*編集画面の調子が悪いので、新規に記事を立てました。
まずは、「ギリシャの踊り」から・・・
東京バレエ団恒例の、夏のヨーロッパツアーの成果でしょうか。
潮騒の音をバックに、白い少し裾の広がったパンツ姿の男性と黒い背中が開いてフロントはボートネックの黒のレオタード姿の女性の群舞が静かに始動。
うっすらと日焼けした団員もいますが、最初から目を奪われたのが、男性ダンサーの充実。
「ギリシアの踊り」と言えば、この作品が踊りたくて東バに入団したようなものです、とかつて語ってくれたプリンシパルに就任まもなく若くして退団してしまわれた中島周さんの端正で伸びやかな音楽性豊かな踊りがまだ記憶に新しいので、正直、後藤さんがソロか・・・・という時点でテンションが下降気味だったのですが(ゴメンナサイ、後藤さん!)いやいやどうして、目を惹く男性ダンサーが舞台上に揃い踏み・・・で、楽しく観ることが出来ました。
まず、宮本さんと長瀬君の並びが新鮮。
ほっそりとしなやかな身体の線の美しさとどこか耽美的な雰囲気のある長瀬君と、かっちりとした造型で、着実な踊りを見せながらもどこかで失速しがちだった宮本さんが、この踊りでは、その緊張感を解くことなく、きれいに踊り切っていることに感心。
平野さんと高村さんのPDDは、東バ一の役者魂?(笑)を持つ平野さんと、すでにベテランの域に達しながらもキュートな役作りに定評のある高村さん、踊りの質や身体バランスがスゴク合う、というわけではないのですが、二人とも表情豊かであるというところに共通点が^^?
ハサピコお二人は華やかさと安定感でさすがはベテランプリンシパルの輝き。
木村さんと美香さんって、昔から、高岸さん斎藤さんペアの2番手どころで主役を務めていらしたベテランですが、あるときを境に大きく芸風がかわったように思います。
木村さんは、もともとテクニックに優れていて、端正でシュアな踊りに定評があったものの、どこか物堅い感じがつきまとっていましたが、どこかで殻を破られたようで、いい意味でのけれん味が出てきて、本当に観ごたえのあるダンサーです。
細身の若手が多い中、引き締まって陰影のある上半身にきれいについた筋肉は大人の存在感(?)を示してさすが、です。
吉岡さんは、その美貌、透明感は時に侵食されることなく不動なれど、エレガンスだけでない、何か個性的なものを、振付家、演出家の求めに応じて引きだして見せることのできる不思議な個性の持ち主。
今回は、長い手脚をきれいに見せた難しい技巧的なリフトをきれいに決めてくれました。
全体を通して印象に残ったのは、高橋竜太さん。
踊りに、振り、だけではない空気感や作品のスピリットを繊細にひとつひとつの動きに込めている感じと、長身ではないのですが細くて長い手足に華があり自然と目が行きます。
女性では、乾さん。もともとクールビューティで、着実な安定感のある踊りの彼女ですが、今回、皆と同じ衣装でも、どこか大人の女性らしいエレガントな雰囲気が漂って、今までよりも一層ムーブメントが洗練されていたように感じました。
今回、長いヨーロッパ・ツアーのあと、ということで、団員にも色々と経験や感じることがあって、それぞれ進化していらっしゃるのだろうな・・・と頼もしくさえ思えました^^
最後、また潮騒をバックに群舞で終わるところまで、ニコラの「ボレロ」のおまけか何かのようにあまり期待しないで観ていたのに、すっかり満足してしまいました^^
夏・太陽・風。。。って素晴らしい。
外の猛暑で、もう夏は結構・・という気分だったのが一新(笑)
休憩をはさんで「ドン・ジョバン二」
その場にはいない幻のドン・ジョバン二を思って、女性ダンサーたちが思い思いのソロを次々に繰り出します。
ヴァリ2の佐伯さんの伸びやかさ、4の西村さんのしなやかさはもとより、あまり好みではなかった(失礼!)奈良さんのスッキリした踊りのラインの爽快さが印象的でした。
ヴァリ6では翌週シムキンくんとの「ドン・キホーテ」で主役を務める小出さんが登場。
相変わらず手首から先のフォルムが美術工芸品のように美しい・・・。
ヴァリ3でお茶目な高村さんと艶やかな井脇さんが、お互い関係なく(笑)それぞれマイペースで(そういう振り、なんですが)踊っているのがステキ。
女性陣は全員揃いの短いフレアスカートつきのピンクのレオタード姿なのですが、時々、白いロマンティックチュチュのシルフィードが横切ります(笑)
これは完璧バレリーナ体型・お顔立ちの吉川留衣ちゃん。
ルグリ先生の公開レッスンでもシルフィードを指導され、ルグリ先生に舞台の上手から下手まで流れるようなリフト移動で本当の妖精のようだった彼女。
そのうち、本公演で、シルフィードの主役を観てみたいバレリーナさんでもあります。
