うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

秘密の長野

2024年10月16日 | 日記

人に優しくしたいのならば、

まずは自分に優しくしなさい。

 

おはようございます。

昨今、そんな言葉をよく耳にする。

これは不可抗力じゃなく、私がそういう言葉に、

いちいち反応してしまうのだろう。

きっと、自分にも人にも優しい気持ちになれていないからだ。

「どうしよ?どうしよ?」

焦った私は、素晴らしく単純に、

「そうだ、旅に出よう!」

という結論に達し、長野県へ行って来た。

しかも、休日ではなく平日にぃーーー!

 

わざわざ休んでまで、遊びに行くなんて、

自分に優しいことなんじゃない?いえーーい単純!!

ちなみに、休暇を頂いておきながら、

マアコの朝食は、ちゃんと出社したという厚かましさ。

「マアコ、行ってくるね」

 

『ヘブンスそのはら』

長野県伊那群という所にある。

ハッキリ言って、伊那群が長野のどの辺に位置するかなんて、分からない。

ただ、ナビによれば、車で1時間半で行けるという。

1時間半なら、余裕で行けるじゃんと思ったから、

それだけを頼りに目指すことにしたのだ。

出社時刻に出かけて、帰宅は会社帰りと同じ時刻。

誰にも気づかれない、冒険の始まりだ。

 

ロープウェイで15分。

 

そこから、リフトで4分弱。

辿り着いたのは、

ここだ!

どこでしょう?

実は私も、よう分らんのです。

今、私が長野のどこら辺に居て、この山々が何なのか、さっぱり分からんのです。

とにかく、標高1,600メートルあたりに居ます。

長野のどっかの山の・・・山頂?

 

またリフトで戻り、

「いわなの森」の看板の矢印に沿って歩いてくと、

往復40分の森の中を歩いた。

ここは、森林セラピーロードに認定された森らしい。

ヘブンスそのはらには、ちらほら人はいたが、

いわなの森で人と会ったことは無かった。

私だけが、森の中にいた。

ひかえめな鳥のさえずりに耳を澄ますと、時々空を横切る飛行機の音がうるさかった。

ただ、それだけの感想だ。

何も考えず、ただそれだけ。

それでも時々、現実がちらつく。

ちらつく現実を考えるため捕らえようとしても捕らえられない。

そしてまた、何も考えない自分に戻る。

その時、見たことのない綺麗な蝶々が飛んできて、

私は気付くと笑顔になっていた。

なぜだか「ありがとう」っていう気持になった。

 

だって、ずっと私にハエが集っていたから。

「いや、あたしは死肉じゃねーから」と言いながら、

ずっとハエと共に森を散策してたから、蝶々に救われたのだ。

寸でのところで、この冒険の思い出が『ハエの記憶』で終わるとこだった。

 

さて、ただいま!

散らかってんなぁ。

 

転がってんなぁ。

秘密の大冒険、またしようかな?


通常出勤ついでの怪談

2024年10月14日 | 日記

今日、この日本国は、

3連休の最終日なのですか?


おはようございます。

信じらんない!

テレビで祝日だと聞いても、なんとも思わないのに、

我が家のおじさんが休日だと、なんかムカつく。

不思議だわ。

今もおじさんはイビキかいて爆睡しているようだけど、なんかムカつく。

ほんと、不思議だわ。

だけど、昨日の朝は、本当に不思議な現象に遭った。

朝の実家詣ででのことだ。

「かーずこさん、まだ寝とるん?おはようさん」

そう、声を掛けながら近づいていくと・・・

「ギャーーーー!!」

足が真横から生えているという、ポルターガイストの衝撃。

かずこよ、癖の強い寝相はやめてくれ。

我が家でも不思議が起きていた。

あやさん、どことなくおかしくない?

あや「おばちゃんの顔の方が可笑しいわー。不思議ー。」

そこは不思議じゃねーわ!

普通の顔だわ!!

いや、ほら、なんか帳尻あってなくない?

あや「何のこと?」

これだよ、これ。

肩てだけ、手の長さ、おかしくない?

ポルターガイストか?!

