うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

たれ蔵の中間報告 入院編

2023年11月11日 | ほくろたれ蔵の事

昨日は、

うめさんの命日だった。

 

おはようございます。

そんな日に、たれ蔵が入院をした。

 

今週に入り、下痢も吐き気も落ち着いてきたのに、

たれ蔵は、一向に自力で食べようとはしない。

強制給餌をしても、体重は維持さえできない。

「下痢も嘔吐も無いのに、どんどん痩せていく。」

動物病院で体重を測ってみても、3日間で300グラム減っている。

獣医は再度、

「洗い直したい!」ということで、

血液検査とレントゲン、エコーの検査をした。

「胃も腸もまったく動いていない。

血液検査にも動きが出てきた。よし、内視鏡の検査をしましょう。」

ただし・・・

「このままでは全身麻酔は難しいくらい衰弱してるから、

とにかく、まずはこちらに預からせてほしい。

今すぐからでも点滴を入れないと、低蛋白血症になってしまう。」

(体内のタンパクが著しく減ると、血栓や腹水など

命に関わる重篤な症状が起こる可能性がある。)

 

たれ蔵が体調を崩し始めてから、3週間が経った。

そろそろなんだ。

実は、皮肉な話だが、この『そろそろ』を私は待っていた。

おそらく、獣医師もそれを待っていたと思う。

 

たれ蔵は、重度の胃腸炎のような症状を出している。

単純な胃腸炎としての投薬への反応がイマイチだ。

とはいえ、下痢止め薬は下痢を止める効果はある。

実際、たれ蔵の下痢は止まっているが投薬を休むと、すぐ緩くなる。

そして何より、胃腸はまったく動かない。

なのに、血液検査をしても、飢餓を示す数値が悪化するだけで、

他の数値は目立って悪くなってこない。

悪くなって来ないことを観察して、獣医師は

「そろそろ、確定診断しないといけない時期だな。」

と言った。

猫の胃腸炎というのは、単純な胃腸炎に見えて、

実はリンパ腫やFIP、炎症性腸疾患などの確定診断が難しい疾病が

隠れていることがある。

これが、なんともややこしいのだ。

一応、それぞれ病名は付いていても、症状は多岐にわたり、

診断方法も単純明快とはいかず、実にあやふやな診断となる場合もある。

もちろん、誤診も少なくない。

だから、診断を下すまでに、投薬での反応を見たり、

進行の状態を観察しながら、

考え得る病名の可能性を除去していくのも重要なプロセスという訳だ。

 

今、たれ蔵を診てくれている獣医師は、なんとなく出来る男だ、多分。

いつだって、目が笑ってないもん。

口調は穏やかだけど、時々、私を理詰めで追い込んでくるし。

そんな獣医でも、

「猫の病気はね、本当に不思議なんですよ。

理屈が通用しない時があるもんだから難しい。」

と、ちょっと弱気な本音を呟いていた。

 

たれ蔵は、今日の状態が良ければ内視鏡検査に入る。

気になる箇所を採取して生体検査をする。

そこで、うまい具合に悪い細胞を採取できていれば確定診断の材料になる。

そう、これも一つの材料でしかない。

「それでダメなら、腸を一部ちょん切って検査する。」

と、獣医は軽い口調で、いやもはや、楽しそうに教えてくれた。

「ヒーーーッ!」

と、私が思わず悲鳴を上げた時だけ、

獣医の目が本気で笑った気がする・・・・。

私は、この3週間で一つだけ、分かったことがある。

この医者、ドSのサイコパスだな!!

ということだ。

 

今は、ただただ、たれ蔵が側に居ない事が心配だ。

だけど、そんな私にも、ドS先生は、

「えっ、慣れたスタッフが給餌も貴女より上手にやるし、

点滴繋げっぱなしで安定させるから、家に居るより全然安全だけど?」

と、しれっと半笑いで言う。

 

いや、そういうことじゃねーわ!

たれ蔵、たれ蔵、早く帰ってこーい!!

そんな訳で、

たれ蔵は、とても安全な場所で、今も頑張っています。

(ちなみに、お世話してくれる看護師さんは、とっても優しい女性達だし、

ドSは腕は確かだと思うたぶん。)

ご心配して下さる皆様、いつもありがとうございます。

どうぞ、安心してください。

引き続き、コメントへのお返事が出来ませんが、

大変申し訳ありません。