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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

宝塚宙組東京公演「Amour de 99!!-99年の愛―」

2013-06-19 01:36:59 | TAKARAZUKA
千秋楽から早くも10日立ち、昨夜は大劇場にて星組が信じがたいハイレベルな新人公演で騒然となっている・・・
そんなタイミングでの宙組東京公演、思い出し語りです

レビュー・ルネッサンス
『Amour de 99!!-99年の愛-』
作・演出:藤井 大介

[解 説]
 99年という長い歴史の中で、これまで宝塚歌劇が繰り広げてきたショー、レビューの名作、名場面の再演を盛り込んだ、華麗なステージ。様々な作品へのオマージュと共に、100周年への架け橋となる作品を目指します。

大劇場での公演中、漏れ聞こえてきた声は、
100周年を前にして、過去の演出家の先生方へのオマージュ、という制約の中、
大きな白黒の顔写真、そして過去の舞台画像が大スクリーンで映し出され、その前でのレビューの一場面一場面・・・という構成ゆえ、その平坦な展開と常に映し出される男性の顔、が気にならなければ楽しいレビューという微妙な声と、とにかく「パイナップルの女王」に尽きる!!!という感動の声^^;
TOPスター凰稀かなめさんの美脚を拝める華やかな女役場面があり、そこが最大の見どころ・・・ということで、楽しみにしていたのですが。

いやいや、見れば見るほどハマるショ―でした。
冒頭の暗転後、和物のショーでよく使われる手法「チョンパ」で始まるのですが、これがもうワクワク感でたまりません!
パッと明りがつくと目の前の銀橋にセンターTOP娘役の実咲凛音ちゃん、そこからずらりと路線男役スターが白スーツで居並ぶ・・・という華やかなOPENING!
今回の宙組は、TOPスター観賞を目的としていたので、全てセンター席での観劇だったのですが、
そうするともれなく七海ひろきさんが目の前にそそり立つ・・・という状況でショーを見始めることとなり・・・。
今まで、実はあまりじっくりと見ることのなかったスターさんですが、改めてよくよく見るととても小ぶりでキレイなお顔立ちにスラリとした長身173cm。腰の位置も高くて可愛らしさとカッコよさが程よくMIXした華やかなスターさんと認識。
お対で使われることの多かった蓮水ゆうやさんとどちらを観るか迷っていたのですが、今回の公演は、七海氏をメインにしよう!と心を定めると、とたんに楽しくなってきました・・・(ゲンキン)

プロローグは「愛の宝石箱」
本舞台の奥にかなめ姫が白いTOPスター衣装で現れ、「Amour・・・」とささやいて歌い出し、朝夏まなと、緒月遠麻、悠未ひろ、専科の歌姫美穂圭子お姉さま、そして実咲凛音ちゃんと、次々にセンターをとって歌いながら階段を降りてくる・・・という怒濤の展開!

ここから、構成として、「ムッシュxx!」としてオマージュをささげる演出家の名を呼ばわり、そこから、過去の名場面の再演を2つほど見せる・・・という流れに。

時系列で振りかえりますね。

★ムッシュ・ディニテ(気品)内海重典

朝香まなとさんが黒白の1910~20年代風衣装の美風舞良・大海亜呼・純矢ちとせ・愛花ちさきのベテラン娘役を引き連れて銀橋を渡ります。

☆「グラナダ」(1965年「ラ・グラナダ」)

センターの高い位置にダークレッドのスパンコールぎっしり、の闘牛士お衣装で凰稀かなめさん。
「オ―レ」の声が野太く作られて、初見のときには意外性と頑張っているな~と焦る気持ちで勝手にハラハラしましたが、回を重ねる毎に安定感が(見慣れた、とも言う)。
16人の男役がバックダンサーで寿つかさ・蓮水ゆうや・七海ひろき・凛城きらという4人が周りを固めるという華やかな場面ですが、いかんせん、皆様深く鍔広のお帽子着用にて、個々の確認がとれず・・・って主にセンターにくぎ付けだから仕方がないのですが^^;
高い位置のセンターから降りて銀橋を渡るために上手を走る凰稀さんに「ムイビエン!」と声をかけるすっしーさん(寿組長)との一瞬の笑顔のアイコンタクトがMyツボでしたv
すごく力強い男性像を作ろうという意志ある表情ゆえか顎のラインが角ばって見えましたが、それはお帽子の紐のせいかしら・・^^;
お衣装のダークレッドのスパンコールはメーカーの新色で、明るい赤ではスパニッシュのムードが出ないと苦心してきたお衣装部さんには待ってました!の今回のお衣装だったとか