※明日、ちょいと忙しいので、コメント欄は閉じておきます。


命日の思い出

2024年10月11日 | うんこの事

我が家は何も変わらない。

 

おはようございます。

猫砂が当たり前みたいに散らばる床も、

よれたままのマットも、猫の嘔吐物のシミもそのままで、

ただ、撮りためた写真を眺めていると、

何も変わらないこの部屋に、彼らが今、

ここに居ないことが不思議でならない。

 

今日は、うんこの命日だ。

長いこと、うんこの写真を振り返って見ることさえ出来ずにいた。

見てしまったら、この部屋にうんこがいないことを思い知ってしまう。

私は、それが怖かった。

 

我が家は何も変わらない、変わらないっと

呪文のように、自分に言い聞かせて過ごしてきたが、

この部屋は、実は大いに変わっていた。

床に散らばる猫砂は、ああ、それは相変わらずだが、

うんこは、もっと大胆に砂を床に掻き出していたし、

よれたマットが敷いてあった床には、違うマットがよれていて、

あちこちに残るシミに、うんこが残した嘔吐のシミは一つもない。

それどころか、うんこが可愛がって育てた、たれ蔵もいないじゃないか。

 

我が家は、すっかり変わっていた。

うんこもたれ蔵もいないのに、平気な顔して笑っているし、

死んでいった猫らを思い出して、泣いてみたりしながら、

私は、どうしようもなく私のまま、生き続けている。

どうしようもない私のままなくせに、

死んでいった猫らの分、私の胸に眩しい思い出が刻まれていく。

私は、その眩しい思い出の分だけ勇気が湧いて、

いけしゃあしゃあと私のままでも、生きながらえてしまえている。

 

これは、記事にしたこと、あったっけ?

『掃除機と闘う猫』

うんこらしくて、たれ蔵らしい対決だね。


とりとめのない、虫の話

2024年10月09日 | 日記

雨が続き、

昨夜から、ぐっと冷えてきた。

 

おはようございます。

いよいよ、秋めいてきたかと思い、

今朝は急いで冬用ベッドを出してやったのに、

テレビが「昼間は夏日になるでしょう」と言っている。

私の情報処理能力が、追いつきません。

 

最近、雨が続いているせいか、

屋根のある場所で虫と遭遇する機会が多い。

一昨日は、会社の車庫で、蛾の幼虫が蜘蛛の巣に引っかかっていた。

蜘蛛だって食わなければならない。

けれど、ウネウネと抗おうとする蛾の幼虫が不憫に思い、

蜘蛛には申し訳ないが、

「この子だけは、勘弁してやってくれ」と言いながら、

小枝を使って幼虫を逃がしてやった。

蛾の幼虫は、視界に入ると相当に気持ち悪い。

そのまま会社へ出社すれば、今度は、

パソコンのど真ん前で、小さな蜘蛛が蜘蛛の巣を張って

獲物を待ち構えていた。

「いやいや、ここじゃ虫は捕まらんよ。」

そうは言っても、小さな蜘蛛のやる気が伝わってくる。

「小さいくせに、大きな蜘蛛の巣を作ったもんだなぁ。」

この日は、そのまま蜘蛛の姿を視界に受け入れたまま、

業務を続けた。

 

そして昨日は、我が家に白い蛾が飛んでいた。

朝、目覚めると、ヒラヒラと飛んでいる。

2センチ弱の蛾だ。

1.5cm以上の虫は怖いあやは、すぐに隠れてしまったが、

のん太は見つけて追いかけている。

可愛い顔して思いのほか手荒な、のん太の攻撃を見て、

「仕方ないねぇ。助けてやろう。」

と言って、熟睡している我が家のおじさんを叩き起こした。

「そっと掴んで逃がしてやって!」

優しい言葉だ。

だけど、叩き起こされる人間には、非情だ。

 

外へ飛んで行った蛾にホッとして、

出社すれば、小さな蜘蛛は、いまだパソコン前に陣取っている。

「もう無理!」

このままでは、蜘蛛が餓死しやしないか心配で、もう無理だった。

私は、物差しを使って蜘蛛を伝わせ、

虫が寄って来そうな玄関前へ運んだ。

ちょうどその時、

今朝、助けた白い蛾とは、これまた違う種の白い蛾が飛んでいるではないか。

蜘蛛の餌になりそうな、小ささだ。

なのに私は、蜘蛛を伝わせた物差しを、そのまま蛾に伸ばし、

その蛾を乗せて、外へ逃がしてやった。

その際、いったん、尻もちをついて尻を強打した。

私は、何がしたいんだろうか、さっぱり分からなくなった。

 

今朝は、そのおかげで、尻が痛い。

ああ、バカだね、私は。

何がしたいんだか。

そのくせ、尻を撫ぜながら、今日の出会いを期待している。

ああ、本当にバカだね。

 

おい、おたま!

