『アイラ島紀行ブログ』
「アイラ島に行く人は、機会があったらぜひ生牡蠣を食べてみるといい。」
私がアイラ島で食べた生牡蠣。
「ほかの土地で食べる牡蠣とは、ずいぶん味わいが違う。
生臭さがなく、こぶりで、潮っぽいのだ。つるりんとしているが、ふやけたところはない。」
「味はストレートで塩辛い。ちょうどスッコットランド人の気性のようにね。」
村上春樹:「もし僕らのことばがウイスキーであったなら」より。
更に・・・。
村上の言葉は続きます。
「そこにシングル・モルトをかけて食べるとうまいんだ。
それがアイラ島の独特の食べ方なんだ。一回やると、忘れられない。」
「僕はそれを実行してみた。」
尊敬してやまない & 長年の私の片思いの村上氏の 『もし僕らの言葉がウイスキーであったなら』
・・・アイラ島紀行文。 出版されたのが1999年。14年前。
そして
村上氏の『アイラ島紀行文』に魅了された私。 『村上氏紀行文の追体験の旅』に行ってまいりました。
『村上氏・アイラ島紀行文の追体験紀行のMyブログ』
村上氏と私の対談形式で綴ってみます。 お楽しみ下さい
村上:
「レストランで生牡蠣の皿といっしょにダブルのシングル・モルトを注文し、
殻の中の牡蠣にとくとくと垂らし、そのまま口に運ぶ。 う~ん。いや、これがたまらなくうまい。
牡蠣の潮くささと、アイラ・ウィスキーのあの個性的な、海霧のような煙っぽさが、口の中でとろりと和合するのだ。
それから僕は、牡蠣の中に残った汁とウィスキーの混じったものを、ぐいと飲む。
これを儀式のように、六回繰り返す。 至福である。」
『人生とはかくも単純なことで、かくも美しく輝くものなのだ。』
私:
追体験を重ねてまいります
私も、村上が語る通りに、六回、実行してみました。 繰り返しました。
『THE HARBOUR INN』にて。
牡蠣ににシングル・モルトをかける食べ方。 至福の時間
牡蠣の中に残った汁とウィスキーの混じったものを、ぐいと飲む。 グイ! そして グイグイ!
牡蠣の潮っぽさ。 と アイラ・モルトのスモーキーさ。 のコラボ
おいしい。 「これなのね!」と。 体験で…納得!ガッテン!
『人間にとって最も幸福なのは、喜び楽しんで一生を送ることだ。』
コヘレトの手紙3章12節
3月16日~4月16日まで。 1ヶ月ちょいの、私の旅行三昧の日々。
寒い雪のイギリス。から 常夏のバリ島へ。そして 日本の春を愛でる旅。 と。三所の旅。
それぞれの旅には、必ず、『誕生会』がありました。 皆で祝う誕生会。至福の時間がありました。
まずは
バリ島巡礼の旅では…『2人の神父様の誕生会』。 surpriseの時間でした。
そして
夫との旅の終わりでは…『孫娘の6歳の誕生会』。 家族である喜びの時間でした。
そして三つ目。
娘家族とF氏とのイギリス旅行の終わりには…娘家族が計画し、祝ってくれました。
『アイラ島でアイラ・シングル・モルト・ウイスキーを飲みながら祝う母親・私の誕生会』
『THE HARBOUR INN』にて。 シャンパン & アイラ島・シングル・モルト・ウイスキー
いくつになった? 子供を持つ幸せの実感の時間でした。
孫息子も ”おめでとう!” てね
前菜とシャンパンは…『シャンパン&アペタイザーの間』 で。 食事とシングル・モルトは…『食事の間』 に移動して。
・・・・ スコットランド風もてなしに、酔いしれます。 とろけます。
村上:
「今回のスコットランドの旅のテーマはウィスキーだった。
スコットランドのアイラ島に行って、その名高いシングル・モルト・ウィスキーを心ゆくまで賞味する。」
私:
私は、シングル・モルト・ウィスキーが大好き。 娘夫婦から習った。 開眼にThanks!
今回の旅のテーマは、シングル・モルト・ウィスキーをその生地で味わう。& シングル・モルト・ウィスキー聖地で私の誕生日を祝う。 娘夫婦の計画です。 Thanks!
