ばあちゃんの眼科の帰り、毎年見て来たはずの妙法華寺の大きな椿が、
これまでとは違う景色に見えました。
12:35
玉澤道路の記念碑、こんなに大きいのに今まで目に入らなかった・・・。
それはいつもの事で、今日の感動の理由は別にあります。
ばあちゃんの白内障が手術で解消し、見える景色が変わったからです。
椿の赤い色が、どんなにはっきり見えていることか!
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2015年の8月10日、ばあちゃんは急に発熱し、首も体も動かなくなりました。
それから2カ月、色々な病院へ行って様々な検査をして頂きました。
そして10月9日にやっと内科で、多発性リュウマチ性筋痛症の診断がつき、
2週間に一度の通院が始まりました。
毎月血液検査をし、飲み薬で病状は安定して仕事も普通にやって来たのですが、
一昨年位から、今度は白内障の症状が進んできました。
途中から通院は1カ月に一回にしてもらい、まあ色々感じる所はあって、
質問をしても、断定的な物の言い方しかしない医師だと分かったのですが、
ばあちゃんのためだと考えて、割り切って来ました。
白内障についても、以前はばあちゃん自身が手術はしないと言っていたのですが、
どんどん見えにくくなっていたので、手術について相談しました。
医者の返事は、「この辺に手術が出来る医者はいない。」
それを聞いた時は驚きましたが、高齢者の手術は難しいんだと痛感し、
白内障とは付き合うしかないと、ばあちゃんも私も諦めました。
そして去年一年で、ますます見えにくくなって来たことが、
ばあちゃんの様子や行動でも分かりました。
去年の12月、もう一度医者に「手術は、どういう病院がいいですか?」と聞くと、
「まあ、総合病院がいいんじゃないの。目も耳も悪いから、コロナのワクチンをしたら
デイサービスに行って刺激を受けた方がいい。」今度はそれだけの答。
この医者に相談する意味はないと判断し、自分で探すことに決めました。
総合病院へ行ってみたら、白内障の手術数の掲示があり、
それがかなりの数だったので、とにかく一度診察してもらおうと考え、
眼科の予約をしたら、それが今年の1月26日になりました。
内科の医者は、いわゆる「かかりつけ医」だと思って来ましたが、
もう無理だなと思っています。
この医者の言葉をそのままうのみにして、手術を諦めていたら、
今日の景色は無かった。
諦めずに、自分で確かめることが大事だと、心から強く思います。