君は最近、ずーっとここに陣取っているね。

あったかベッド、出したんだぞ。

 

おたま「おら、暑いんだか寒いんだか、分かんねえだ。」

うん、あたしもー!

 

 

 

 


本気の言葉

2024年10月07日 | カズコさんの事

この土日は、

なかなか忙しかった。

 

おはようございます。

そして、暑かった。

こんなに暑い10月は、あっただろうか。

ああ、うんこが逝った年の10月も暑かったなぁ。

動かなくなったうんこと、

季節外れの入道雲を目指して最後のドライブをしたのだった。

あの時、私はあのまま、霊園へ行かずに、ドライブを続けたくなった。

その時、思い止まらせたのが、かずこの存在だったはずが、

今では、天気の良い日曜に限って、

かずこを車に乗せていると、あの雲を目指した時の気分が蘇る。

 

「どっか、遠くへ行っちゃおうか?」

そう言うと、かずこは

「おぉ、ええなぁ。あははは。」

と無邪気に笑うものから、私は思いとどまる。

かずこが笑って生きているのなら、何の問題もないのだ。

 

私は最近、父との関係に悩んでいた。

かずこではなく、父だ。

かずこの認知症が進行していくにつれ、父さんの性格がひん曲がって行く。

酷くひがみっぽくなり、

そのくせ、昔のことを引っ張り出しては、自画自賛して、

周囲の人間の悪口を並べて怒り、嘆いて、またひがんで、

結局、かずこがボケたことがすべて悪いかのように責める。

最低だ。

ほんと、最低。

だから私は、かずこを引き取って引っ越そうかと考え始めた。

父を捨ててやろうと思っていたのだ。

もう限界だと思った。

本気でそう考えたから、本気で宝くじを買った。

下らん。

ほんと、下らん。

 

私は金も勇気もないくせに、

まるで、宝くじが当たる夢物語を妄想しているだけの人間だ。

マアコのことだって、内心、

押し付けられたような気がしている。

そもそもボランティアさんに情報だけ求められていたはずが、

「ちょっとご飯あげてみてもらえませんか」とか

「ちょっと馴らしてみてもらえませんか」と言われ、

今じゃ、マアコやマアコのまだ見ぬ子猫らのことを

どう責任もって向き合ってやるべきか、思い悩んでいる。

マンションの自治会の運営も、実際動くのは何でもかんでも我が家だ。

そもそも、私は今季は役員でもないのに、押し付けられている。

 

目の前の現象は、全て自分のことだ。

押し付けられたと思うのは違う。

押し付けられようが、やると選択したのは自分なのだ。

 

そんな言葉を無理やり自分に張り付けていた。

そう言いながら、心の中は文句とひがみと嘆きで一杯になる。

それは、まるで今の父さんと同じだった。

実は、今の父と私は、鏡なのだと気付いた時、

私はようやく、父の苦悩が、我がことのように押し寄せてきた。

 

すると、私はハッとした。

まず、ありがとうと言おう。

言わなきゃダメだ。

なぜか、そう思えた。

謝罪でも説得でもない。ありがとうだ。

その日の夜も悪酔いしてひがんでいる父に、意を決して伝えた。

 

「今まで、頑張って生きてくれて、ありがとうございます。

辛くても生きてくれて、ありがとうございます。」

そう言うと、気丈な父が下を向いて涙を流した。

私は、逆に天井を見上げて笑顔になった。

「かずこさんも、ありがとうね。ありがとうだよ。」

こんなに、気持ちの良い思いは、久しぶりだった。

 

次の日は、また父とかずこは喧嘩をしている。

「乾いた物に湿った物を入れるなって言っただけで怒っちまう!」

「もうええ。わしは在所に帰らせてもらうで!」

豆菓子の中に、団子を混ぜて喧嘩だ。

下らん過ぎる。

ありがとうと伝えただけで、劇的に変わる訳など無い。

かずこのボケが治るはずが無いし、

父さんのヘソが今更真っすぐになったら、ノーベル賞もんだ。

ただ私が見る世界は、密かに劇的に変わった。

 

そんな我が家の光景は、まるで夏。

暑いだよね。

 

ほんと、暑いもんね。

 

で、のんちゃんは大丈夫かい?

漫画みたいな顔して寝てるけどぉ。