うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

生体検査の結果

2023年11月18日 | ほくろたれ蔵の闘病記

赤ちゃんだった頃のたれ蔵は、

なんとも不思議な見た目の猫だった。

 

 

「これ、猫?コウモリの子じゃないか?」

だなんて笑っていた。

 

それがまさか、こんな美しい猫になることも、

我が家にとって、皆のかけがえのない癒しの存在になることも、

そして、今たれ蔵が苦しんでいることなんて、予想していなかった。

 

たれ蔵を応援して下さる皆様、

誠にありがとうございます。

ご心配頂いていた、たれ蔵の不調の原因がはっきりと分かりました。

 

ほくろたれ蔵、生体検査の結果が出た。

消化器型リンパ腫

 

リンパ腫においては、完治ということは望めない。

ただし、抗がん剤が功を奏すれば、一時でも寛解する可能性は大いにある。

けれど、ほくろたれ蔵の場合、獣医の見解としては、

「進行が極めて早い上に、おそらく、かなり悪性度の高いものだと思います。

この状態では、追検査を待たず抗がん剤を投与し始めても、

リスクの方が高い。

現状はステロイドを続けながら、対処療法していくしかないかもしれない。

容態の急変も有り得ます。その覚悟も・・・いるか・・・も。」

ということだ。

ドS先生のくせに、似合わず語尾をゴニョニョ濁した。

それほど、現状は厳しい。

 

確かに、この1か月で、

たれ蔵は、坂を勢いよく転がり落ちるような速度で衰弱している。

強制給餌で摂取カロリーを維持していても、

下痢が治まっても、嘔吐も全くしていないというのに、

体重の減少を止めることができない。

5キロあった体重が、1か月で2.5キロだ。

「食べた物、どこへ行っちゃってるの?」といった具合だ。

胃腸の不調に対する、セオリー通りの検査項目も、

たれ蔵の症状の速さに追いつかない。

今、強制給餌を止めたら、3日も有れば衰弱死してしまうだろう状況だ。

いや、強制給餌や点滴を続けても、突然死する可能性もある。

坂はなだらかにならないし、がん細胞は好き勝手に暴走し続ける。

 

当のたれ蔵は・・・・

やっぱり優等生だ。

入院した時も、

「とっても良い子ですよ。

タオルの上にちょこんと座って、いろんな物を

興味深々で見ていたり。

フーもシャーも、まったく言わない子なんですね。」

と褒められた。

嫌な強制給餌も投薬も、逃げて隠れたりしない。

「ぼく、そのご飯、嫌なんだよな~。」

と言いながらも、向き合ってくれている。

そして、そんな嫌な事する母ちゃんにだって、

「母ちゃん、おはよう」

と、いつものように尻尾を振ってくれる。

たれ蔵「ぼく、今日も病院頑張ったよね、母ちゃん。」

通院も、慣れてきたように見えてきた。

キャリーの中で香箱座りをして、看護師さんにご挨拶するもんだから、

看護師さんもメロメロだ。

たれ蔵は、まったく良い子だ。

 

それなのに、これは一体、何の罰ゲームだ?

どうして、こんな子を苦しめるんだ?

私には、理解不能だ。

ただ、どんどん痩せて弱っていく、たれ蔵を見ていても、

私は今のところ、絶望を感じていない。

 

たれ蔵、

母ちゃんと一緒に、闘うぞ!

たれ蔵「ぼく、喧嘩は嫌だよ、母ちゃん?」

うんうん、仲良くしような。

仲良く、大人しくしてもらおう。

 

今後も、コメントへのお返事は出来ないかと思いますが、

たれ蔵の闘病に関しての記事は、時々更新させて頂こうと思います。

どうぞ、よろしくお願い致します。


たれ蔵の中間報告 入院編

2023年11月11日 | ほくろたれ蔵の事

昨日は、

うめさんの命日だった。

 

おはようございます。

そんな日に、たれ蔵が入院をした。

 

今週に入り、下痢も吐き気も落ち着いてきたのに、

たれ蔵は、一向に自力で食べようとはしない。

強制給餌をしても、体重は維持さえできない。

「下痢も嘔吐も無いのに、どんどん痩せていく。」

動物病院で体重を測ってみても、3日間で300グラム減っている。

獣医は再度、

「洗い直したい!」ということで、

血液検査とレントゲン、エコーの検査をした。

「胃も腸もまったく動いていない。

血液検査にも動きが出てきた。よし、内視鏡の検査をしましょう。」

ただし・・・

「このままでは全身麻酔は難しいくらい衰弱してるから、

とにかく、まずはこちらに預からせてほしい。

今すぐからでも点滴を入れないと、低蛋白血症になってしまう。」

(体内のタンパクが著しく減ると、血栓や腹水など

命に関わる重篤な症状が起こる可能性がある。)

 

たれ蔵が体調を崩し始めてから、3週間が経った。

そろそろなんだ。

実は、皮肉な話だが、この『そろそろ』を私は待っていた。

おそらく、獣医師もそれを待っていたと思う。

 

