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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

パリ・オペラ座バレエ団「シンデレラ」 ムッサン・ガニオ ①

2010-03-22 05:11:29 | インポート
「シンデレラ」は結局3CAST全て観ました・・・
土曜日のマチソワでおさえた方に比べると、金、日、月と分散させただけ楽だったはずなのですが、
休憩2回入れて3時間の3幕物の大作、しかもヌレエフのソリスト・コールド手抜きなし!の濃い振付ゆえ、気を抜いてみることのできる場面がほとんどんなく、超・集中状態でしたので、月曜日の夜は観終わったら疲労が波のように押し寄せてきて・・・
マチューのデマチもしたかったな(ポツン)


この日の配役を先に入れておきますね。

パリ・オペラ座バレエ団 日本公演
2010年3月15日(月)6:30p.m. 東京文化会館 97回目の上演

「シンデレラ」(全3幕)

音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
振付:ルドルフ・ヌレエフ
装置:ペトリカ・イオネスコ
衣裳:森英恵
照明:グイード・レヴィ

1986年 パリ・オペラ座初演

◆主な配役◆

シンデレラ:デルフィーヌ・ムッサン
映画スター:マチュー・ガニオ

二人の義姉:エミリー・コゼット、ドロテ・ジルベール
継母:ステファン・ファヴォラン

ダンス教師:マチアス・エイマン
プロデューサー:アレッシオ・カルボネ
父:ジャン=クリストフ・ゲリ

第一幕

第1場:映画の断片

メイド: レイラ・ディラク、マリーヌ・ガニオ、ニノン・ロー
ヴァイオリニスト: 河合晃太、吉岡篤志

第2場:ファッション・ショー

春:リュドミラ・パリエロ
アマンディヌ・アルビソン、フロリアン・ロリウー、サブリナ・マレム、フロリアン・マニュネ

夏:エヴ・グリンツテイン
マリ=ソレーヌ・ブレ、ジョシュア・オファルト、ヴァネッサ・レガシー、ヤン・サイズ

秋:メラニー・ユレル
シャリーヌ・ジザンダネ、ニコラ・ポール、ロレーヌ・レヴィ、ファビアン・レヴィヨン

冬:サラ・コーラ・ダヤノヴァ
マチルド・フルステー、アドリアン・ボデ、ミニアム・カミオンカ、シモン・ヴァラストロ

第3場:ハリウッド・スタジオ

時計:ジャン=バティスト・シャヴィニ、エリック・モナン、ピエール=アルテュール・ラヴォー、ピエール・レティフ、ユーゴ・ヴィリオッティ、エリオ・クラベル、エティエンヌ・フェレール、アレクサンドル・ゴンチャロフ、バンジャマン・ユッソン、パスクアーレ=アレッシオ・レッツァ、ナンス・ピアソン、ネーヴェン・リトマニク

ワルツ:ロール=アデライド・ブコー、ヴァランティヌ・コラサント、ルシー・クレマン、エレオノール・ゲリノー、セリーヌ・パラシオ、カロリン・ロベール、オバーヌ・フィルベール、ポリーヌ・ヴェルデュザン、カリーヌ・ヴィラグラッサ、ノエミ・ジニアディス、エミリー・アスブン、ペギー・デュルソー
ヤニック・ビタンクール、マチュー・ボト、ヤン・シャイユー、イヴォン・ドュモル、アクセル・イボ、ミカエル・ラフォン、シリル・ミティリアン、ダニエル・ストック、シリル・ショクルン、ジュリン・コゼット、アレクサンドル・ガス、アレクサンドル・ラブロ

第ニ幕

第1場:撮影現場

映画監督:アレクシス・ルノー
アシスタント:アドリアン・ボデ

オーディション:レオノール・ボラック、クララ・デルフィノ、レイラ・ディラク、ノエミ・ジニアディス、ペギー・デュルソー、マリーヌ・ガニオ、エミリー・アスブン、リュシー・マテシ、ソフィア・バルサン、ニノン・ロー、モー・リヴィエール、ジェニファー・ヴィソッキ

