楽しみにしていたシュツットガルト・バレエ団の来日公演。
初日に行って参りました。
2012年6月1日(金)19:00開演 / 会場:東京文化会館
シュツットガルト・バレエ団2012年日本公演
「じゃじゃ馬馴らし」
ウィリアム・シェイクスピア原作による2幕のバレエ
振付:ジョン・クランコ
音楽:クルト=ハインツ・シュトルツェ
(ドメニコ・スカルラッティ作曲による)
装置・衣裳:エリザベス・ダルトン
世界初演:1969年3月16日、シュツットガルト・バレエ団
ジョン・クランコより、ヴァルター・エーリッヒ・シェーファーに捧ぐ
バプティスタ(裕福な紳士):ローランド・ダレシオ
キャタリーナ(バプティスタの長女):スー・ジン・カン
ビアンカ(バプティスタの次女):エリザベス・メイソン
グレミオ(ビアンカの求婚者):アルマン・ザジアン
ルーセンショー(ビアンカの求婚者):マライン・ラドメーカー
ホーテンショー(ビアンカの求婚者):ローランド・ハヴリカ
ペトルーチオ(紳士):フィリップ・バランキエヴィッチ
ふたりの娼婦:オイハネ・ヘレーロ、レネ・ライト
司祭/宿屋の亭主:マッテオ・クロッカード=ヴィラ
召使いたち:
オズカン・アイク、エドアルド・ボリアーニ、
ダニエル・カマーゴ、ルドヴィコ・パーチェ
パ・ド・シス(第2幕):
ダニエラ・ランゼッティ、アンジェリーナ・ズッカリーニ、
ラケーレ・ブリアッシィ、デヴィッド・ムーア、
ニコライ・ゴドノフ、ダミアーノ・パッテネッラ
パデュアの市民、結婚式の客、カーニバルで楽しむ客:コール・ド・バレエ
指揮:ジェームズ・タグル
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
◆上演時間◆
第1幕 19:00 - 20:00
休憩 25 分
第2幕 20:25 - 21:15
今回の公演、主役のカップル、じゃじゃ馬のキャサリンとそんな彼女を調教し?愛する豪放磊落な紳士ぺトル―チオの組み合わせは3通り。
初日のス―・ジン・カンとバランキエヴィッチ、土曜マチネのアリシア・アマトリアンとアレキサンダー・ジョーンズ、土曜ソワレのマリア・アイシュバルトとマライン・ラドメイカー。
どのカップルも観応えありそうな実力派ではありますが、Myぺトル―チオはなんといってもバランキエヴィッチ。
そして、この層の厚いカンパニーは、もう一つの演目「白鳥の湖」の王子は、また別の主役を用意しているので、彼を観るチャンスは一度きり。
思えば、彼のぺトル―チオで、「じゃじゃ馬」を観たのは3回目。
初回のヒロインは稀代の女優バレリーナ、アレッランドラ・フェリ。かぶりつきのような席で観た彼らの演技の豊かな表情とセリフを語るようなクランコの振付のテンポの良さは忘れられない。
もう10年前のこと。
そして、前回のバレフェスのガラで、シュツットガルトのプリマ、マリア・アイシュバルトの鉄火なカタリ―ナとの息のあった演技。
バランキ―はバレエ・ダンサーとしては突出した、男臭くて豪快で、ちょっとやさぐれた風情も似合う、アンチ王子キャラで魅力を発揮するヒト。
衣装も、シンプルな麻色のタイツに白シャツが一番似合う。
髭もつけてのぺトルーチオはまさにハマり役。
きれいに引き締まったエレガントな体型で、肩の高さかと思う豪快なジャンプ、トリプルが当たり前の連続ジャンプフェッテなども難なく決めるテクニックも有している彼の姿を観ると、いつまでもこの姿を観られるような錯覚を抱くけれども、舞台は一期一会。
この8月のバレフェスでは観られないので、一度のチャンスを大切に集中して観ました。
