BIRMINGHAM ROYAL BALLETの2015年日本ツアーは「白鳥の湖」と「シンデレラ」を携えて・・・。
「白鳥」はピーター・ライト版という珍しいバージョンをみられたのは良かったのですが、個人的な感想を述べさせていただくと、「白鳥の湖」は今後、いっさい、ロシアのバレエ団に任せておくというのはどうでしょう?
あと、ヌレエフ版は好きなのでパリ・オペラ座もアリですが。
で、二つ目の演目として観た「シンデレラ」ですが、これは「白鳥」の100倍良かったです!
2015年5月1日(金)18:30~
東京文化会館にて
シンデレラ: エリシャ・ウィリス
王子: イアン・マッケイ
やせっぽちの義姉: サマラ・ダウンズ
ふとっちょの義姉: ローラ・パーキス
シンデレラの継母: マリオン・テイト
仙女: イヴェット・ナイト
春の精: 水谷実喜
夏の精: セリーヌ・ギッテンズ
秋の精: アランチャ・バゼルガ
冬の精: デリア・マシューズ
ダンス教師: ジェームズ・バートン
仕立て屋: ジョナサン・カグイオア
理髪師: ローリー・マッケイ
かつら屋: キット・ホルダー
カエルの御者: ジェームズ・バートン
トカゲの従僕: ヴァレンティン・オロヴャニコフ、ジョナサン・ペイン
王子の友人たち: チュウ・ツ・チャオ、ファーガス・キャンベル、マティアス・ディングマン、ウィリアム・ブレイスウェル
執事: ローリー・マッケイ
ネズミのお小姓たち: 東京バレエ学校
仕立て屋のアシスタント、お星さま、貴族たち、給仕: 英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団
指揮: ポール・マーフィー
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
◆上演時間◆
第1幕 18:30-19:15(休憩 20分)
第2幕 19:35-20:15(休憩 20分)
第3幕 20:35-21:00
シンデレラ役のエリシャ・ウィリスはバランスの良い体型と小造りでちょっとグウィネス・パルトロー似の清楚な美人。
王子役のイアン・マッケイはBRBの申し子のような生え抜きで長身黒髪、チャーミングな笑顔で2人とも困難な状況にあってユーモアを忘れないイギリス人の典型のような役作りがBRBらしさいっぱいで。
お衣装、舞台装置、照明が全て美しく、馬車の作り(平たい車付きの台をトカゲくんたちが押してきて両側を立てると丸い馬車の輪郭になるという作り)など、夢と工夫に満ちていて、演劇王国英国ならでは!とワクワクさせられました。
義理の母、仙女ともに美しく、お姉さん2人はとっぽい長身痩矩と食いしん坊ののろまさんとキャラが立っていて。
特にふとっちょののろま姉は腕のお肉と脚のお肉をうすい肌襦袢と肩パットと動きの微妙な緩慢さでとても上手に表現していて。義理の母のマリオン・テイトはさすがにギョロっとした目の視線ひとつで笑いをとる達者ぶり・・でした。
英国特有のリアルな動物着ぐるみも動きが可愛らしくて。
四季の妖精、夏の精に白鳥のタイトルロールを踊ったセリーヌ・ギッテンスが配されると言う贅沢な配役でしたが、さすがに身体のラインが美しく音楽性豊かな踊りで目を惹きました。
演出や場面は色々とステキで記憶に残るものが多かったのですが、特に一幕最後の、美しく変身したシンデレラを先頭に四季の精、そしてネズミ・カエル・トカゲが続いてどこまでも続くかのような星空を背景に下手手前の仙女から上手奥に向かうシンデレラまでディアゴナルに舞台奥に消えていく・・という場面の奥行き感とファンタジー感が素晴らしかったです。
あと、王宮の舞踏会場面、貴族の男女のお衣装が、腰から下のフレアー部分をたっぷり取った男性がダークレッド、ダークゴールド、ダーク・グリーン、ミッドナイトネイビーで、女性が墨黒にワイン、ネイビー、紫の紗を重ねたシンプルなビスチェドレスで鬘のシルエットをクラシカル・アヴァンギャルドにしているところがヴィヴィアン・ウエストウッド的な英国テイストで素敵でした。
そのステキな統一された世界観にコミックな不協和音を持ちこんで笑いを取るのが黄色と黒の義理の姉たち・・なのですが^^;
・・・それにしても・・・
プロコフィエフのこの曲はキレイですね・・・。
シティフィルの演奏も、先日の白鳥の絶不調ぶりを挽回する演奏だったと思います。
「白鳥」はピーター・ライト版という珍しいバージョンをみられたのは良かったのですが、個人的な感想を述べさせていただくと、「白鳥の湖」は今後、いっさい、ロシアのバレエ団に任せておくというのはどうでしょう?