映画1:無益な追跡
囚人:アレクサンドル・ガス
看守:ジュリアン・コゼット、ユーゴ・ヴィリオッティ、エリオ・クラベル、エティエンヌ・フェレール

映画2:パロディ・パレード
侯爵:ピエール・アルテュール・ラヴォー、アレクサンドル・コンチャルク
倒錯者たち:ジャン=バティスト・シャヴィニ、シリル・ショクルン、エリック・モナン、ピエール・レティフ

映画3:キング・コング
タヒチアン・ガール:クララ・デルフィノ、レイラ・ディラク、ノエミ・ジニアディス、ペギー・デュルソー、エミリー・アスブン、ソフィア・バルサン
インディアン:アレクサンドル・ガス、ユーゴ・ヴィリオッティ、パスクアーレ=アレッシオ・レッツァ

第2場:シンデレラの撮影

映画スターの友人:ベルトラン・ベレム、フロリアン・マニュネ、ニコラ・ポール、ヤン・サイズ、マチュー・ボト、ヤン・シャイユー、イヴォン・ドゥモル、ジュリアン・コゼット

ダンサー:アマンディヌ・アルビソン、エロイーズ・ブルドン、マリ=ソレーヌ・ブレ、サラ・コーラ・ダヤノヴァ、マチルド・フルステー、シャリーヌ・ジザンダネ、ミリアム・カニオンカ、サブリナ・マレム、
フロリアン・ロリウー、ファビアン・レヴィヨン、ヤニック・ビタンクール、アドリアン・ボデ、アクセル・イボ、ミカエル・ラフォン、シリル・ミティリアン、ダニエル・ストック、アレクサンドル・ラブロ

カメラマン:ジャン=バティスト・シャヴィニ、シリル・ショクルン、アレクサンドル・ガス、アレクサンドル・ラブロ、ピエール=アルテュール・ラヴォー、ピエール・レティフ、ユーゴ・ヴィリオッティ、エリオ・クラベル、アレクサンドル・ゴンチャルク、エティエンヌ・フェレール、バンジャマン・ユッサン、ナンス・ピアソン、パスクアーレ=アレッシオ・レッツァ

メイド:ルシー・クレマン、エレオノール・ゲリノー、ロレーヌ・レヴィ、セリーヌ・パラシオ、カロリン・ロベール、ポリーヌ・ヴェルデュザン

第三幕

第1場:シンデレラを探して

スペインの居酒屋:
エミリー・コゼット
マリ=ソレーヌ・ブレ、サラ・コーラ・ダヤノヴァ、サブリナ・マレム
フロリアン・マニュネ、ニコラ・ポール、ヤン・サイズ

中国の酒場:
ドロテ・ジルベール、
マチルド・フルステー、シャリーヌ・ジザンダネ、ミリアム・カミオンカ

ロシアのキャバレ-:
ステファン・ファヴォラン、
ペギー・デュルソー、エミリー・アスブン、ニノン・ロー

第2場:シンデレラの家
第3場:シンデレラ、映画女優になる

演奏:東京ニューシティ管弦楽団
指揮:コーエン・ケッセル


◆上演時間◆

【第1幕】 18:30 - 19:15
休憩 20分
【第2幕】 19:35 - 20:20
休憩 20分
【第3幕】 20:40 - 21:20

初日とほぼ同じCASTですね。
男性はほぼFIX,女性は若干のローテーションがあるみたいです。


パリ・オペラ座バレエ団「シンデレラ」 ルテステュ・マルティネス ⑤

2010-03-18 13:40:08 | インポート
第3幕
第1場シンデレラを探して

追跡です。スター、プロデューサー、ダンス教師、そして友人たちが夜の街を捜索してみようということに決まりました。
それにしても、プロコフィエフの音楽がそれぞれの場面にピッタリ!
ちょっと妖しさもある追跡の音楽も、これってオリジナルだとどの場面に使われていたんだっけ・・・とわからなくなるくらいこのヌレエフ版、レトロ・ハリウッド版シンデレラとプロコフィエフの音楽の相性が良くて驚きました。

■スペインの居酒屋
夜の街に光る電飾。店名はLOLITA。。。ってなぜ?(笑)
フラメンコダンサー3人を従えて、センターで踊るのは義理の姉の一人、エミリー。
もちろん、きれいな片脚を見せたフラメンコアレンジのドレスで登場。
スターは一緒に踊りながら、例の靴を出して彼女の足に合わせてみますが・・・違った!
フラメンコダンサーと踊るのはヤン・サイズなど、スターの友人たちから選りすぐりのイケメンソリストなので、暗めの照明が惜しい(笑)

