宙組Weeksのトリは、新人公演卒業後の初主演を務める愛月ひかるのバウホール公演
バウ・ゴシック「Sanctuary」
アンリ4世と王妃マルゴーの物語で、イザベル・アジャー二の映画「王妃マルゴー」がイメージソースの宝塚演出作品としては「VictorianJazz」に続いて2作目の気鋭の新人演出家田渕大輔。
ポスターが主役2人をドラマチックに配したゴシック調の重厚なコスチュームものらしい出来栄えで、期待して遠征して参りました。
9月6日が初日で16日が千秋楽。
観劇日は2014年9月9日(火)。11:00公演と14:30公演のW観劇で。休演日の前日ですね。前半の集大成。

バウ・ゴシック
『SANCTUARY(サンクチュアリ)』
作・演出/田渕 大輔
作曲・編曲: 斎藤恒芳
装置: 大橋泰弘
衣装: 有村淳
照明: 勝柴次朗
[解 説]
16世紀、ヴァロア王朝下のフランス。南仏の小国であるナヴァールの王子・アンリが、キリスト教の二つの教派=カトリックとプロテスタントによる宗教戦争を終息させ、フランス国王・アンリ4世として即位するまでの物語。
アレクサンドル・デュマの小説で知られる彼の妻・マルゴを巡る愛や、盲目的な信仰の中に渦巻く人間の欲望をドラマティックに描く。
■プロテスタント側■
アンリ・ド・ナヴァール 愛月 ひかる
ジャンヌ・ダルブレ(アンリの母) 花里 まな
デュ・バルタス(アンリの側近) 星月 梨旺
オルトン(アンリの小姓) 七生 眞希
コリニー提督(プロテスタントの指導者) 松風 輝
ルイーズ(コリ二―の配下・ヴァロア家の侍女として潜伏) 彩花 まり
■カトリック側■
マルグリット・ド・ヴァロア 伶美 うらら
カトリーヌ・ド・メディチ(マルゴの母) 純矢 ちとせ
ルグジェリ(占い師・調香師) 花音 舞
シャルロット(マルゴの侍女・友人) 愛白 もあ
アンジュー公(マルゴの次兄) 春瀬 央季
シャルル9世(マルゴの長兄) 秋音 光
ギーズ公(強硬なカトリック大貴族) 凛城 きら
ナンセー(ギ―ズ公の側近) 美月 悠
ミシェル(ギ―ズ公を想う侍女) 遥羽 らら
兵士/枢機卿 朝央 れん
兵士/侍従 水香 依千
兵士/看守 潤奈 すばる
兵士/司祭 希峰 かなた
侍女 華雪 りら、 瑞希 めい、 美桜 エリナ、花菱 りず
プロテスタントのナヴァール王愛ちゃん(愛月)の黒いティボルト風外見が、え?これ、愛ちゃん?と二度見するカッコ良さ。
対するヴァロア家王女マルゴは麗しのうらら嬢(伶美)。
カトリック急進派の大貴族、ギーズ公りんきら(凛城)の台頭を牽制するための政略結婚を命じたのは母カトリーヌ・ド・メディチせーこちゃん(純矢)。
サンヴァルテルミーの虐殺、ネーデルラントのプロテスタント弾圧など、オペラ「ドン・カルロス」の時代だな、とほとんど予習なしに観ても即理解可能な時代の世界観。お衣装も装置も抜くところは抜いた重厚さとセンスの良いゴージャス感がオペラっぽい感じ?今回のスタッフは上にも挙げましたが、かなりわたくし好みの布陣で、プログラムを開けた瞬間、このメンバーは・・・
揃いすぎ!と思いました
女役三人、せーこちゃん、毒薬も作る占い師の花音舞ちゃんその毒を盛られるアンリ母花里まなちゃんは眉をも潰した白塗りで禍々しく、対する娘役たちは、上品なジョーゼットのパステルカラーのドレスで、なるほど若手娘役の綺麗どころはバウに集合していたのね!と納得の可愛さ。
対立と一方通行の愛、真実の愛と相手を利用するための偽りの愛が交錯するルーブル宮。
その中で、初めは純真に歩み寄るアンリにも警戒心を解かないマルゴが、母親の死の真相を知って一転して態度を硬化させるアンリと心を通わせるまでを色濃い愛憎の中で描く新人田淵先生の力作。
恋のライバルでもあるギーズ公りんきら(凛城)が悪役にして美味しい役。その配下に美月悠くん。
うららちゃん兄に春瀬くん、愛ちゃん配下に星月梨旺くんと七生眞希ちゃんと美形揃い。皆今までとちょっと雰囲気の違う髪型で、でもお似合いで^^
宙組、三カ所に分かれてもなお、各ユニットの麗しさにまたもや宙担誇らしさを覚えるの巻…☆でした。
愛ちゃん、うららちゃんのお歌は、むりのないキー、セリフのような歌詞など、工夫に満ちていて感心しました。
せーこちゃんは彩花まりちゃんとともに、歌える人向けの曲で。
あぁ 宛書きって良いなあとしみじみ。
うららちゃんの美しさは登場時息を呑むレベル。一幕はワインカラーのサテン二幕はバーミリオンのタフタの肩見せデコルテ出しのドレスで、場面の軽重でアクセサリーや髪留めを微妙に調整しているところにもセンスの良さが!
