maria-pon

お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

第13回世界バレエフェスティバル ファニー・ガラ  ①

2012-08-20 05:21:50 | BALLET
【第5部】???

と、表示されていた、禁断の第5部が始まります。

2012年8月16日(木)17:00から始まった
世界バレエフェスティバル・スペシャルガラも終盤に。
一通り演技が終了したところですでに21:30は回っていますが、これから、お楽しみが・・・。
世界超一流ダンサーによる宴会芸?
歌舞伎の俳優祭のような、一流の役者によるパロディを観られる、ここだけの機会。
これがあるから、もとより激戦のバレフェス・ガラの倍率が上がり、チケットのレア度が高まるという・・・。
大御所は参加しませんし、キャラ違いの方もご辞退されている模様ですが、え、あの人が!という意外なノリの良さを示すダンサーもいますし、これはこれで、ひとつの作品として完成させてしまう彼らのプロ根性に感動したり、見どころ満載な、ひとときです


1) オネーギン
2) シルフィード
3) バー「間呑(マノン)」に集う人々~マノン・ライモンダ・バヤデ―ル(壺の踊り)・キトリ~

1)オネーギン「鏡のPDD」

下手に机、センターに鏡、上手にベッド。
金髪の前髪パッツンロングの鬘に白いロング提灯半そでワンピのタチアナ?(ゴメスさん)がうっとりとしています。
なんだか普通に可愛いし金髪なのでゴメスとはすぐにはわかりませんでした^^;
アイパッドに恋文を高速入力。
あ、ばあやばあや!
地味なハイネックシャツ、ロングスカート、頭と顔を覆うショール、ロングエプロンのやる気のなさそうな掃除婦登場。
お掃除道具一式と大きなごみ袋?を引きずって、その袋から色々なガラクタを取りだし、見つけたのがUSBケーブル^^;
これで送信できるわvとバヤデ―ルのショールのように掲げて喜ぶタチアナ。
鏡もしっかり磨いてね!お腹空いた―と要求が激しい。はいはい、と渡されたのはマックの大きな紙袋(笑)
喜んで夜食タイム?ポテトつまんでます。デブになるわよ。

もうお休みなさい、とばあやに叱られてはーい、とベッドに飛びこむ。

すぐに起きだして鏡を覗くと、そこには肉襦袢を着た自分の姿が!(爆笑)
鏡から飛び出すデブ・タチアナ。
これはすぐにわかりました。マライン・ラドメーカーです^^
続いてオネーギンも登場。
黒ブラウスに黒パンツのマリア・アイシュバルト様!
クシャっとしたショートのブルネットの鬘で、大きな瞳が神秘的な、小柄だけれどもとてもカッコいいオネーギン!

ここから、(笑)の涙なくしては観られないパ・ド・トロワが・・・^^;

デブ・タチアナ、トウシューズのタチアナ、ふたりの金髪大女が、黒髪黒装束の小さなイケメンを取りあう修羅場に・・・。
修羅場、なのですが、構成が巧みで、2人がアイシュバルト様をリフト、(手紙のPDDの場面のパロディで)すがる2人を振り切ろうと引きずるアイシュバルト様(ここが音楽もあのオネーギンがタチアナに懇願して跪いてリフトの連続場面のものが使われていてピッタリ!)・・・など。
引きずる姿がリアルに重そうで、ここの場面、今夜の素晴らしいパロディの中でもNO.1、MY BESTでした。
誰が考えたのかしら・・・素晴らし過ぎます!

唐突に下手に登場するレンスキー。困った顔に見える付け眉毛をつけているので、一瞬だれかわかりませんでしたが、サレンコですね^^
「白鳥」でマラーホフが着ていたカーキ色の軍服っぽい胴着を着ていたのですが、この一瞬でのサイズ直し、お衣装部さん、神業!
ここでサレンコが一挿し舞いますが(月光のソロ、素晴らしい)、突如として現れたばあやが銃殺。
まぁ、決闘の場面の踊りだけど・・・ばあやがオネーギン?
あっという間に退場・・もっと観たかった^^;

オネーギンは大女たちから逃れるべく、鏡に戻ろうとしますが、捕まえられ・・・幕(笑)

最後、ばあやがかぶっていたショールを降ろします。
いや、背格好や歩き方から、もしや・・でもまさか・・と思っていたのですが、オレリー・デュポンでした!

*続きます



                       ・


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まみさん)
2012-08-20 21:44:01
こんなに笑えるオネーギンがあるなんて!生で舞台をご覧になったmaria-ponさんがうらやましいです。maria-ponさんのレポートもじょうずなのでますます笑えたのでしょうね。
返信する
Unknown (maria-pon)
2012-08-21 04:53:47
まみさん

いつも、美味しいドイツ話、楽しく拝見しております{笑}

オネーギン、この企画を考えたのはだれ?と、心から感心・そして楽しみました!
この手のおふざけって、男性がポワントで踊るだけでも凄い!と思いますし、
いつもは凛々しいダンサーが可憐に(?)ふるまうだけでも笑いを取れるのですが、
このオネーギンはその先を行っていて、全幕からの抜粋を取り入れつつ、
鏡のPDDの場面として完結させていて、なんとも絶妙なさじ加減だったのでした・・・{キラピンク}
それに加えて、もとから演技派のダンサーが本気を出してくれていて・・・
あぁ、この幸せを、拙文で少しでも感じ取っていただけたのでしたら本望ですわ{ラブ}

返信する

コメントを投稿