■中国の酒場



酒場、というか、阿片窟のイメージ。
リラックスした横座りの男性陣のまわりを妖艶なチャイナドレスの美女が踊ります。
ここではダンス教師、プロデューサーたちがおとも。
それにしてもドロテ!黒髪の短いボブヘアが大きな瞳、くっきりした顔立ちに似合って妖艶なこと。
はしゃぎまわっていた義姉だとは信じられないほど、グリーンのロングのチャイナドレスでエキゾチックな謎めいた美女をゆったりを演じていて圧巻。
ここでもポージングした彼女の足に靴を載せるのですが、ん~!違った!

■ロシアのキャバレー
ここは最初からワサワサした感じ。
なんと脚を出すのはステファン・ファヴォラン!!

第2場 シンデレラの家

一方一夜明けてのシンデレラ。
いつものように床に雑巾をかけていますが、ふと思い出して暖炉に隠したあの靴を胸に抱きしめます。
そう、夢のような思い出と一緒に・・・
気配を感じて宝物を隠すと、あくびして起きだした家族たち。
相変わらずの日常がまた始まろうとしている・・・

そこに追跡隊の登場。
嬉々として足を差し出す義姉たち。
トウシューズを片方脱いだ状態で結構踊りまくるのですが、あれだけ暴れて(笑)バランスを崩さないドロテ、さすが。
もちろん靴は合わず、あえなく、沈没。シュンとなるのがカワイイ。
あろうことか継母までがスターの隣、ベンチに飛び乗り、靴を脱いだ足を凄い勢いで差し出します。
嫌そうなそぶりのジョゼ。一応靴を出すとスゴイ勢いで力む継母はベンチから転がり落ちてしまいます。
一同転んで大混乱。
すっと前に現れたシンデレラ。手にしているのはもう片方の靴・・・
トウシューズを脱ごうとする彼女を押しとどめ、スターは言います。君こそが探し求めていた人だ。
二人とプロデューサーを残して全てがフェードアウト・・・。

第3場 シンデレラ、映画女優になる

メイドたち登場。シンデレラをいざないながらさりげなくグレーワンピの後ろをはずしてあげるスター。
下に着ているのですね、女優モードのピンクのドレスを。頭のスカーフをはずしてヘッドドレスを装着。
メイドの一人はちゃんと鏡を持っていて、確認OK.
麗しの美女に戻ったシンデレラとスターの踊り。
プロデューサーがさっと取りだすのは契約書。シンデレラはサインをします。
憧れの世界で愛する人と生きる未来。



ふわりと風に乗って流れてきた白いストール。
手にしたシンデレラをスターがリフト。たなびくストール・・・

夢のように美しいシーン・・・
音楽がフェードアウトしていく間に幕が下りるので、幕に合わせて拍手が起こってしまうのは致し方ありませんが、この日の演奏も素晴らしかったのでちょっと残念。幕が降り切った瞬間、指揮者が音を納めるしぐさが見えてから拍手をしました。。。たっぷりの3時間。
映像ではわからなかったゴージャスなオペラ座ワールドをエレガンスの化身のような主役二人で堪能した舞台でした!     


パリ・オペラ座バレエ団「シンデレラ」 ルテステュ・マルティネス ④

2010-03-18 12:38:30 | インポート
第2幕

第1場 撮影現場

映画1.「無益な追跡」
赤白横縞の囚人対看守たち。コミカルに立ち回る囚人のアレクサンドル・ガスが達者。
気が付いたら牢獄の内と外が逆転!
映画2.「パロディ・パレード」
宮廷服の男女・・と思いきや全員男性!ドーリア式の柱が倒れかかって皆がつぶされたり・・のスラップスティック・シークエンス。
映画3.「キングコング・リメイク」
タヒチアンガールが生贄に?インディアンの踊りには囚人だったアレクサンドル・ガスくんの名も。
結構群舞、ソリストともに早変わりとか多そうな今回の舞台です^^;
背景のキングコングがどんどん巨大化していくのが迫力・・・ではありますが、これらのシーンはちょっと箸休めのような感じ。リラックスタイムです(笑)



