気付けば、
いよいよ12月だ。
我ながら、おもろいな、おい!
11月は、何していただろう?
いやひたすら、たれ蔵と闘っていたか。
といったって、ずっとたれ蔵の世話をしていた訳じゃない。
そんな、ずーーーっとへばり付いていたら、たれ蔵が疲れてしまう。
だから私は、眠るたれ蔵をそっと見守りながら、
ひたすら編み物をしていた。
時間が許す限り、たれ蔵を見守る時間に当てていたら、
あっという間に、これが出来上がった。
やればできるじゃん?!
その間、
有難いことに、我が家はとても静かだった。
普段なら取り合いになるはずの『猫お気に入りスポット』は、
どこもかしこも、たれ蔵のために空けられていた。
奪い合いのいざこざも冷ややかな心理戦もなく、
病と闘うたれ蔵を円の中心にして暮らしていた。
猫は優しい。
どこまで理解しているのか分からないが、
もしかすると、それが無意識の行動かもしれないとすれば、
猫は、やはり優しい生き物だ。
って、あたし褒めてるのに・・・
おたま「おい、あや姉、おら、そっちに寝たいから退くだ!」
たれ蔵亡き後、さっそくか?!
おたま「おらの最速最強猫パンチをお見舞いするぞぉ」
あや「っしゃこらぁ!!」
出ました、あやの鬼パンチ。
おたまよ、その顔?!
それで済んでいるのなら、猫は優しい・・・のか?