★ムッシュ・エレガンス(優雅) 横澤英雄

☆「ボン・バランス」(1975年「ボン・バランス」)

もう~このシーン大好きです!大好きすぎていつもあれ、もう終わっちゃうの??;;と残念だったという・・・。
3組の若手カップルが白ベースの2TONEのお衣装で軽快に歌い踊りながら、上手から銀橋を渡ってまた上手にはける・・というそれだけなのですが、若手スターの魅力炸裂場面です。
センターがあっきー(澄輝さやと)れーれ(すみれ乃麗)の白ピンクカップルで、スラッとスタイルの良いあっきーの意外な表情の豊かさ(!)と笑顔いっぱいで前方席の1人1人のお客様にばっちり目線を合わせてアピール力高すぎるれーれの磁力にあらがって(いや、ほとんど負けてましたが^^;)下手の大のお気に入りカップル蒼羽りく・伶美うららのBeautyPairを必死で視界に入れようとするわたくし・・・。
白い鍔広のお帽子とレトロなテニスウェアのようなシンプルなミニワンピが可愛過ぎ。アクセントカラーはオレンジで、ちょっとクラシコ・イタリア―ノの新公を思い出したりしておりました^^
この2人はちょっとおすましな感じでそれがまた良いのですよね
上手の愛ちゃん(愛月ひかる)瀬音リサちゃんカップルも白・イエローのお衣装でとても可愛かったのですが、こちらまでフォローする余裕全くなし!(笑)残念。目が3組分欲しい!
ボボンボン・ボン・バランスの軽快な音楽が耳に残ります。

☆「祈り」(1982年「ザ・ストーム」)

これはブルー系の斜めにラインの入ったモダン調のルパシカ風衣装に、三角形のビーム光線のような照明だけというシンプルな舞台で、これまたシンプルな(でも結構難しいバランスの)振りつけで踊るスピーディなモダンダンスといった場面。
後ろに上体を傾けて片脚を斜め前にあげてキープする、というバランス感覚とキ―プ力を問われる振りが多用されているので、真のダンサーか勢いで踊るタイプか一目瞭然という^^;
こういう場面を観ると、今年1月の博多座で退団された鳳樹いちくんや、月組に異動した凪七瑠海さんの不在が痛いですね。変わって目立つ位置にCuteFaceながら実は優等生の星吹彩翔さんがきれいに踊っているのを確認して安心。りくちゃんがいれば・・なのですが、ボンバランスメンバーだったから・・・。
場面を与えられていたダンサーとされる朝夏まなとさんは、長身で手足が長い踊り映えする容姿なのですが、バランスを取るときに足先がフレックスになりがちなのが気になりました。
逆にダンサーとして周知されているわけではない凰稀さんがそのあたりの指先足先に対する神経が行きとどいているのと、悠未ひろさん、朝香さんと3人並びで同じ振りを見せる場面での表情を含めての求心力が、さすがTOP、と思わせるものがありました。
宙組娘役一のダンサー大海亜呼さんと悠未さんのダイナミックなリフトも見どころ。
あ、あと、結構注目しているという声が聞かれた和希そらさんを最後の最後で捕獲。
なんといいますか・・・力いっぱい踊っていらして、で、力まかせのようでありつつギリギリのところでコントロールされている、という・・・確かにこれは一度目視して確認できると、観てしまうかも、ですね^^
彼女はお顔立ちがちょっと地味なのと身長も普通な方なのでパッと目立つタイプではないのですが、忘れられないのが中日公演「仮面のロマネスク」での見事な陰ソロ。歌が朗々と歌い上げる系で、職人タイプの実力派?頼りになる下級生です。

★ムッシュ・シャラ―ル(暖かさ) 高木史朗

「タカラジェンヌに栄光あれ」(1963)を歌いながらの御紹介は、あたたかさと言えばこの人!の緒月遠麻さん。
ここからが怒濤の展開で・・・

☆「リオのリズム」(1960年「華麗なる千拍子」)

舞台上に4つのコンガが。松風輝・星吹彩翔・春瀬央季・桜木みなとに順にスポットが当たって・・・
下手から銀橋をずんずん進んでくるのは・・・ライチの男、凰稀かなめ氏!