撮影隊のカメラマン、監督、助手が入れ替わり立ち替わりあわただしく働いていますが、監督と助手のシモン・ヴァラスロくんの掛け合いが軽やかで楽しい。

第2場 シンデレラの撮影

クライマックスです。
大階段のセット。
ゴールドサテンのゴージャスな衣装の男女のダンサーたち。
女性陣にもマチルド・フルステー、ダヤノヴァなど目のいく人が配されていますが、わたくしはちょっと遅れ気味ながらもロマンチックなニュアンスのある踊りがお気に入りのアクセル・イボ-くんに注目(笑)
スターの登場を待ち構える人々。
音楽が高まり皆が階段を注視しますが、なぜか転がり出る巨大なドーナツ??
なーんだ!緊張がほぐれますが、再び高まる音楽。
なんと!シンデレラの義理の姉たちと継母がニギニギしく登場。
なーんだ!で、3度目の正直です。
階段の上に颯爽と登場したジョゼはそのほっそりとした長身とエレガントなたたずまい、端正な踊りも完璧で、
登場時からオーラ全開!さすがは初日を任されるだけあって、王子さまの輝きに満ちています。
さっそくスターにアピールする姉妹。
とりわけドロテは、そこまで自分を捨てなくても・・・^^;と思うほどの大熱演!
すると階段上の渡り廊下(?)の辺りでざわめきが・・・
フラッシュをたく黒燕尾のカメラマン集団の中心に美女が一人・・・
スパンコールのまぶしい靴、ドレスジャケット、羽のついた帽子、ミディ丈の揺れるオーガンジーのパウダーピンクのドレスも麗しいシンデレラです。



ハラリと階段に毛皮で縁どられた長いマントを脱ぎすてて、カメラマン二人に脇を支えられたリフトでゆったりと宙を歩きながら旋回する彼女とそれに続く燕尾軍団・・・
惜しむらくはリフト要員二人の不手際でちょっと安定が悪く、上下動があったこと。
ここは重力を感じさせてほしくないシーンゆえxxx。
とはいえ、目と目があったシンデレラとスターは瞬時に恋に落ちるのでした。

二人のダンスを撮影することに。
ダンス教師がワン・パッセージ、振付をシンデレラに教えると、彼女はそれを優雅に模倣するだけでなく、更に展開させていきます。何度かそれが繰り返されるのですが、ここはダンス教師もシンデレラも素敵に踊るとても見応えのあるワクワクする場面。
シンデレラとスターがそれぞれのソロを踊ります。
メイドたちがワゴンに飲み物を載せて登場、皆は休憩することになり、リラックス。
小さな回転椅子に腰かけたシンデレラにスターが手を差し伸べます。
椅子の回転を利用した、座った姿勢のシンデレラと立ったスターの優雅なPDD.
義理の姉たちはオレンジ3個入りのネットを器用にもてあそんで、スターの目を惹こうと踊ります。
それぞれ、迫力の(!)ソロを披露しますが、スターは嫌そうなそぶりで歯牙にもかけません。
シンデレラとスターはとても美しいパ・ド・ドゥを披露、コールド・バレエもそれに続いてゴージャスな群舞。
ヌレエフのコールドといえども手抜きを許さない鬼のような(笑)振付は3人ワンセットでリフトしながらのディアゴナルな編隊が交差する・・・など、立体的でとても見応えがあります。
プロコフィエフのここのワルツも大好きなのでもういつまでもこの時よ続いて・・・と思うのですが、気がつくと12時の鐘が。
例の時計くんたちが機械的な動きで3人一組4グループで幾何学的な体系を作りつつ、時を刻みます。



時計くんたちはこんな、青海波の模様のボディタイツ(倶梨伽羅紋紋?)にゼッケン、鉢巻き、ふんどし?スタイル。
これで笑われずに踊れる、というのは皆がスタイル抜群の美形だから。
パリ・オペ以外にはできない芸当です・・・
時を打つと共にそのゼッケンナンバーの子が大の字になって打たれたように崩おれ、そしてゴロゴロとスピーディに転がって上手にはけていくのです。

そうこうするうちに見慣れないグレーのワンピの地味な女性が顔を伏せて右往左往し、何かを取り落して走り去っていきます・・・。
ハッとする皆。あの美女がいない!彼女はどこだ?!
スターはきらめく片方の靴を見つけます。これが手掛かりか?