幕間のシュツットガルト・バレエ団GOODS売場が大盛況。
前後にロゴの入ったTシャツが文字通り飛ぶように売れ、 プリンシパル・ダンサーのブロマイド?はなんとバランキエヴィッチとフリーデマン・フォーゲルくんのは、開演前の時間ですでに売り切れたとか・・・^^;
シュツットガルトのHPで、ダンサー紹介のページに使われている写真だと思うので、貼っておきます^^;
3人の求婚者にちやほやされてモテモテのブロンドの妹を持つ、愛に懐疑的な黒髪の姉は、手のつけられないじゃじゃ馬で、彼らの依頼で、ひょんなことから、カタリ―ナに求婚することになったぺトルーチオにも容赦ない。
意外なことに、そんな彼女の拒絶に動ぜず、包容力を見せる彼。ほだされての結婚式での2人の態度の悪さに、ネタとして楽しみつつも先行きを案じる人々。
新郎の家で、花嫁は容易にくつろがせてもらえない。
食べるものも、温まる火も・・・。ですが、傍若無人なふるまいを改め、2人で思いやりながら生活を楽しむ術を身につけることが彼の真意とわかり、和解します。
3人のうち、学生のル―テンショーが機転を利かせて妹をGET.
ライバル2人はだまされて、ぺトルーチオが連れてきた娼婦2人と結婚する羽目に。
ですが、妹ビアンカも、結婚が決まると天使な乙女から一転してかかあ天下っぷりを発揮。
2人の娼婦も夫を立てません。
妹の結婚式のため、重厚な装いで出席の姉夫婦。
一転して従順で夫を立てるカタリ―ナの変わり果てた?姿に皆驚愕。
夫の前では優しい妻、でも本質の気の強さは変わっていない彼女、、リーダーシップを発揮して?女性陣を一喝。
皆を夫に従わせます。
まぁ、それも妻を慈しむ夫あってのことですが^^
という、楽しくも、ヒトは見かけによらぬもの、という教訓も含むシェークスピア作品らしい喜劇です。
このストーリーがセリフなしの踊りだけで饒舌に展開するジョン・クランコの振付が素晴らしい。
美しい韓国人バレリーナ、ス―・ジン・カンは、強い女のコミカルな演技もさることながら、ぺトル―チオの真情を理解しほだされる女心を繊細な演技と表情でしっかりと見せてくれました。
輪郭のハッキリした筋肉質の肢体と線の強い顔立ちも、お似合いの2人です。
思いがけないボーナスとして?妹カップル、学生のル―テンショーに、白鳥で王子を踊る予定(だった)のラドメーカーが。金髪のアンジェリックな外見で、エリザベス・メイソンとの相性も良く、豪華な配役に、当日配役表を手にして思わず小躍りしました^^
エリザベス・メイソンのビアンカ。左のル―テンショーには、この写真では黒髪の別のダンサーが入っていますが^^;
ところで、先程NBSのHPを見ると、アイシュバルトが、土曜日のソワレで、脚を痛め、白鳥の主役を踊れなくなったとか
>シュツットガルト・バレエ団2012年日本公演、6月6日(水)の「白鳥の湖」に出演が予定されていたマリア・アイシュヴァルトは、昨日(6/2)の「じゃじゃ馬馴らし」を踊った後、これまで痛めていた足の具合が悪化し、「白鳥の湖」に出演できなくなりました。
これにともない6日の公演はアイシュヴァルトに代わりアンナ・オサチェンコが出演いたします。この急な変更により、リハーサル時間の関係から、ジークフリート王子役もマライン・ラドメイカーに代わり、オサチェンコのパートナーであるエヴァン・マッキーが演じます。
アイシュバルトは勿論、ラドメイカ―のファンの方もショックですね。
せめて、じゃじゃ馬のこの日をご覧になれていれば少しは良かったのかもしれませんが・・・。