・・・ 負うた子から…惜しみない愛を頂く。 親の幸せです。
村上:
「アイラ島を目指す観光客の数は、それほど多くいない。
島には「観光名所」と呼べるようなものはひとつもないし、
気候はお世辞にも魅力的とはいいがたいものだ。
風は強く、なにしろ寒い。海は気がふれたように荒れる」
私も…。 アイラ島にやってきました。 海山雪を乗り越えて!
私の宿舎前の海。
”アイラ島にとうとう来た!!” 喜びで…絶句です
「メキシコから遠路はるばる流れてくる海流のせいで、雪は降りません。」 が・・・
寒い。長時間外に居られません。 海は荒れ、風が強い。 立っていられません。
・・・・ この厳しい自然こそが、アイラ島です。 嬉しくて…涙です
私たちの宿舎。 『B&B』
Bed Roomから…「窓から波や風の音に耳を澄ませます」
Breakfastは…『北欧名産ニシンのソテー』
とろけるやわらかさ。世界の人が北欧に食べに集まる『ニシン』。北欧名物。
私も頂きました 脂がのって、文句なしの、おいしさ。 幸せです
村上は続けて綴ります。
「しかしながら、わざわざこの辺鄙な島に足を運んでくる人々は少なからず存在する。
彼らはひとりで島にやってきて、何週間か小さなコテージを借り、誰に邪魔されることなくしずかに本を読む。
上等なウィスキーグラスをひとつテーブルの上に載せ、電話の線を抜いてしまう。
文字を追うのに疲れると、ときおり本を閉じて膝に置き、顔をあげて、暗い窓の外の、波や雨や風の音に耳を済ませる。
つまり悪い季節をそのまま受け入れて楽しんでしまう。
こういうのはいかにも英国人的な人生の楽しみ方なのかもしれない。」
私:
人生の楽しみ方は、人の数だけ、人それぞれの楽しみ方がある。
私の人生の楽しみ方は、私の心に大きく語りかけ私の心を楽しませる、『私らしい楽しみ方』でありたい。
・・・・ 積極的に、前向きに、頑固に、自分を信じて・・・。
村上は更に・・・
「実を言えば、僕がこの隅っこにある島まで、はるばるとやってきたのも、
やはりその高名なるシングル・モルト・ウィスキーを味わうためであった。
おおげさに言えば、まあその、聖地巡礼とでもいうべきか。」
私も・・・
村上紀行の追体験です。
はるばるとやってきました… 『ボウモアの街』 シングル・モルト・ウィスキーの聖地です。
ボウモアの円形教会(中央奥)と街並み。
この風景。大好きです。暖かさの感じられる街並。 厳しい自然が人々をまとめる。 こんな街に住んでみたい。
村上は語る。そしてそれは 私の心の叫び。 同じです。
「アイラは美しい島だ。
家並みはこぎれいで、どの家の壁も見事に鮮やかな色に塗られている。
きっと暇さえあればペンキを塗りなおしているのだろう。
あてもなく通りを抜けて、ぶらぶらと散歩をしているだけで、こちらの心が少しずつ鎮まっていくのが感じられる。
通りには人影はほとんどない。
たまにすれ違うと、人々はにっこり微笑んで挨拶する。子供も、老人も。ほんとうに小さな町なのだ。
通りを歩くと風向きによって、発酵した麦芽を煮詰めるときのあの独特の匂いが、醸造所のほうから漂ってくる。」
私も・・・
街を歩きながら、各所で話す時に…優しさあふれる笑顔に出会いました。 優しさに、お人の人格が表れます。 すてきです。
確かに・・発酵した麦芽を煮詰めるときのあの独特の匂いを。街中で、かぐことができました。
私も
とうとう来ました。 北国海の… 『ボウモア蒸留所』
村上:
「ボウモアは非常に「古式豊かな」作り方をしている。
頑固というか、いくら時代が移ってもやり方を変えない。
手動の「すきかえし」を行なう自然のフロア・モルティングから、
昔ながらの木製の樽をつかった発酵槽、
けっしてフォークリフトを使わずに人の手だけを使ってそっと優しく樽をころがして移動する熟成倉庫。」
「働いている人々の多くは年寄りだ。
彼らは、アイラで生まれ、アイラで育ち、アイラで生涯を終えることになるのだろう。
彼らは誇りと喜びをもってここで仕事をしている。 それは顔つきでわかる。」
私も…
私の人生を、誰の賞賛を頂けなくとも、『誇りと喜びをもって全う』したいものです。 私の顔つきに表れる程に!