パリ・オペラ座バレエ団「シンデレラ」ルテステュ・マルティネス ③

2010-03-18 10:11:57 | インポート
ヌレエフ版「シンデレラ」2010年 パリ オペラ座バレエ団 日本公演
3月12日(金)18:30 東京文化会館 93回目の公演

第一幕
第1場 シンデレラの家



ハリウッド近くで食堂を営む・・という設定ですがあまりそれらしくはありません。
高い天井から差し込む薄い光が、パリのガラス天井の歴史あるショッピング・アーケード(ギャラリー・ヴィヴィエンヌとか)みたいです。上手にある暖炉のそばで簡素なグレーのワンピースに同色の布で髪を覆ったシンデレラが。
アニエスはクールな美貌の長身でとてもほっそりとしているので、このうっすらとした光に照らされて薄幸そうな感じがにじみ出てきます。
お約束の意地悪な義理の姉たち・・・
イキイキとした愛らしさが持ち味の美女ドロテ・ジルベールがターコイズブルーの衣装で、はじけまくり。
大げさなオフバランスの踊り、に美人の原型をとどめないほど変幻自在の変な顔の百面相。
優等生のイメージのあるエミリー・コゼットはショッキングピンクの衣装で、ドロテほどではありませんが、やはり、イメージを突き抜けたしかめっ面や大きな動きで、この二人、恐ろしく面白いコメディエンヌ。
グレーの鬘とワンピースで登場のステファン・ファヴォランが継母。男性なのにポワントで気取って歩き、ちょっとしたしぐさにも大げさな味付けをして、なかなか笑わせてくれます。
父は酒浸り・・・なんとかやめさせたいとシンデレラが取り上げようとするのですが・・・その様子をあざけり虐める義姉たち。
外で車の事故?飛行機乗りのスタイルの若い男がふらりとやってきます。どうやら脚に怪我をした模様。
優しいシンデレラの親身な手当で彼は歩けるようになって出ていきます。

実は義理の姉たちはハリウッド映画への端役での出演が決まっており、準備に余念がありません。
HANAE-MORIからお届けもの。
大きな帽子ケース3つには姉たちのドレスと、継母のゴージャスな羽つきトーク帽にFOXのストール。
ダンス教師がヴァイオリニスト二人を従えて登場。
ステップを教えますが、どうも姉たちにはセンスがないみたい。
この教師役のバンジャマン・ペッシュが芸達者なところを見せて、絶妙に役にハマっています。
彼は女性のリフトが苦手で、早くからルグリとのデュオとかで注目されていたにも関わらずなかなかエトワールにはなれなかったんですよね・・・今でも、女性と踊るより、こういう性格俳優的な役で本領を発揮。
それにしても、義理の姉二人、ダンス教師と、この3人もエトワールなんですよね・・・・5人のエトワールを投入って豪華すぎる配役(!)

一人お留守番のシンデレラ、彼女も夢を持っている乙女。
先ほどのレッスンを見ていたので、ちょっと踊ってみたりして・・・
コートかけのハンガーに父親の服が。ジャケットを羽織り、ズボンをはき、タップシューズをトウシューズの上にはき(大変そう!)帽子にステッキ。男装のアニエスの粋なこと!
この姿で、チャップリンダンスを披露します。重たいコートかけを回して相手役として踊ったり、タイミングとテクニックが必要な踊りですがサラリとこなすあたりはさすが。
そこにやってきたのが先程の飛行機乗り・・・実は彼は映画プロデューサー。
シンデレラをスカウトに?
まずは衣装を選ばなくては。
ヴァンサン・シャイエ、プロデューサー役にしては若くてハンサム?
飛行機乗りの帽子をかぶった横顔はマチューか?と一瞬思ったほど。
王子様的な役だったっけ?と後でプログラムを見返してしまいました(笑)
ただ、ちょっとスノビッシュなムードを巧みに漂わせていて、なかなか魅力的な役作りだったと思います。