一幕ラスト、結婚式の流れでうららちゃんと愛ちゃんが緋色のベルベットにテンの毛皮の縁取りのマントをつけて客席降り、そのまま後ろ扉まで捌けて行くのですが、友人分を含めて全チケットがうららちゃん通路側。嬉しかったです。
ラストシーン、ほとんどのキャストが命を落とし、亡霊となって見守る中、「仮面のロマネスク」ラストのように踊り続ける二人…
うららちゃんのドレスの翻り方が何とも麗しく、うっとりするような美男美女。愛ちゃんはベルばらからお化粧研究しているなぁ気合い入っているなぁと思っていましたが、今回の作り込みは、本当に素晴らしい!本役の凰稀かなめさんが着てダブダブに見えた「クラシコイタリアーノ」のカジュアルを愛ちゃんが新公で自然に着こなしていたガタイの良さがうららちゃんを華奢に見せ、本当にお似合い!
それにしても、朝夏まなとくん、緒月遠麻さん、愛月ひかるちゃん と、宙男たちとうららちゃんの並びは本当に合うなぁ…と改めて感じたことでした。100周年の今年、退団TOP2人、退団発表TOP2人と激動の一年で、今後の体制が色々と取りざたされていますが、伶美)うらら嬢が娘役TOPになるときには是非自組でお願いしたいと密かに願ったことでした。
バウ・ゴシック「Sanctuary」
アンリ4世と王妃マルゴーの物語で、イザベル・アジャー二の映画「王妃マルゴー」がイメージソースの宝塚演出作品としては「VictorianJazz」に続いて2作目の気鋭の新人演出家田渕大輔。
ポスターが主役2人をドラマチックに配したゴシック調の重厚なコスチュームものらしい出来栄えで、期待して遠征して参りました。
9月6日が初日で16日が千秋楽。
観劇日は2014年9月9日(火)。11:00公演と14:30公演のW観劇で。休演日の前日ですね。前半の集大成。

バウ・ゴシック
『SANCTUARY(サンクチュアリ)』
作・演出/田渕 大輔
作曲・編曲: 斎藤恒芳
装置: 大橋泰弘
衣装: 有村淳
照明: 勝柴次朗
[解 説]
16世紀、ヴァロア王朝下のフランス。南仏の小国であるナヴァールの王子・アンリが、キリスト教の二つの教派=カトリックとプロテスタントによる宗教戦争を終息させ、フランス国王・アンリ4世として即位するまでの物語。
アレクサンドル・デュマの小説で知られる彼の妻・マルゴを巡る愛や、盲目的な信仰の中に渦巻く人間の欲望をドラマティックに描く。
■プロテスタント側■
アンリ・ド・ナヴァール 愛月 ひかる
ジャンヌ・ダルブレ(アンリの母) 花里 まな
デュ・バルタス(アンリの側近) 星月 梨旺
オルトン(アンリの小姓) 七生 眞希
コリニー提督(プロテスタントの指導者) 松風 輝
ルイーズ(コリ二―の配下・ヴァロア家の侍女として潜伏) 彩花 まり
■カトリック側■
マルグリット・ド・ヴァロア 伶美 うらら
カトリーヌ・ド・メディチ(マルゴの母) 純矢 ちとせ
ルグジェリ(占い師・調香師) 花音 舞
シャルロット(マルゴの侍女・友人) 愛白 もあ
アンジュー公(マルゴの次兄) 春瀬 央季
シャルル9世(マルゴの長兄) 秋音 光
ギーズ公(強硬なカトリック大貴族) 凛城 きら
ナンセー(ギ―ズ公の側近) 美月 悠
ミシェル(ギ―ズ公を想う侍女) 遥羽 らら
兵士/枢機卿 朝央 れん
兵士/侍従 水香 依千
兵士/看守 潤奈 すばる
兵士/司祭 希峰 かなた
侍女 華雪 りら、 瑞希 めい、 美桜 エリナ、花菱 りず