基本、宝塚のラテンのお衣装ってあまり得意ではないのですが・・・
これはキレイでした!この羽が、銀橋渡りだと、暗闇に白い部分が水玉のように浮かび上がるのですが、それが本当に映えるのですよね・・・。
この羽って、「アパショナ―ド」で瀬奈じゅんさん、大空祐飛さんがつけていらしたときもキレイだなと思っていたのですが・・・。でうっとりしていると、なんと!「2階席~」と熱くコールするのはまさか・・・?
クール・ビューティ―な持ち味で、所謂宝塚男役の「オラオラ」パフォーマンス(男っぽく荒くれた掛け声などを上げて場面を盛り上げること?)をするイメージがなかったのに、まさかのあおり。
で、「2階席・・・」が?どうしたのかな?で初回は終わっていたのが、回を重ねる度に「2階席~盛り上がってるか~!」とか、ご本人も慣れてきたみたいで^^
中日を過ぎたころ、2階席で観劇していらした友人が、あのかなめちゃんの掛け声で周りが大喜びで大盛り上がりだったのよ~と報告してくださって、心より安堵。
熱い男役を目指す、という今回の公演での課題をクリアされたみたいで・・・。ファンとしては、TOPとしてますます大きな存在に成長される姿を嬉しく見守るばかり・・・です

さてさて、次々とスターが銀橋に・・・。
ここ、怒濤の展開で、本当に豪華。
まずはブルーベリーの男、朝香まなとさん、次にバナナの男女で、蓮水ゆうや・七海ひろき・すみれ乃麗・伶美うららなのですが、ここ超私的見どころ、カイちゃん(七海)うららちゃんカップル!銀橋渡りなので一瞬、なのですが、良いものを見せていただきました
本舞台でダンサーすっしーさん(寿)あこさん(大海)が踊るのを確認しつつ、銀橋を渡るのはマンゴーの女、歌姫軍団、美穂圭子・純矢ちとせ・愛花ちさきのお姉さまたち。
続いてパッションフルーツの女・真っ赤なドレスがカワイイ実咲凛音ちゃんが澄輝さやと・凛城きら・愛月ひかる・蒼羽りくの若手スターを引き連れて・・・。まさかりくちゃんあっきーがいるのにみりおんちゃんが可愛くて、やっぱりセンターを観てしまいますね
最後グレープの男、悠未ひろさんが暑苦しい(笑)パフォーマンスで渡りきられると・・・
そしてそしてクライマックスが・・・舞台センターにそそり立つ大きな装置の上でゆらゆら揺れている後ろ姿は・・・



ジャーン!で、振りかえるとそこにはパイナップルの女王様!
きらっきらのヘッドドレス、ダルマ(レオタード)衣装に巨大な羽に後ろのフリフリトレ―ンもさることながら、
そのおみ足がっ
はい、赤い網タイツに覆われた長くてすらりとした美脚が目の前に!
確認しましたが、いつもの私服の時のピンヒールより数段低い5~7cm程度のヒールの金色のサンダルを履いていらしてのあの美脚。
もう、会場騒然、その驚きふためく観客を気持ちよさそうに眺めながらご機嫌麗しく微笑みを湛えて優雅に階段を下りてこられる女王様、それを恭しく迎える悠未さん、オヅキさんたち。
女王様、上手に下手に移動しつつ、ウィンク、お手振りなどふんだんに客席にアピールされて、最後銀橋下手でお客様を1人釣り上げて(これ、デフォルトです^^)去っていかれる・・・というこの時間、もう、脚を拝みたいけど満面の笑顔にも釘付けで・・・正直、舞台の上で他の人たちが何をされているのか全く記憶にありませんが・・・
で、パイナップルを頭にのせたロケットが登場するのですが、先程の脚がまだ脳裏に焼き付いているので、30人弱の脚が目の前で踊っても、最長身のコでさえも同じ脚とは思えず・・・ロケットで若さを炸裂させて頑張っている皆様ごめんなさい^^;

★ムッシュ・ボーテ(美しさ) 小原弘稔

☆「愛のクレッシェンド」(1981年「クレッシェンド!」)

今度バウでW主演が決まっている、「銀英伝」の双璧役以来追い風の吹いている観のある、ちー(蓮水ゆうや)カイ(七海ひろき)のお二人が黒シャツにローズピンクのサテンのベストとパンツ姿で銀橋に立ち、シンメで歌います。
どちらを観るか問題に悩みましたが、記事冒頭でふれたように、今回カイちゃんに集中することに相成りまして解決^^
ここ、ショーガールで若手娘役さんたちが絡むのですが、そのセンターにそれぞれ、舞花くるみ・夢莉みこの退団者お二人が配されているあたりに藤井センセイならではの配慮を感じます。

☆「パッシィの館」(1986年「メモワール・ド・パリ」)