第2場 ファッションショー

春・夏・秋・冬・・・それぞれの季節を象徴的にあらわしたヘッドドレスをつけたシンプルなAラインのロングドレスの女性が、2組のカップルを従えて、踊ります。
衣装は縦方向に筆でフリーで色付けをしたようなカラフルかつシンプルなもの。
TOPソリストは春のリュドミラ・パリエロ、夏のエヴ・グリンツテインと最近注目株らしいプルミエ・ダンスールたちに、秋のメラニー・ユレル、冬のステファニー・ロンベールらベテランたちも見逃せませんが、ひきつれている面々も、夏のヤン・サイズ、サラ・コーラ・ダヤノヴァ、冬のマチルド・フルステー、シモン・ヴァラストロなどの実力派から、ルグリ先生の「スーパーバレエレッスン」でおなじみのジョシュア・オファルト、シャリーヌ・ジザンダネ、ロレーヌ・レヴィ、ファビアン・レヴィヨンなども登場しているので、目がいくつあっても足りない~!
4組が入れ替わり立ち替わり、そして総出で踊るのですがその間にシンデレラは黒ワンピに白いエプロンヘッドドレスのお仕着せのメイドたちに囲まれて・・・。
美しいパウダーピンクのドレスに着替え、羽とスパンコールのついたエレガントなヘッドドレスをつけて変身!です。

第3場 ハリウッド・スタジオ



巨大な摩天楼に向けてもっと巨大な3体のピンナップガールが・・・
ちょうど、今、上野の美術館で「タマラ・ド・レンピッカ展」が開催されていて、駅にポスターが貼られていたりするのですが、ちょっとレンピッカ作品っぽいタッチの背景。
偶然とはいえ、こういうセレンディピティって面白いです。。。
それはさておき、この摩天楼からプラチナブロンドのモンローのような女性が下りてきます。
・・・が12人の時の精たち(三島のハラキリに影響を受けてデザインされたのかしら?とても不思議なジャポニズムスタイルです)が踊る間にいつしか黒いマントの老婆に・・・。
プロデューサーがシンデレラに、今の美しさが移ろいやすく、時を得てチャンスをつかむことの大切さを知らしめるシーン。

そして巨大なかぼちゃが登場。
それが観る間にスーパー・カーにフォルムを変え、ふわりとゴージャスなマントを車にかけて、シンデレラは旅立ちます・・・











パリ・オペラ座バレエ団「シンデレラ」 ルテステュ・マルティネス ②

2010-03-17 04:08:51 | インポート
今日はオペラ座公演のない日(笑)
金曜日の初日、日曜日のマリ=アニエス・ジロー、カール・パケット組、月曜日のデルフィーヌ・ムッサン、マチュー・ガニオ組を見終えたら、もう、疲労困憊で・・・。
火曜日、大げさでなく、(自分が踊ったわけでもないのに・笑)足をひきずりながら出社しました

いや、濃い舞台でした。
映像では観ていたパリ・オペラ座ヌレエフ版「シンデレラ」。
1930年代のハリウッド映画スタジオに舞台を置き換えて、ちょっとミュージカル風の要素を取り入れたり、チュチュではなくて森英恵デザインの柔らかなミディ丈のドレスが衣装だったり・・・というのがなんとなくアイデア先行、クラシックバレエファンには物足りないかな?という印象を持っており、今回の来日公演演目の発表時にはせっかくの全幕公演なのに「シンデレラ」か~
「ジゼル」はいいとしても、ちょっとがっかりだな・・・などと思っていたのが申し訳なくなるくらい、実際の舞台で観た感想は・・・
ヌレエフって天才!ゴージャス!楽しかった!!

大がかりなセット、延べ150人強の出演者、エトワールやソリストクラスがふんだんに出演してコールドのダンスも技巧を凝らしたテクニック満載でしかも全編怒濤のダンス。
下に配役表をがんばってタイプしましたが(^^;)例えば四季のダンスのソリスト陣の豪華さ、この5人4組がセットで出てきて、そして交錯してしかもコールドを従えて、その上に主役級が出入りするものですからもう・・・どこを観たらいいものやら・・・絶句です。映像だとその一部を常にフォーカスしているわけですから、当たり前ですが、その周囲、全体でも踊りまくっているのが観えませんものね^^;

さて、ざっとおさらいを・・・。
と思ったのですが、今日は「ジゼル」のゲネプロ。
帰宅してから振りかえりの時間を作りたいと思います。中途半端ですが、また今晩続きをお楽しみに