maria-pon

お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

宙組「ルナ・ロッサ」東京公演 感想②

2011-08-24 22:13:32 | TAKARAZUKA
「LUNA ROSSA」の感想、続きです。

■ 月下美人

待ってました!
パンフによると
>月の夜を旅するキャラバン隊の男たちが、一夜の休息を取ろうとオアシスに荷を降ろす。
すると、男たちを誘うように、月下美人が姿を現す。
月夜にたった一晩だけ華麗な花を咲かせる月下美人―男たちは月下美人に誘われるまま踊り出す・・・。

楽しみにしていた凰稀かなめさん女役。しかも相手役は公称179cmの悠未ひろさん。
裸足に近い足元とはいえ、173cmの姫に対して少なくとも10cmはあるきれいな身長差。
あぁ、大型男役の並びを誇る宙組への異動のご褒美のようなこの場面。
そしてキャラバン隊は寿つかさ組長を始め、みー(春風弥里)、ダイ(鳳翔大)、かちゃ(凪七瑠海)、りく(蒼羽りく)という豪華メンバー。
・・・なのですが、この豪華なキャラバン隊を観られるようになったのはようやく4~5回目くらいから、だったでしょうか^^;

とにかく、まずはセンターに釘付け。
舞台中央奥にセリ上がってくると後ろ姿にピンクのピンスポット
大変スレンダーな方なので、どう女らしさを表現してくるかな?とお衣装を楽しみにしていたのですが様々なリフトの連続に対応できる、白と黄色のアラビア衣装
ハーレムパンツとトップスのお袖部分はスリットが入っていてそこに白い薄布が肩・肘・手首で止められていて、フワフワしているので、細さが目立たなく、ビスチェ部分のメリハリはしっかりと補正が入っていてリアル美女。
ヘアスタイルは、ショートの地毛のままだとオ○マのようだったので・・・(お茶会にてご本人談^^)と、用意した鬘がなんと8種類!
東京公演で2種類追加されたそうで、かなり気合が入っています^^

わたくしが観たのは初回は金髪前髪パッツンサイドレイヤーロングストレート。
12回観た中での内訳をご報告すると、この鬘はアレンジを変えて計4回観ています。
千秋楽は同じスタイルのアッシュブラウンバ―ジョンに白い髪飾りをTOPにあしらったスタイル。
他には、金髪ショートボブが2回、黒髪ボブに緑のラメ?の髪飾りをあしらったもの、を1回。
アッシュブラウン(暗めの金髪?)のストレート。細い三つ編み2本を頭の形をなぞるように絡めてあしらい、額は出して、2連のゴールドネックレス?が飾りにつけられている凝ったスタイルが1回。前髪パッツン栗色のロングウェーブにブルーのメッシュが入ったのが2回。
あら?2回足りませんね^^;
絵でも描いて記録しておけばよかった(笑)
お茶会で聞いていた一番のお気に入りは、東京で追加した赤毛に金メッシュのボブ、ということでしたが、残念ながら観るチャンスなし。毎日、祐飛さんがなるべくかぶらないようと考えつつ選んでいらっしゃるそうですので、あまりお好みではなかったのでしょうかしら?
とにかく、毎回変えて、お客様にも相手役にも楽しんで新鮮な眼で見てもらおう!という気持ちが伝わってきました。
どれもお似合いでした。ロングの髪が顔にかかったりするのもまた動きがあってキレイですし、女らしさを後押ししてくれている感じ。ショートボブも毛先に動きがあり、ボディラインがクリアに見えました。
初めの頃は男役らしさが表情にも出ていて、まわりを睥睨するような上から目線の美女でしたが、最後の方は、同じ攻めでも、上目遣いで1人ずつ視線を合わせて、キッチリと落としていこうとする蟲惑的な女らしさが出てきて、男役の片手間にやっています感が抜けてきました。
みー、かちゃが、それに応えて、酔いしれたようなとても良いリアクションをしてくれているのも確認。

リフトが多用された振付。
すっしー組長が1人でリフトするのが流石。
そして、腕を広げて水平になった状態でのリフトでは片脚を垂直に屹立させて。
つま先までキレイでした。

オリーブカーキの詰襟の軍服風衣装のキャラバン隊の中1人、ブルーの将校風の悠未さんに狙いをさだめ、皆は選ばれなかったことに傷心しつつ去り・・・

その後、2人で踊りますが、片脚を折って、もう片脚を水平に流した状態で腕を3時の位置に上げたポーズでのジャンプ、一瞬、ギエムのボレロを思い出してドキッとします。

ラスト、悠未さんに口づけるように近づいて一撃を与え、瞬間、命を落として横たわる獲物にしなやかに覆いかぶさって・・・2人でセリ下がっていきます・・・・。


■ 祈り

深いVの襟元にオレンジのスカーフ?を添わせた大きなフリルの白いブラウススーツ姿の祐飛さんをセンターに、ベージュに金糸刺繍の衣装の組子=砂塵が舞う。
先の月下美人ペア以外の全員参加。銀橋も含めて舞台をフルに使って砂たちが走り抜けます。
運動量は半端ない振りですが、どこか引きで観ていると自然の中にいるような癒し感を覚えます。
わたしもまた砂・・・風に乗ってどこにでも行ける・・・。
月下美人で緊張して集中した後だからこその、法悦。
ラスト、祐飛さんの”心からの笑顔”に浄化されます。
七瀬りりこ嬢の影ソロの響きが美しい。