もう、この場面、大好きです!
優雅で洒落ていて、エレガンスそのもの!と思わず絶賛。
OLDファンの方はちょっと辛口なことを言われているようですね。初演の大浦みずきさんの印象が強すぎて、朝夏まなとさんにはちょっとハードルが高かったかも・・・。
幸か不幸か初演を知らないわたくしにとっては、フレッド・アステアの映画のような洒落たムードと音楽、優美な衣装とストーリーに満点をつけたい気分になりましたが・・・。
共に花組から異動してきた2番手朝夏まなとさんとTOP娘役実咲凛音さんの場面。
祖父母とPartyに招かれてきた宝石のまぶしい資産家令嬢、みりおんちゃん。彼女に目をつけて、ブレスレットなど身につけたダイヤモンドをこっそり検分するまなとくん。
泥棒紳士である彼は、あっきー(澄輝)と踊っていたみりおんちゃんを誘って優雅に踊ります。
踊りながら2人で夜の庭に出て・・・彼女に愛を囁き、歌い、また広間で踊りながらこっそりと彼女のブレスレットをはずして(踊りながらはずして、それを「盗ったぞ」と観客に見せる流れのスムースさがすばらしい)踊りの礼を言う。
彼女は気付かない風ですっかり素敵な夜に舞い上がっている風情。
しめしめ・・と思っていると彼女が戻ってきて、まさか気付かれたのでは・・・と内心動揺していると、微笑みながら更にゴージャスなネックレスを自らはずして、彼の手に・・・。
走り去る彼女。呆然とする彼。
でも・・・一瞬ののちに2人同時に踵を返して・・・
HappyEnd.
白いドレスにゴージャスなラインストーンの装飾品をフルにつけたミリオンちゃん、鬘をなんとかして欲しかったのですが・・・。最近舞台メイクはとても上手になったので、あと一歩。頑張って~!
まなとくんとの並びはとても自然で、お似合いだと思います。(かなめちゃんとよりも・・・)

初見の時は主役のお二人とストーリーにうっとりとしていたのですが、2回目以降、発見してしまったのですよ、わたくし。
この場面に出ているピンクのシンプルなロングドレスの淑女たちの中に、うららちゃんを^^
そしてうららちゃんと踊っているあっきー(澄輝)と、その下手側でえびちゃん(綾瀬あきな)相手に優雅に大きく存在感たっぷりに踊っているりくちゃん(蒼羽)を・・・。
もう、この3人を同時に視界に入れる至福のときと言ったら・・・。
うららちゃんはスラリと長身なので、ロングドレスが本当にお似合い。
デコルテラインもなめらかで、サイドパーツで撫でつけてシンプルなシニヨンにしたヘアスタイルも大人っぽくてステキ。
一瞬時が止まった・・・という設定で、周囲の紳士淑女方が皆ポーズを決めて動かなくなり、盆が回るセンターで主役の2人だけが踊り続ける・・・という場面、うららちゃん・あっきーのカップルの麗しいシルエットは本当に眼福でした

★ムッシュ・ヌーヴォーテ(斬新さ) 鴨川清作

☆「愛の宝石」(1973年「ラ・ラ・ファンタシ―ク」)

紹介するのは悠未さん。その周りを宝石の美女が・・・。このお衣装は「ノバ・ボサ・ノバ」でのナイトクラブシーンで若手男役が夜の蝶を踊った時のお衣装かしら?
紫ピンクのたっぷりとしたロングドレスに、プラチナブロンドのロングの盛り髪。
若手男役~桜木みなと、実玲淳、朝央れん、七生真希、秋音光、留依蒔世~は皆普通におXX風味もなく娘役より高身長なこともあってロングドレスがきれいに着こなせていて可愛かったです。
個別確認できたのは半分以下でごめんなさい^^;

☆「Sometimes I Feel Like a Motherless Child」(1967年「シャンゴ」)

美穂圭子さんの歌声が絶品。
ちょっと1970年代のヒッピー・ムーヴメントを予感させるようなけだるくエキゾチックなムード。
夕焼けの大地をバックに洞窟で愛を確かめるカップル?の図?
オヅキさん衝撃の女役・・・と聞いていましたが、ちょっと逞しいけれど、大地に根を下ろすジプシー女としてみると全く違和感なし。
違和感は、一回り華奢な凰稀さんがカップルの男性役であるというところ。
ちょっとしっかりした母性的なお姉さんと超絶美青年な弟、な感じなので・・。
リアルカップルにはある得るかもしれませんが、舞台上の収まり、というところではやはり??
凰稀さん単体で観るととても素敵で、最後銀橋上手と下手端に2人が分かれてセリ下がる最後の最後まで情感を湛えてらして良かったです。