あと、ヌレエフ版は好きなのでパリ・オペラ座もアリですが。
で、二つ目の演目として観た「シンデレラ」ですが、これは「白鳥」の100倍良かったです!
2015年5月1日(金)18:30~
東京文化会館にて
シンデレラ: エリシャ・ウィリス
王子: イアン・マッケイ
やせっぽちの義姉: サマラ・ダウンズ
ふとっちょの義姉: ローラ・パーキス
シンデレラの継母: マリオン・テイト
仙女: イヴェット・ナイト
春の精: 水谷実喜
夏の精: セリーヌ・ギッテンズ
秋の精: アランチャ・バゼルガ
冬の精: デリア・マシューズ
ダンス教師: ジェームズ・バートン
仕立て屋: ジョナサン・カグイオア
理髪師: ローリー・マッケイ
かつら屋: キット・ホルダー
カエルの御者: ジェームズ・バートン
トカゲの従僕: ヴァレンティン・オロヴャニコフ、ジョナサン・ペイン
王子の友人たち: チュウ・ツ・チャオ、ファーガス・キャンベル、マティアス・ディングマン、ウィリアム・ブレイスウェル
執事: ローリー・マッケイ
ネズミのお小姓たち: 東京バレエ学校
仕立て屋のアシスタント、お星さま、貴族たち、給仕: 英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団
指揮: ポール・マーフィー
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
◆上演時間◆
第1幕 18:30-19:15(休憩 20分)
第2幕 19:35-20:15(休憩 20分)
第3幕 20:35-21:00
シンデレラ役のエリシャ・ウィリスはバランスの良い体型と小造りでちょっとグウィネス・パルトロー似の清楚な美人。
王子役のイアン・マッケイはBRBの申し子のような生え抜きで長身黒髪、チャーミングな笑顔で2人とも困難な状況にあってユーモアを忘れないイギリス人の典型のような役作りがBRBらしさいっぱいで。
お衣装、舞台装置、照明が全て美しく、馬車の作り(平たい車付きの台をトカゲくんたちが押してきて両側を立てると丸い馬車の輪郭になるという作り)など、夢と工夫に満ちていて、演劇王国英国ならでは!とワクワクさせられました。
義理の母、仙女ともに美しく、お姉さん2人はとっぽい長身痩矩と食いしん坊ののろまさんとキャラが立っていて。
特にふとっちょののろま姉は腕のお肉と脚のお肉をうすい肌襦袢と肩パットと動きの微妙な緩慢さでとても上手に表現していて。義理の母のマリオン・テイトはさすがにギョロっとした目の視線ひとつで笑いをとる達者ぶり・・でした。
英国特有のリアルな動物着ぐるみも動きが可愛らしくて。
四季の妖精、夏の精に白鳥のタイトルロールを踊ったセリーヌ・ギッテンスが配されると言う贅沢な配役でしたが、さすがに身体のラインが美しく音楽性豊かな踊りで目を惹きました。
演出や場面は色々とステキで記憶に残るものが多かったのですが、特に一幕最後の、美しく変身したシンデレラを先頭に四季の精、そしてネズミ・カエル・トカゲが続いてどこまでも続くかのような星空を背景に下手手前の仙女から上手奥に向かうシンデレラまでディアゴナルに舞台奥に消えていく・・という場面の奥行き感とファンタジー感が素晴らしかったです。
あと、王宮の舞踏会場面、貴族の男女のお衣装が、腰から下のフレアー部分をたっぷり取った男性がダークレッド、ダークゴールド、ダーク・グリーン、ミッドナイトネイビーで、女性が墨黒にワイン、ネイビー、紫の紗を重ねたシンプルなビスチェドレスで鬘のシルエットをクラシカル・アヴァンギャルドにしているところがヴィヴィアン・ウエストウッド的な英国テイストで素敵でした。
そのステキな統一された世界観にコミックな不協和音を持ちこんで笑いを取るのが黄色と黒の義理の姉たち・・なのですが^^;
・・・それにしても・・・
プロコフィエフのこの曲はキレイですね・・・。
シティフィルの演奏も、先日の白鳥の絶不調ぶりを挽回する演奏だったと思います。