■ エピローグⅠ―旅の終わりに

冒頭の神官たち=歌手ポジの上級生&りりこ嬢が、旅の終わりを告げる歌を歌います。
もうすぐ朝日が昇り眠りにつくでしょう。次に紅い月が昇るまでしばしの休息を・・・
あぁ、楽しい時間は過ぎゆくのね・・と寂しくなったところで、曲想が変わり、ロケットガールズ登場!
あたふたと驚く神官たち。りりこは小さくガッツポーズで「頑張ってね!」とロケット娘たちにエールを送るジェスチャーを^^

ここで、恒例のラインダンス。94~96期の若手。衣装は空色と黄色のシンプルなデザインで髪も空色のピッタリした帽子で覆われている、とりたてて可愛いデザインではありませんでしたが、活き活きとした若さがはじけていつ見てもタカラヅカのラインダンスはイイですね^^
まだ、洗練されていない卵ちゃんたちなので、昔はそのもっさり感が物足りなく思えたのですが、今は、これから・・・という勢いを愛でて活力を分けていただく時間となっています
この公演を通して、95期の美少女、怜美うらら嬢を気にして観ておりましたが、このロケットでも下手端で発見。かわいいですv

■ エピロ―グⅡ―神殿~Ⅲデュエットダンス

大階段での男役の総踊り。
通常は黒燕尾の場面ですが、今回はクールビズ仕様?
柱が2本、そのセンターに真っ赤なスーツに帽子、上着のボタンは開けて、白い開襟シャツの襟元がシャープに開いたスタイルの祐飛さん。
中近東メロディーに乗せたテクノ?な不思議な音楽に合わせて、ちょっとカクカクっとしたカッコいいんだか微妙なんだかわからない、でもなぜか惹かれる動きを(笑)ひとくさり。
シャっと帽子を下手に飛ばすと、それを合図に柱に隠れていた男たちがサッと姿を現して。
黒スーツのジャケットを開けて白シャツはボタンを3つ開けて襟を立てたり寝かせた状態で開いたり・・・。ポケットチーフは赤。
いや~カッコイイです。
ほとんど凰稀さんしか観ていませんが、回を重ねるごとに、だんだん周辺にいる方々も確認できるように(笑)。
斜め後ろのすっしーさん(寿つかさ)のシャープなダンスはさすが。
組長ポジで、普通に路線に交じって踊れる、というのが素晴らしいなぁと。
そして、凰稀さんを起点に上手側に視線を移すと・・・みーちゃん(春風弥里)が大変なことに!
登場時にはきれいに撫でつけていた髪が、踊るうちに乱れて額に降り、スーツも程よく乱れて色っぽい。
狙っているんでしょうね^^
みー、ちー、大、と87期同期3人セットで語られることが多い中、静止画では ん?そんなにカッコいい?と疑問に思うこともある彼女ですが、芝居心と自己演出力が優れているんでしょう。あとタカラヅカの男役ダンスが踊れる。ですので動いていると華がある人だな、と再認識。
ちらほら浮気をしながら、基本に戻ると・・・。
うーん、やっぱり、我が贔屓のスーツの着こなしは抜群だなぁと惚れ直しました(←ファン目線)
階段を降りながら、ちょっとジャケットに手をやって、視線を斜めに飛ばすだけでどうしてあんなにカッコいいのかしら・・・。
みーちゃんとは対照的に、どんなに踊っても着崩れないクールな端正さが・・・とこれまた魅力を再認識。

階段を降りたところでひとしきり踊ると、いつしか、すみ花嬢が真っ赤なドレスに身を包んで降りてきます。

デュエットダンスタイム。
ここはクールビズ群舞でMAXになったテンションをクールダウンするお時間。
まったりとうち眺めることにしているのですが、一度、すみ花嬢がドレスのすそにヒールが引っかかったのか、ステンと尻もちをついてしまわれた場面に遭遇した回が@@
そういう振りではないでしょう?というところでスッと体制が低くなって驚きましたが、すぐにご本人立て直され、祐飛さんも何事もなかったかのように対応されていて^^;
ナマの舞台ですから、色々とありますよね^^;

■ パレード

エトワールはりりこ嬢。
今回で卒業・・・あぁ、惜しい。
声質が、鐘の音のような心地よさで、開かれた音色をきれいに響かせるテクニックも抜群。声量もたっぷりなのに、押しつけがましさがないという・・・。
卒業後も、この恵まれた声を活かしていただきたいと思います。

TOPコンビは金色で、3番手の北翔さんはロイヤルブルーのスパンコール燕尾。
2番手の凰稀さんはラベンダー色の燕尾がとてもお似合いですが、更に、細くストライプの入った白地のベストを組み合わせているところが可愛いです。
学年順、番手順に降りて、銀橋に並び、また舞台に戻る・・・の流れの中で、銀橋から舞台に戻って自分のポジにつくところ、すみ花嬢と2人、祐飛さんを迎えるためにちょっと小走りに舞台奥に向かい、左右に分かれるところでお互い目を合わせてにこっと笑ってから左右に分かれるのを確認して、その愛らしさに悶絶しました^^;

宙組に異動して、受け入れてもらえているのかしら、とか、馴染めているのかしら?とか、心配しながら観ているファンとしては、たくさん見せ場をいただき、色々な宙組のスターさんたちとも絡んで作り上げる場面もあり、最後にこういう笑顔を観られると本当にホッとします。

・・・で、8月25日は集合日。
次の公演、「クラシコ・イタリア―ノ」「NICE GUY」のお稽古が始まります。
楽しみですね

最新の画像もっと見る

コメントを投稿