たれ蔵は、重度の胃腸炎のような症状を出している。

単純な胃腸炎としての投薬への反応がイマイチだ。

とはいえ、下痢止め薬は下痢を止める効果はある。

実際、たれ蔵の下痢は止まっているが投薬を休むと、すぐ緩くなる。

そして何より、胃腸はまったく動かない。

なのに、血液検査をしても、飢餓を示す数値が悪化するだけで、

他の数値は目立って悪くなってこない。

悪くなって来ないことを観察して、獣医師は

「そろそろ、確定診断しないといけない時期だな。」

と言った。

猫の胃腸炎というのは、単純な胃腸炎に見えて、

実はリンパ腫やFIP、炎症性腸疾患などの確定診断が難しい疾病が

隠れていることがある。

これが、なんともややこしいのだ。

一応、それぞれ病名は付いていても、症状は多岐にわたり、

診断方法も単純明快とはいかず、実にあやふやな診断となる場合もある。

もちろん、誤診も少なくない。

だから、診断を下すまでに、投薬での反応を見たり、

進行の状態を観察しながら、

考え得る病名の可能性を除去していくのも重要なプロセスという訳だ。

 

今、たれ蔵を診てくれている獣医師は、なんとなく出来る男だ、多分。

いつだって、目が笑ってないもん。

口調は穏やかだけど、時々、私を理詰めで追い込んでくるし。

そんな獣医でも、

「猫の病気はね、本当に不思議なんですよ。

理屈が通用しない時があるもんだから難しい。」

と、ちょっと弱気な本音を呟いていた。

 

たれ蔵は、今日の状態が良ければ内視鏡検査に入る。

気になる箇所を採取して生体検査をする。

そこで、うまい具合に悪い細胞を採取できていれば確定診断の材料になる。

そう、これも一つの材料でしかない。

「それでダメなら、腸を一部ちょん切って検査する。」

と、獣医は軽い口調で、いやもはや、楽しそうに教えてくれた。

「ヒーーーッ!」

と、私が思わず悲鳴を上げた時だけ、

獣医の目が本気で笑った気がする・・・・。

私は、この3週間で一つだけ、分かったことがある。

この医者、ドSのサイコパスだな!!

ということだ。

 

今は、ただただ、たれ蔵が側に居ない事が心配だ。

だけど、そんな私にも、ドS先生は、

「えっ、慣れたスタッフが給餌も貴女より上手にやるし、

点滴繋げっぱなしで安定させるから、家に居るより全然安全だけど?」

と、しれっと半笑いで言う。

 

いや、そういうことじゃねーわ!

たれ蔵、たれ蔵、早く帰ってこーい!!

そんな訳で、

たれ蔵は、とても安全な場所で、今も頑張っています。

(ちなみに、お世話してくれる看護師さんは、とっても優しい女性達だし、

ドSは腕は確かだと思うたぶん。)

ご心配して下さる皆様、いつもありがとうございます。

どうぞ、安心してください。

引き続き、コメントへのお返事が出来ませんが、

大変申し訳ありません。

 


取り急ぎ、中間報告をば。

2023年11月06日 | ほくろたれ蔵の事

皆様には、たれ蔵への、

温かい応援やアドバイスを頂き、

誠にありがとうございます。

お返事が出来ず、大変申し訳ありません。

でもでも、有難く何度も拝読しております。

 

おはようございます。

たれ蔵が体調を崩して、2週間が過ぎた。

5キロあった体重は、現在3.2キロを切ろうとしている。

気付けば、ああ、11月だ!

うんこさん、うんこさん。

たれ蔵に、太り方教えてあげて~。

 

私は、正直いって萎えていた。

今回ばかりは、萎えちまっていた。

「たれ、闘うぞ!一緒にやるぞ!!」とたれ蔵に言えなかった。

血がたぎらない。

食欲廃絶で嘔吐と下痢を繰り返す、たれ蔵は、

みるみる、嘘みたいに痩せていくのに、私の体が動かない。

いや、体だけはめちゃくちゃ右往左往してたな。

無駄に動いていたな。

 

これじゃ、助かるもんも助からん。

だから、私は叫んだ。

「おめーがやれよー!」と、我が家のおじさんに叫んだ。

酷い八つ当たりだ。笑っちゃう。

そしてさらに、苦しそうなたれ蔵を無理に触ろうとするおじさんに、

「たれに触んじゃねー!」と、叫んだ。

もはや、暴君のお戯れだ。

 

という、無駄な段を経て、今、私とたれ蔵は闘っている。

無駄なことばかりして来たおかげで、

ちょっと見えてきた気がする。

たれ蔵にとって、合う薬と合わない薬がありそうだ。

そして、今の薬がヒットしている気がする。

徐々に下痢が治まってきているし、嘔吐はほぼ無くなった。

食欲はまだ出て来ないが、強制給餌をしても吐くこともなくなった。

 

回復の兆しが見えてきた気がします。

たれ蔵、もう少しだ。

頑張ろうな!

「母ちゃん、また嫌なこと、する気?」

それな!

強制給餌と投薬する私を、絶賛警戒中なたれ蔵さんが、悲しいわ!!

とはいえ、逃げません。

ちゃんとさせてくれてます。

さすが、優等生のたれ蔵さんだ。

 

まだまだ、しばらくお返事が出来ませんが、

申し訳ありません。