どうしても隠れたいらしい。
今日も、人間の制止を振り切り、本棚の中にもぐりこむ。
人間は、防御壁に古い座卓を立て、ダンボールを詰める。
ウサギは障害が多ければ多いほど、燃える性格だった。
必死の形相で、ただひたすら、齧りつき掘りまくる。
あとには、ばらばらになった紙の山ができる。
いつかは奥に入り込んで、出るに出られず、
空腹のあまり、紙を食べてしまうのではと、
人間はだんだん心配になる。
それに、バリバリ、ガリガリと喧しい。
人間はもう寝たいのだ。
面倒くさいなと、積み重ねた防御壁を少しずつ取り除く。
やっとのことで隅に潜り込むウサギを発掘する。
イヤだと暴れるウサギの、首筋を掴み持ち上げる。
抱き上げて、「いい加減、静かにしろ」と説教をする。
掘り疲れて空腹になったウサギは、タタタタとケージに駆け込む。
何事もなかった様子で、モソモソと草を食みはじめる。
萎びかけた大根葉も、なかなかおいしいらしい。
人間は眠たさに耐えながら、
とりあえず、これでどうだと、防御壁の手直しをする。
気がつけば、軽く午前2時を過ぎている。
ウサギはともかく、人間には、
明日も、堅気の仕事が待っている。
今日も、人間の制止を振り切り、本棚の中にもぐりこむ。
人間は、防御壁に古い座卓を立て、ダンボールを詰める。
ウサギは障害が多ければ多いほど、燃える性格だった。
必死の形相で、ただひたすら、齧りつき掘りまくる。
あとには、ばらばらになった紙の山ができる。
いつかは奥に入り込んで、出るに出られず、
空腹のあまり、紙を食べてしまうのではと、
人間はだんだん心配になる。
それに、バリバリ、ガリガリと喧しい。
人間はもう寝たいのだ。
面倒くさいなと、積み重ねた防御壁を少しずつ取り除く。
やっとのことで隅に潜り込むウサギを発掘する。
イヤだと暴れるウサギの、首筋を掴み持ち上げる。
抱き上げて、「いい加減、静かにしろ」と説教をする。
掘り疲れて空腹になったウサギは、タタタタとケージに駆け込む。
何事もなかった様子で、モソモソと草を食みはじめる。
萎びかけた大根葉も、なかなかおいしいらしい。
人間は眠たさに耐えながら、
とりあえず、これでどうだと、防御壁の手直しをする。
気がつけば、軽く午前2時を過ぎている。
ウサギはともかく、人間には、
明日も、堅気の仕事が待っている。