☆「シャンゴ」~フィナーレ
☆「子守唄」(1970年「ポップ・ニュース」)

ここ群舞なのですが、金の衣装の人々が舞台にひしめき合ってエネルギーを発散する・・・。
踊る人々のパワーもさることながら、ここコーラス隊が
男役:風羽玲亜・天風いぶき・天玲美音・星吹彩翔・和希そら・留依蒔世
娘役:鈴奈沙也・美風舞良・純矢ちとせ・花音舞・花里まな・瀬戸花まり
というだけでちょっとわくわくしますね。
みりおんちゃんと若手たちは陰コーラスに入って、上級生男役中心に力強く踊りまくる・・・という。
そこで一際金装飾が華やかな衣装のシャンゴの神=凰稀さんが登場して一緒に踊り一同クライマックスを迎える・・・。
最後、1人になった凰稀さんがアフリカの子守唄を歌いながら、銀橋を下手から上手にゆっくりと掃けていく・・・という展開ですが、このゆったりとしたメロディーとちょっと甘いクセのある声質が合っていて、とても心地よい場面。

で、本舞台センターに可愛らしい女の子が・・・。
の次の場面もとても好きなのデスが、この二つの場面はダブらせてほしくなかった!
それぞれに完成度が高いのに、世界観が違いすぎるのでダブって視界に入ることで寄せ集めのセンスの悪いショ―みたいな座りの悪さを感じてしまい・・・。
ここ下手に繋がなくても、と。全ツでもこのショーを持っていかれるようなので、改善されるといいなと思っています。

☆「ハッピー・トゥモロー」(1976年「ハッピー・トゥモロー」)

娘役さんたちのカワイイシーン。
淡いピンクのサテンワンピのみりおんちゃん(実咲)センターでレモン・イエローのうららちゃん(伶美)、水色のれーれ(すみれ乃)の3人娘再び・・・。
白とグリーンのワンピースの娘役さんたちも可愛いのだろうなと気配を感じつつも(笑)センター3人の華やかさに目を奪われてしまいます。。。がもっと素敵なシーンが次に!

☆「愛!」(1970年「ポップ・ニュース」)

黒燕尾です
正統派の黒燕尾の男役が大階段にズラッと並んで皆、一輪の紅バラを手にしているという最強な場面です。

いつもなら、数名点呼しておくのですが、今回は薔薇を手にした凰稀さんが麗しすぎるのと、その薔薇に手を添えたり・・の指先の繊細すぎる動きにうっとりしてもう、他が観られず・・・。
しかも銀橋センターで、毎回お客様にその薔薇をお渡しする・・・というサービスが^^
片脚を流してしゃがんだ体制でどうぞ、と茎の方をその方に向ける・・・のですが。
たいていちょっと遠慮されるのを促していらして。握手を求められたり・・・で、ちょっとした時間がそこでかかると・・・

☆デュエットダンス「TAKARAZUKA FOREVER」(1984年「ザ・レビューⅡ」)

本舞台センターでみりおんちゃん(実咲)が待っているのですが、そこに駆けていく凰稀さんの図、がなかなか良い感じなのですよね^^
ちょっとすねてみせると彼がこない?あ・・と一瞬不安になるやいなや、後ろから抱きしめられて・・・幸せで始まるドラマ。
ダンス自体は互いにちょっとおちゃめな感じで軽快に踊るダンスで、きれいで可愛らしくて・・・幸せな気分になれますね

と、うっとりしているとエトワール、美風舞良さんが。
柔らかな響きのソプラノで、正統派のエトワール。

そこから、華やかなパレードに。

使われている曲が、

「ヒート・ウェーブ」(1985年「ヒート・ウェーブ」)
「世界はひとつ」(1967年「世界はひとつ」)
「PARFUM de PARIS」(1993年「PARFUM DE PARIS」)
「ハロー!タカラヅカ」(1970年「ハロー!タカラヅカ」)
「パレード・タカラヅカ」(1973年「パレード・タカラヅカ」)
「幸福を売る人」(1960年「華麗なる千拍子」)

で、昔からタカラヅカをご覧になっている方にとっては、その思い出の曲・・というのも色々と思い出されるものがあり、心揺さぶられるショーだったとか。
わたくし自身は全くの初見状態でしたが、本当に見どころ満載、楽しいショーでした。

7月~8月初旬の全国ツアーに
「うたかたの恋」と2本立てで、このショーが使われるのですよね^^
また観られる・・・という楽しみと、ちーカイバウで若手がごっそり抜けたときに、配役がどう変わるのか興味深くもありますが・・・さて