プロテスタントのナヴァール王愛ちゃん(愛月)の黒いティボルト風外見が、え?これ、愛ちゃん?と二度見するカッコ良さ。
対するヴァロア家王女マルゴは麗しのうらら嬢(伶美)。
カトリック急進派の大貴族、ギーズ公りんきら(凛城)の台頭を牽制するための政略結婚を命じたのは母カトリーヌ・ド・メディチせーこちゃん(純矢)。
サンヴァルテルミーの虐殺、ネーデルラントのプロテスタント弾圧など、オペラ「ドン・カルロス」の時代だな、とほとんど予習なしに観ても即理解可能な時代の世界観。お衣装も装置も抜くところは抜いた重厚さとセンスの良いゴージャス感がオペラっぽい感じ?今回のスタッフは上にも挙げましたが、かなりわたくし好みの布陣で、プログラムを開けた瞬間、このメンバーは・・・


女役三人、せーこちゃん、毒薬も作る占い師の花音舞ちゃんその毒を盛られるアンリ母花里まなちゃんは眉をも潰した白塗りで禍々しく、対する娘役たちは、上品なジョーゼットのパステルカラーのドレスで、なるほど若手娘役の綺麗どころはバウに集合していたのね!と納得の可愛さ。
対立と一方通行の愛、真実の愛と相手を利用するための偽りの愛が交錯するルーブル宮。
その中で、初めは純真に歩み寄るアンリにも警戒心を解かないマルゴが、母親の死の真相を知って一転して態度を硬化させるアンリと心を通わせるまでを色濃い愛憎の中で描く新人田淵先生の力作。
恋のライバルでもあるギーズ公りんきら(凛城)が悪役にして美味しい役。その配下に美月悠くん。
うららちゃん兄に春瀬くん、愛ちゃん配下に星月梨旺くんと七生眞希ちゃんと美形揃い。皆今までとちょっと雰囲気の違う髪型で、でもお似合いで^^
宙組、三カ所に分かれてもなお、各ユニットの麗しさにまたもや宙担誇らしさを覚えるの巻…☆でした。
愛ちゃん、うららちゃんのお歌は、むりのないキー、セリフのような歌詞など、工夫に満ちていて感心しました。
せーこちゃんは彩花まりちゃんとともに、歌える人向けの曲で。
あぁ 宛書きって良いなあとしみじみ。
うららちゃんの美しさは登場時息を呑むレベル。一幕はワインカラーのサテン二幕はバーミリオンのタフタの肩見せデコルテ出しのドレスで、場面の軽重でアクセサリーや髪留めを微妙に調整しているところにもセンスの良さが!
一幕ラスト、結婚式の流れでうららちゃんと愛ちゃんが緋色のベルベットにテンの毛皮の縁取りのマントをつけて客席降り、そのまま後ろ扉まで捌けて行くのですが、友人分を含めて全チケットがうららちゃん通路側。嬉しかったです。
ラストシーン、ほとんどのキャストが命を落とし、亡霊となって見守る中、「仮面のロマネスク」ラストのように踊り続ける二人…
うららちゃんのドレスの翻り方が何とも麗しく、うっとりするような美男美女。愛ちゃんはベルばらからお化粧研究しているなぁ気合い入っているなぁと思っていましたが、今回の作り込みは、本当に素晴らしい!本役の凰稀かなめさんが着てダブダブに見えた「クラシコイタリアーノ」のカジュアルを愛ちゃんが新公で自然に着こなしていたガタイの良さがうららちゃんを華奢に見せ、本当にお似合い!
それにしても、朝夏まなとくん、緒月遠麻さん、愛月ひかるちゃん と、宙男たちとうららちゃんの並びは本当に合うなぁ…と改めて感じたことでした。100周年の今年、退団TOP2人、退団発表TOP2人と激動の一年で、今後の体制が色々と取りざたされていますが、伶美)うらら嬢が娘役TOPになるときには是非自組でお願いしたいと密かに願ったことでした。
