7月歌舞伎座 泉鏡花の世界

今日は一日通しで、歌舞伎座に巣食っておりました。
待ちに待った、玉三郎演出、玉三郎主演の泉鏡花尽くし！

昼公演は、澤潟屋さん一門大活躍、春猿2役が美しい「夜叉ヶ池」と
海老蔵の海の公子、玉三郎の美女の対話で美と心のありようの本質を掘り下げてゆく「海神別荘」



夜公演は、嫁いびりにあって家出をした笑三郎の子爵夫人が初恋の人である段治郎の洋画家に心を残しつつも、女性への贖罪を願う歌六の人形使の老人と落ちてゆく新派演劇のような「山吹」、
そして城の天守閣に住むもうひとつの城主である富姫・玉三郎と彼女に見初められた鷹匠である若武者・海老蔵の風変わりで気宇壮大なファンタジー「天守物語」
一日中とっぷり泉鏡花の豊穣な世界に浸っておりました！