私、 実際に飲んでみました。 『ボウモア・ウィスキーの2種類』
ボウモア・ウィスキー試飲部屋。
「実際に飲んでみると、ボウモアのウィスキーにはやはり人の手のぬくもりが感じられる。」と村上。
優しい味。心暖まる味。
言葉を失いました。 只只…感謝!感謝! 涙涙の試飲。
私のスコットランド旅行のテーマは…
『アイラ・シングルモルト・ウィスキーを現地で飲む!』
実現しました! 感動の涙涙
そのお味。
「暖炉の火の前で、古く懐かしい手紙を読んでいるときのような静かな優しさ、懐かしさが潜んでいる。」
「にぎやかなところで飲むよりは、
馴染んだ部屋で、馴染んだグラスで、一人で穏やかにのみたい酒だ。
その方が味がずっと生きてくる。
シューベルトの長い室内音楽を聴くときのように、目を閉じて息を長くとって味わったほうが、
味の底が一枚も二枚も深くなる。 ほんとうです。」 と村上。
幻の… 『1957年物ボウモアウィスキー』
私。 ボウモアウィスキー飲むための、ボウモア・グラスを、二つ買いました
『Myボウモア・グラス』に馴染んで…一人目を閉じて、ボウモアウィスキー味わっていきます
『Ourボウモア・グラス』に馴染んで…あの方と目を閉じて… 一人も良し!2人も良し!
『ボウモア蒸留所』の前です。
『私の誕生会会場』 『THE HARBOUR INN』
『シャンパン&アペタイザーの間』で
シャンパンが終わった頃
『食事の間』におこし下さい。 美人のご案内です。
アイラの海の色。 『ブルーの食事の間』
六人で。 幸福で幸せな時間。 母である喜びの時間です
アイラ島の食事。
いかがでしょうか? 正に… 『アイラ島の文化』 です
村上氏は語ります。
「旅行はとても楽しく、物事はすべてうまく運んだ。
問題は二つ。
六月なのにひどく寒くて、持ってきた服ではとても防寒が間に合わなかったことと、
二週間ではとても日にちが足りなかったことだった。
もっとあちこちをまわって、いつまでも黒ビールとウィスキーを飲んでいたかった。
それが僕と妻との共通の意見だった。」
私も同感です。
小さな島のアイラ島。
小さな島でも、その魅力は、2週間でも味わい尽くせないほどに満ち溢れた島です。
繊細な味。 表す言葉を選べない。 世の中で一番おいしいのではないかしら? 『パテ』
製造地で飲む『アイラ・シングル・モルト』 & 『アイラの食材料理』 非常に寒く波荒い海だからこそ、おいしい両者です。
おいしいです
娘夫婦とF氏から… 『BOURGOGNE Pinot Noir』 独り占めです
長年…尊敬してやまない村上春樹さん。
『もし僕らの言葉がウイスキーであったなら』・・・
「例外的に、ほんのわずかな幸福な瞬間に、ぼくらの言葉はウィスキーになることがある。
そして僕らは、いつもそのような瞬間を夢見て生きているのだ。」 と。
私:
『そのような瞬間』とは? 頭でめぐらします。 村上文学の魅力です。ちりばめられた『輝く言葉』です。
今回…『本』の追体験を、『本』を抱えて歩きながら、体験してまいりました。
村上氏の2週間ではなく…短い2日間。
旅行はとても楽しく、天国にいるような幸せな2日間でした。
「又来ましょうね!」 「必ずね!」
娘と私で…指きりげんま!
以上。
長い旅の最後でした。 アイラ島を、私同様に、お好きになって頂けましたでしょうか?
長々とお付き合いくださり、最後までお読みくださり、有難うございました。
皆様!
ご訪問に感謝申し上げます。 皆様も素敵なゴールデンウイークをお過ごし下さい!