彼女の脚の早期回復を祈ります。
初日に行って参りました。
2012年6月1日(金)19:00開演 / 会場:東京文化会館
シュツットガルト・バレエ団2012年日本公演
「じゃじゃ馬馴らし」
ウィリアム・シェイクスピア原作による2幕のバレエ
振付:ジョン・クランコ
音楽:クルト=ハインツ・シュトルツェ
(ドメニコ・スカルラッティ作曲による)
装置・衣裳:エリザベス・ダルトン
世界初演:1969年3月16日、シュツットガルト・バレエ団
ジョン・クランコより、ヴァルター・エーリッヒ・シェーファーに捧ぐ
バプティスタ(裕福な紳士):ローランド・ダレシオ
キャタリーナ(バプティスタの長女):スー・ジン・カン
ビアンカ(バプティスタの次女):エリザベス・メイソン
グレミオ(ビアンカの求婚者):アルマン・ザジアン
ルーセンショー(ビアンカの求婚者):マライン・ラドメーカー
ホーテンショー(ビアンカの求婚者):ローランド・ハヴリカ
ペトルーチオ(紳士):フィリップ・バランキエヴィッチ
ふたりの娼婦:オイハネ・ヘレーロ、レネ・ライト
司祭/宿屋の亭主:マッテオ・クロッカード=ヴィラ
召使いたち:
オズカン・アイク、エドアルド・ボリアーニ、
ダニエル・カマーゴ、ルドヴィコ・パーチェ
パ・ド・シス(第2幕):
ダニエラ・ランゼッティ、アンジェリーナ・ズッカリーニ、
ラケーレ・ブリアッシィ、デヴィッド・ムーア、
ニコライ・ゴドノフ、ダミアーノ・パッテネッラ
パデュアの市民、結婚式の客、カーニバルで楽しむ客:コール・ド・バレエ
指揮:ジェームズ・タグル
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
◆上演時間◆
第1幕 19:00 - 20:00
休憩 25 分
第2幕 20:25 - 21:15
今回の公演、主役のカップル、じゃじゃ馬のキャサリンとそんな彼女を調教し?愛する豪放磊落な紳士ぺトル―チオの組み合わせは3通り。
初日のス―・ジン・カンとバランキエヴィッチ、土曜マチネのアリシア・アマトリアンとアレキサンダー・ジョーンズ、土曜ソワレのマリア・アイシュバルトとマライン・ラドメイカー。
どのカップルも観応えありそうな実力派ではありますが、Myぺトル―チオはなんといってもバランキエヴィッチ。
そして、この層の厚いカンパニーは、もう一つの演目「白鳥の湖」の王子は、また別の主役を用意しているので、彼を観るチャンスは一度きり。
思えば、彼のぺトル―チオで、「じゃじゃ馬」を観たのは3回目。
初回のヒロインは稀代の女優バレリーナ、アレッランドラ・フェリ。かぶりつきのような席で観た彼らの演技の豊かな表情とセリフを語るようなクランコの振付のテンポの良さは忘れられない。
もう10年前のこと。
そして、前回のバレフェスのガラで、シュツットガルトのプリマ、マリア・アイシュバルトの鉄火なカタリ―ナとの息のあった演技。
バランキ―はバレエ・ダンサーとしては突出した、男臭くて豪快で、ちょっとやさぐれた風情も似合う、アンチ王子キャラで魅力を発揮するヒト。
衣装も、シンプルな麻色のタイツに白シャツが一番似合う。
髭もつけてのぺトルーチオはまさにハマり役。
きれいに引き締まったエレガントな体型で、肩の高さかと思う豪快なジャンプ、トリプルが当たり前の連続ジャンプフェッテなども難なく決めるテクニックも有している彼の姿を観ると、いつまでもこの姿を観られるような錯覚を抱くけれども、舞台は一期一会。
この8月のバレフェスでは観られないので、一度のチャンスを大切に集中して観ました。
