皆様!
皆様は、お子様がおいでですか?
あるいは。
皆様は、ご両親とご一緒の頃の、若かりし日々を覚えておいでですよね?
『子にとって母親がすべての頃』 がありますよね。
抱っこされて。 おっぱいをもらって。 要求は・・・泣いて母親に知らせる。 そんな頃です。
『エスランの聖母』 ヴーエの作品。
母であることを、単純に喜ぶ頃。でしょうか!
子はだんだん成長し・・・
『両親が、親である喜びを味わう頃』 が来ますよね。
両親の保護の元・・・言葉を話し。 自分の足で歩き。。。 目覚ましい成長を見せる頃です。
『小鳥のいる聖家族』 バルトロメ・エステバン・ムリーリョ作品。
子は更に成長し・・・
両親は、
子供が、成熟して誠実な人間となり、社会の中で自分の居場所を決めていけるように・・・
子の成長(教育)に真剣に取り組む時期がきますよね。
人の親として、恥ずかしくない人間としてのモデルになれるように・・・
両親も、自らの生き方を正す時期です。
今日は12月27日。主日。『聖家族』祝日。
『負うた子に教えられる時期』 が来ますよね。
私には、二人の子供がいます。
個性豊かに育った二人の子に、
『この子は私の所有物ではない。一人の人間として、対等に、人間対人間のかかわり方をしなければならない!』と、
『思い知らされた時』がありました。
長女が小学校五年生(12歳)になった時・・・
”『女 対 女』 『人間 対 人間』 の付き合いをしなくてはいけない!” ”私がしっかりしなくては!”
・・・・と、母親の私が決心をしました。
更に。
息子との『その時』は・・・もっと早く、小学校三年生(10歳)でした。
『今日の福音 イエスの言葉』
『イエスが十二歳になったときも、両親は祭りの習慣に従って都(エルサレム)に上った。
祭りの期間が終わって帰路についたとき、
少年イエスはエルサレムに残っておられたが、両親はそれに気づかなかった。
両親は、イエスが見つからなかったので、捜しながらエルサレムに引き返した。
三日の後、
イエスが神殿の境内で学者たちの真ん中に座り、
話を聞いたり質問しておられるのを見つけた。』
『学者たちの中の少年イエス』 ドイツ トリール市立図書館 980年頃作品。
『聞いている人は皆、イエスの賢い受け答えに驚いていた。』
『12歳のイエス』 パオロ・ヴェロネーゼ作品。
『両親はイエスを見て驚き、母が言った。
「なぜこんなことをしてくれたのです。
御覧なさい。お父さんもわたしも心配して捜していたのです。」
『博士たちの囲まれたキリスト』 バエルナル「ディーノ・ルイーニ作品。
『すると、イエスは言われた。
「どうして私を探したのですか。
わたしが自分の父の家(教会)にいるのは当たり前だということを、知らなかったのですか。」
両親にはイエスの言葉の意味が分からなかった。』
母マリアに、『負うた子イエスに教えられる時期』 が来たということですね。
私の息子は・・・
小学校三年になったとき、親の私に言いました。
「"お馬鹿さん!"と、僕に向かって言うのね。 お母さんがそう認めているなら、僕はお馬鹿さんでいい、ということだね。」と。
私は、息子の言葉に、思い知らされました。
子供は親の所有物ではない。
子供は成長するために、親の保護の元に居るということ。 なのですよね。
私の娘に・・・
『その時』が来たのは、小学校五年生の時でした。
おとなしく、母の私の言うとおりだった娘が、
親と違う、『自分の意見』を、はっきり述べたのです。
・・・・『私の覚悟』が始まった時期です。
イエスや私の子供達の成長を見ると・・・
人が、自分の考えを持ち、自分の道を進みだすのは、12歳の頃(小学校5、6年生の頃)だということですね。
聖書は続きます。
『それから、
イエスは一緒に帰って行き、ナザレに帰り、両親に仕えてお暮しになった。
母はこれらのことをすべて心に収めていた。
イエスは、知恵が増し、背たけも伸び、神と人とに愛された。』 ルカ福音書 2章41~52節
『イエスの洗礼』 ピエロ・デッラ・フランチェスカ作。
『子が親元を離れ、自立する時期』 が次に来ますよね。
30歳に成長したイエス。
自分の意志で洗礼を受け、親の元を離れ、公生活(社会人生活)に進まれます。
子の自立。
ある意味で、親の出番は終わりかもしれません。
今までの子育てが…花開く時です。 子が、精神的にも、物理的にも、遠くへ行ってしまう時期です。
私の子供の自立の時期は・・・
娘の自立の時は、外国に一人留学した高校時代でした。 息子のその時は、学校の寮に入った大学一年でした。
後は・・・・世間様に育てて頂く!
『聖家族』
イエスと両親は聖家族です。
同様に。
私達一般人の家族も、神から頂いた命を持つ、聖家族です。
イエス様の家族は、父・ヨセフ様を母・マリア様と三人家族。
そして。
私の家族は、二人の子供と、四人家族です。
両親の役割は・・・
子供達の神から与えられた生命とタレントを守り抜く。応援する。 ということではないでしょうか。
以上。
今日の『聖家族の祝日』で考えたことでした。お粗末様でした
皆様!
ご訪問に感謝申し上げます。
人が育つのは、両親だけの力だけではなく、子を取り巻くすべての人のお陰様ということですね。
ともかく、子を信じる親になりたい、と思う私です。