「アイラ島に行く人は、機会があったらぜひ生牡蠣を食べてみるといい。」
私がアイラ島で食べた生牡蠣。
「ほかの土地で食べる牡蠣とは、ずいぶん味わいが違う。
生臭さがなく、こぶりで、潮っぽいのだ。つるりんとしているが、ふやけたところはない。」
「味はストレートで塩辛い。ちょうどスッコットランド人の気性のようにね。」
村上春樹:「もし僕らのことばがウイスキーであったなら」より。
更に・・・。
村上の言葉は続きます。
「そこにシングル・モルトをかけて食べるとうまいんだ。
それがアイラ島の独特の食べ方なんだ。一回やると、忘れられない。」
「僕はそれを実行してみた。」
尊敬してやまない & 長年の私の片思いの村上氏の 『もし僕らの言葉がウイスキーであったなら』
・・・アイラ島紀行文。 出版されたのが1999年。14年前。
そして
村上氏の『アイラ島紀行文』に魅了された私。 『村上氏紀行文の追体験の旅』に行ってまいりました。
『村上氏・アイラ島紀行文の追体験紀行のMyブログ』
村上氏と私の対談形式で綴ってみます。 お楽しみ下さい
村上:
「レストランで生牡蠣の皿といっしょにダブルのシングル・モルトを注文し、
殻の中の牡蠣にとくとくと垂らし、そのまま口に運ぶ。 う~ん。いや、これがたまらなくうまい。
牡蠣の潮くささと、アイラ・ウィスキーのあの個性的な、海霧のような煙っぽさが、口の中でとろりと和合するのだ。
それから僕は、牡蠣の中に残った汁とウィスキーの混じったものを、ぐいと飲む。
これを儀式のように、六回繰り返す。 至福である。」
『人生とはかくも単純なことで、かくも美しく輝くものなのだ。』
私:
追体験を重ねてまいります
私も、村上が語る通りに、六回、実行してみました。 繰り返しました。
『THE HARBOUR INN』にて。
牡蠣ににシングル・モルトをかける食べ方。 至福の時間
牡蠣の中に残った汁とウィスキーの混じったものを、ぐいと飲む。 グイ! そして グイグイ!
牡蠣の潮っぽさ。 と アイラ・モルトのスモーキーさ。 のコラボ
おいしい。 「これなのね!」と。 体験で…納得!ガッテン!
『人間にとって最も幸福なのは、喜び楽しんで一生を送ることだ。』
コヘレトの手紙3章12節
3月16日~4月16日まで。 1ヶ月ちょいの、私の旅行三昧の日々。
寒い雪のイギリス。から 常夏のバリ島へ。そして 日本の春を愛でる旅。 と。三所の旅。
それぞれの旅には、必ず、『誕生会』がありました。 皆で祝う誕生会。至福の時間がありました。
まずは
バリ島巡礼の旅では…『2人の神父様の誕生会』。 surpriseの時間でした。
そして
夫との旅の終わりでは…『孫娘の6歳の誕生会』。 家族である喜びの時間でした。
そして三つ目。
娘家族とF氏とのイギリス旅行の終わりには…娘家族が計画し、祝ってくれました。
『アイラ島でアイラ・シングル・モルト・ウイスキーを飲みながら祝う母親・私の誕生会』
『THE HARBOUR INN』にて。 シャンパン & アイラ島・シングル・モルト・ウイスキー
いくつになった? 子供を持つ幸せの実感の時間でした。
孫息子も ”おめでとう!” てね
前菜とシャンパンは…『シャンパン&アペタイザーの間』 で。 食事とシングル・モルトは…『食事の間』 に移動して。
・・・・ スコットランド風もてなしに、酔いしれます。 とろけます。
村上:
「今回のスコットランドの旅のテーマはウィスキーだった。
スコットランドのアイラ島に行って、その名高いシングル・モルト・ウィスキーを心ゆくまで賞味する。」
私:
私は、シングル・モルト・ウィスキーが大好き。 娘夫婦から習った。 開眼にThanks!
今回の旅のテーマは、シングル・モルト・ウィスキーをその生地で味わう。& シングル・モルト・ウィスキー聖地で私の誕生日を祝う。 娘夫婦の計画です。 Thanks!