幕間のシュツットガルト・バレエ団GOODS売場が大盛況。
前後にロゴの入ったTシャツが文字通り飛ぶように売れ、 プリンシパル・ダンサーのブロマイド?はなんとバランキエヴィッチとフリーデマン・フォーゲルくんのは、開演前の時間ですでに売り切れたとか・・・^^;
シュツットガルトのHPで、ダンサー紹介のページに使われている写真だと思うので、貼っておきます^^;
3人の求婚者にちやほやされてモテモテのブロンドの妹を持つ、愛に懐疑的な黒髪の姉は、手のつけられないじゃじゃ馬で、彼らの依頼で、ひょんなことから、カタリ―ナに求婚することになったぺトルーチオにも容赦ない。
意外なことに、そんな彼女の拒絶に動ぜず、包容力を見せる彼。ほだされての結婚式での2人の態度の悪さに、ネタとして楽しみつつも先行きを案じる人々。
新郎の家で、花嫁は容易にくつろがせてもらえない。
食べるものも、温まる火も・・・。ですが、傍若無人なふるまいを改め、2人で思いやりながら生活を楽しむ術を身につけることが彼の真意とわかり、和解します。
3人のうち、学生のル―テンショーが機転を利かせて妹をGET.
ライバル2人はだまされて、ぺトルーチオが連れてきた娼婦2人と結婚する羽目に。
ですが、妹ビアンカも、結婚が決まると天使な乙女から一転してかかあ天下っぷりを発揮。
2人の娼婦も夫を立てません。
妹の結婚式のため、重厚な装いで出席の姉夫婦。
一転して従順で夫を立てるカタリ―ナの変わり果てた?姿に皆驚愕。
夫の前では優しい妻、でも本質の気の強さは変わっていない彼女、、リーダーシップを発揮して?女性陣を一喝。
皆を夫に従わせます。
まぁ、それも妻を慈しむ夫あってのことですが^^
という、楽しくも、ヒトは見かけによらぬもの、という教訓も含むシェークスピア作品らしい喜劇です。
このストーリーがセリフなしの踊りだけで饒舌に展開するジョン・クランコの振付が素晴らしい。
美しい韓国人バレリーナ、ス―・ジン・カンは、強い女のコミカルな演技もさることながら、ぺトル―チオの真情を理解しほだされる女心を繊細な演技と表情でしっかりと見せてくれました。
輪郭のハッキリした筋肉質の肢体と線の強い顔立ちも、お似合いの2人です。
思いがけないボーナスとして?妹カップル、学生のル―テンショーに、白鳥で王子を踊る予定(だった)のラドメーカーが。金髪のアンジェリックな外見で、エリザベス・メイソンとの相性も良く、豪華な配役に、当日配役表を手にして思わず小躍りしました^^
エリザベス・メイソンのビアンカ。左のル―テンショーには、この写真では黒髪の別のダンサーが入っていますが^^;
ところで、先程NBSのHPを見ると、アイシュバルトが、土曜日のソワレで、脚を痛め、白鳥の主役を踊れなくなったとか
>シュツットガルト・バレエ団2012年日本公演、6月6日(水)の「白鳥の湖」に出演が予定されていたマリア・アイシュヴァルトは、昨日(6/2)の「じゃじゃ馬馴らし」を踊った後、これまで痛めていた足の具合が悪化し、「白鳥の湖」に出演できなくなりました。
これにともない6日の公演はアイシュヴァルトに代わりアンナ・オサチェンコが出演いたします。この急な変更により、リハーサル時間の関係から、ジークフリート王子役もマライン・ラドメイカーに代わり、オサチェンコのパートナーであるエヴァン・マッキーが演じます。
アイシュバルトは勿論、ラドメイカ―のファンの方もショックですね。
せめて、じゃじゃ馬のこの日をご覧になれていれば少しは良かったのかもしれませんが・・・。
彼女の脚の早期回復を祈ります。