リラックスしたムードの可愛らしくて楽しい演目。
まずは、「ギリシャの踊り」から・・・
東京バレエ団恒例の、夏のヨーロッパツアーの成果でしょうか。
潮騒の音をバックに、白い少し裾の広がったパンツ姿の男性と黒い背中が開いてフロントはボートネックの黒のレオタード姿の女性の群舞が静かに始動。
うっすらと日焼けした団員もいますが、最初から目を奪われたのが、男性ダンサーの充実。
「ギリシアの踊り」と言えば、この作品が踊りたくて東バに入団したようなものです、とかつて語ってくれたプリンシパルに就任まもなく若くして退団してしまわれた中島周さんの端正で伸びやかな音楽性豊かな踊りがまだ記憶に新しいので、正直、後藤さんがソロか・・・・という時点でテンションが下降気味だったのですが(ゴメンナサイ、後藤さん!)いやいやどうして、目を惹く男性ダンサーが舞台上に揃い踏み・・・で、楽しく観ることが出来ました。
まず、宮本さんと長瀬君の並びが新鮮。
ほっそりとしなやかな身体の線の美しさとどこか耽美的な雰囲気のある長瀬君と、かっちりとした造型で、着実な踊りを見せながらもどこかで失速しがちだった宮本さんが、この踊りでは、その緊張感を解くことなく、きれいに踊り切っていることに感心。
平野さんと高村さんのPDDは、東バ一の役者魂?(笑)を持つ平野さんと、すでにベテランの域に達しながらもキュートな役作りに定評のある高村さん、踊りの質や身体バランスがスゴク合う、というわけではないのですが、二人とも表情豊かであるというところに共通点が^^?
ハサピコお二人は華やかさと安定感でさすがはベテランプリンシパルの輝き。
木村さんと美香さんって、昔から、高岸さん斎藤さんペアの2番手どころで主役を務めていらしたベテランですが、あるときを境に大きく芸風がかわったように思います。
木村さんは、もともとテクニックに優れていて、端正でシュアな踊りに定評があったものの、どこか物堅い感じがつきまとっていましたが、どこかで殻を破られたようで、いい意味でのけれん味が出てきて、本当に観ごたえのあるダンサーです。
細身の若手が多い中、引き締まって陰影のある上半身にきれいについた筋肉は大人の存在感(?)を示してさすが、です。
吉岡さんは、その美貌、透明感は時に侵食されることなく不動なれど、エレガンスだけでない、何か個性的なものを、振付家、演出家の求めに応じて引きだして見せることのできる不思議な個性の持ち主。
今回は、長い手脚をきれいに見せた難しい技巧的なリフトをきれいに決めてくれました。
全体を通して印象に残ったのは、高橋竜太さん。
踊りに、振り、だけではない空気感や作品のスピリットを繊細にひとつひとつの動きに込めている感じと、長身ではないのですが細くて長い手足に華があり自然と目が行きます。
女性では、乾さん。もともとクールビューティで、着実な安定感のある踊りの彼女ですが、今回、皆と同じ衣装でも、どこか大人の女性らしいエレガントな雰囲気が漂って、今までよりも一層ムーブメントが洗練されていたように感じました。
今回、長いヨーロッパ・ツアーのあと、ということで、団員にも色々と経験や感じることがあって、それぞれ進化していらっしゃるのだろうな・・・と頼もしくさえ思えました^^
最後、また潮騒をバックに群舞で終わるところまで、ニコラの「ボレロ」のおまけか何かのようにあまり期待しないで観ていたのに、すっかり満足してしまいました^^
夏・太陽・風。。。って素晴らしい。
外の猛暑で、もう夏は結構・・という気分だったのが一新(笑)
休憩をはさんで「ドン・ジョバン二」
その場にはいない幻のドン・ジョバン二を思って、女性ダンサーたちが思い思いのソロを次々に繰り出します。
ヴァリ2の佐伯さんの伸びやかさ、4の西村さんのしなやかさはもとより、あまり好みではなかった(失礼!)奈良さんのスッキリした踊りのラインの爽快さが印象的でした。
ヴァリ6では翌週シムキンくんとの「ドン・キホーテ」で主役を務める小出さんが登場。
相変わらず手首から先のフォルムが美術工芸品のように美しい・・・。
ヴァリ3でお茶目な高村さんと艶やかな井脇さんが、お互い関係なく(笑)それぞれマイペースで(そういう振り、なんですが)踊っているのがステキ。
女性陣は全員揃いの短いフレアスカートつきのピンクのレオタード姿なのですが、時々、白いロマンティックチュチュのシルフィードが横切ります(笑)
これは完璧バレリーナ体型・お顔立ちの吉川留衣ちゃん。
ルグリ先生の公開レッスンでもシルフィードを指導され、ルグリ先生に舞台の上手から下手まで流れるようなリフト移動で本当の妖精のようだった彼女。
そのうち、本公演で、シルフィードの主役を観てみたいバレリーナさんでもあります。
リラックスしたムードの可愛らしくて楽しい演目。