・・・ 負うた子から…惜しみない愛を頂く。 親の幸せです。
村上:
「アイラ島を目指す観光客の数は、それほど多くいない。
島には「観光名所」と呼べるようなものはひとつもないし、
気候はお世辞にも魅力的とはいいがたいものだ。
風は強く、なにしろ寒い。海は気がふれたように荒れる」
私も…。 アイラ島にやってきました。 海山雪を乗り越えて!
私の宿舎前の海。
”アイラ島にとうとう来た!!” 喜びで…絶句です
「メキシコから遠路はるばる流れてくる海流のせいで、雪は降りません。」 が・・・
寒い。長時間外に居られません。 海は荒れ、風が強い。 立っていられません。
・・・・ この厳しい自然こそが、アイラ島です。 嬉しくて…涙です
私たちの宿舎。 『B&B』
Bed Roomから…「窓から波や風の音に耳を澄ませます」
Breakfastは…『北欧名産ニシンのソテー』
とろけるやわらかさ。世界の人が北欧に食べに集まる『ニシン』。北欧名物。
私も頂きました 脂がのって、文句なしの、おいしさ。 幸せです
村上は続けて綴ります。
「しかしながら、わざわざこの辺鄙な島に足を運んでくる人々は少なからず存在する。
彼らはひとりで島にやってきて、何週間か小さなコテージを借り、誰に邪魔されることなくしずかに本を読む。
上等なウィスキーグラスをひとつテーブルの上に載せ、電話の線を抜いてしまう。
文字を追うのに疲れると、ときおり本を閉じて膝に置き、顔をあげて、暗い窓の外の、波や雨や風の音に耳を済ませる。
つまり悪い季節をそのまま受け入れて楽しんでしまう。
こういうのはいかにも英国人的な人生の楽しみ方なのかもしれない。」
私:
人生の楽しみ方は、人の数だけ、人それぞれの楽しみ方がある。
私の人生の楽しみ方は、私の心に大きく語りかけ私の心を楽しませる、『私らしい楽しみ方』でありたい。
・・・・ 積極的に、前向きに、頑固に、自分を信じて・・・。
村上は更に・・・
「実を言えば、僕がこの隅っこにある島まで、はるばるとやってきたのも、
やはりその高名なるシングル・モルト・ウィスキーを味わうためであった。
おおげさに言えば、まあその、聖地巡礼とでもいうべきか。」
私も・・・
村上紀行の追体験です。
はるばるとやってきました… 『ボウモアの街』 シングル・モルト・ウィスキーの聖地です。
ボウモアの円形教会(中央奥)と街並み。
この風景。大好きです。暖かさの感じられる街並。 厳しい自然が人々をまとめる。 こんな街に住んでみたい。
村上は語る。そしてそれは 私の心の叫び。 同じです。
「アイラは美しい島だ。
家並みはこぎれいで、どの家の壁も見事に鮮やかな色に塗られている。
きっと暇さえあればペンキを塗りなおしているのだろう。
あてもなく通りを抜けて、ぶらぶらと散歩をしているだけで、こちらの心が少しずつ鎮まっていくのが感じられる。
通りには人影はほとんどない。
たまにすれ違うと、人々はにっこり微笑んで挨拶する。子供も、老人も。ほんとうに小さな町なのだ。
通りを歩くと風向きによって、発酵した麦芽を煮詰めるときのあの独特の匂いが、醸造所のほうから漂ってくる。」
私も・・・
街を歩きながら、各所で話す時に…優しさあふれる笑顔に出会いました。 優しさに、お人の人格が表れます。 すてきです。
確かに・・発酵した麦芽を煮詰めるときのあの独特の匂いを。街中で、かぐことができました。
私も
とうとう来ました。 北国海の… 『ボウモア蒸留所』
村上:
「ボウモアは非常に「古式豊かな」作り方をしている。
頑固というか、いくら時代が移ってもやり方を変えない。
手動の「すきかえし」を行なう自然のフロア・モルティングから、
昔ながらの木製の樽をつかった発酵槽、
けっしてフォークリフトを使わずに人の手だけを使ってそっと優しく樽をころがして移動する熟成倉庫。」
「働いている人々の多くは年寄りだ。
彼らは、アイラで生まれ、アイラで育ち、アイラで生涯を終えることになるのだろう。
彼らは誇りと喜びをもってここで仕事をしている。 それは顔つきでわかる。」
私も…
私の人生を、誰の賞賛を頂けなくとも、『誇りと喜びをもって全う』したいものです。 私の顔つきに表れる程に!
