白ウサに踏まれた日

うさぎと人間のこと
うさぎブログ

ウサギを育てる

2007-11-06 00:33:08 | うさぎのこと
先代のMOGUは、
生まれて2ヶ月たった12月に頂いてきた。
冬の間、ご近所の家庭菜園に育つ、
大根葉を食べまくって大きくなった。
小さいウサギも可愛いが、
すくすくと元気に育っていくのは、
とても楽しみだった。

昨日は飛び越せなかった場所が、
今日は飛び越せるようになる。
はっと気がつくと、
高さ90センチの棚の上で、
もぞもぞしているウサギがいた。
ホーランドロップのぶっとい足で、
簡単にジャンプしていた。

MOGUは血気盛んな男の子だったので、
数ヶ月もたつと飛びシッコがはじまった。
部屋の中の隅という隅にトイレを用意した。
それでも、
ピュッと思いっきりかけるので、
壁も床もシッコの染みだらけになった。
それから、
自分のシッコに、あごをこすりつけて、
うっとりとしていた。
最初は、なぜあごが濡れているのかわからなくて、
不正交合を心配して病院に連れて行った。

人間の腕に絡み付いてきては、
カクカクしたのもその頃だった。
おかげで人間の腕には、
甘噛みの青痣が消えることがなかった。

1年半たった時に、去勢手術を受けた。
はじめてウサギに手術を受けさせるのが、
心配で、心配で。
無理を言って、麻酔からさめる時まで、
たち合わせてもらった。

去勢手術を受けた後は、
飛びシッコもなくなり、カクカクもおさまったが、
人間が大好きで、撫でられるのも大好きだった。
人間が布団に入ると、丁度手の届く所に、
撫でてくれと寝そべるような子だった。

4歳の3月、急にペレットを食べなくなった。
それまでも、時々軽いうっ滞を起こしたことはあったが、
すぐに回復していた。
ところが今回は、どうも様子がおかしい。
レントゲンをとり、血液検査をした。
レントゲンには、大きく肥大した心臓と、
白く影のかかった肺が移っていた。

それから6月に逝ってしまうまで、
MOGUは2回くらい、奇跡的に回復した。
毎日のように病院に通い注射をしたときも、
MOGUは、一回も暴れることがなかった。
病院に行くのを嫌がることもなかった。
薬を飲むのが苦手だったので、
大好きなニンジンの葉や、バナナなどに、
粉薬をかけて食べさせた。
相変わらず、撫でられるのと、
ゲージの外に出て散歩するのが大好きだった。
絶対安静だったので、散歩させることは、
殆どできなかったのだけど。

そして、
3度目に悪化したときは、
利尿剤を打っても、肺の水が抜けることはなかった。
何日か注射に通った後、医師から、
何でもよいから食べさせて、
あとは、側に居てあげてください。と言われた。

水に浸したパンを少しだけ食べた。
残っていたわずかなニンジン葉を食べた。
あとは、じっと座っていた。
背中を撫でると、3月には2.7キロはあった体重が、
すっかり減って、骨に触れた。

そしてMOGUは逝ってしまった。
まだ5歳にもなっていなかった。

写真は1歳か2歳の頃のMOGU
庭で穴を掘るのも、とても好きだった。
とても、可愛いウサギだった。

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