私、 実際に飲んでみました。 『ボウモア・ウィスキーの2種類』
ボウモア・ウィスキー試飲部屋。
「実際に飲んでみると、ボウモアのウィスキーにはやはり人の手のぬくもりが感じられる。」と村上。
優しい味。心暖まる味。
言葉を失いました。 只只…感謝!感謝! 涙涙の試飲。
私のスコットランド旅行のテーマは…
『アイラ・シングルモルト・ウィスキーを現地で飲む!』
実現しました! 感動の涙涙
そのお味。
「暖炉の火の前で、古く懐かしい手紙を読んでいるときのような静かな優しさ、懐かしさが潜んでいる。」
「にぎやかなところで飲むよりは、
馴染んだ部屋で、馴染んだグラスで、一人で穏やかにのみたい酒だ。
その方が味がずっと生きてくる。
シューベルトの長い室内音楽を聴くときのように、目を閉じて息を長くとって味わったほうが、
味の底が一枚も二枚も深くなる。 ほんとうです。」 と村上。
幻の… 『1957年物ボウモアウィスキー』
私。 ボウモアウィスキー飲むための、ボウモア・グラスを、二つ買いました
『Myボウモア・グラス』に馴染んで…一人目を閉じて、ボウモアウィスキー味わっていきます
『Ourボウモア・グラス』に馴染んで…あの方と目を閉じて… 一人も良し!2人も良し!
『ボウモア蒸留所』の前です。
『私の誕生会会場』 『THE HARBOUR INN』
『シャンパン&アペタイザーの間』で
シャンパンが終わった頃
『食事の間』におこし下さい。 美人のご案内です。
アイラの海の色。 『ブルーの食事の間』
六人で。 幸福で幸せな時間。 母である喜びの時間です
アイラ島の食事。
いかがでしょうか? 正に… 『アイラ島の文化』 です
村上氏は語ります。
「旅行はとても楽しく、物事はすべてうまく運んだ。
問題は二つ。
六月なのにひどく寒くて、持ってきた服ではとても防寒が間に合わなかったことと、
二週間ではとても日にちが足りなかったことだった。
もっとあちこちをまわって、いつまでも黒ビールとウィスキーを飲んでいたかった。
それが僕と妻との共通の意見だった。」
私も同感です。
小さな島のアイラ島。
小さな島でも、その魅力は、2週間でも味わい尽くせないほどに満ち溢れた島です。
繊細な味。 表す言葉を選べない。 世の中で一番おいしいのではないかしら? 『パテ』
製造地で飲む『アイラ・シングル・モルト』 & 『アイラの食材料理』 非常に寒く波荒い海だからこそ、おいしい両者です。
おいしいです
娘夫婦とF氏から… 『BOURGOGNE Pinot Noir』 独り占めです
長年…尊敬してやまない村上春樹さん。
『もし僕らの言葉がウイスキーであったなら』・・・
「例外的に、ほんのわずかな幸福な瞬間に、ぼくらの言葉はウィスキーになることがある。
そして僕らは、いつもそのような瞬間を夢見て生きているのだ。」 と。
私:
『そのような瞬間』とは? 頭でめぐらします。 村上文学の魅力です。ちりばめられた『輝く言葉』です。
今回…『本』の追体験を、『本』を抱えて歩きながら、体験してまいりました。
村上氏の2週間ではなく…短い2日間。
旅行はとても楽しく、天国にいるような幸せな2日間でした。
「又来ましょうね!」 「必ずね!」
娘と私で…指きりげんま!
以上。
長い旅の最後でした。 アイラ島を、私同様に、お好きになって頂けましたでしょうか?
長々とお付き合いくださり、最後までお読みくださり、有難うございました。
皆様!
ご訪問に感謝申し上げます。 皆様も素敵なゴールデンウイークをお過ごし下さい!