goo blog サービス終了のお知らせ 

最初の一冊~松村比呂美

自著の宣伝のために始めたブログですが、今では、風景や食べ物の写真が主になっています。

芦屋霰地真形釜(あしやあられじしんなりがま)

2021-06-23 | 福岡
「芦屋 霰地真形釜」を展示する特別展『芦屋釜から始まる茶の湯釜、六百年の系譜』 が、福岡県遠賀郡芦屋町の「芦屋釜の里」で開催されています。
緊急事態宣言中は中断されていましたが、22日に再開されたので見学してきました。


茶の湯釜の国指定重要文化財は全国で9点あり、そのうちの8点が芦屋釜ですが、芦屋町には1点もなかったことから、町制130年を迎える記念として、県外の個人所有の芦屋霰地真形釜を2億7500万円で購入したとか。


銅部の曲線と霰紋(あられもん)が美しい真形釜(しんなりがま)は、室町時代の作といわれており、当時の姿をほぼ完璧に残しているそうです。


資料館をあとにして、大茶室「蘆庵」を囲む庭園を散策しました。


水を落とすと澄んだ音色が響く水琴窟。
園内にはまだアジサイが残っていました。


最小のキツツキ、コゲラ。
写りが悪いですが、側の木に飛んできて、木をつついている姿を見せてくれました。


資料館の前に咲いていた白いムクゲ。


小茶室「吟風亭」へと続く小道は風情があります。


園内で特に涼しい場所なので、アジサイも元気に咲いていました。


静かに佇む吟風亭。露地のある本格的な茶室です。


灯籠とつくばい。


屋根は、芦屋の地名に因んで葦(あし)でできているそうです。
吟風亭ではありませんが、着物を着て、にじり口から入ってお茶をいただいたことを思い出しました。



芦屋霰地真形釜のほかにも、地元の芦屋鋳物師制作した作品や、住友コレクションの茶の湯釜が展示されており、これまで見たことがない珍しい形の釜もじっくり見学できました。(住友コレクションは写真撮影禁止でした)
特別展は6月27日まで開催されています。
期限がせまっていますので、興味のある方はお早めにどうぞ。


既刊本等はここにまとめています。
勝手ながら、コメント機能はOFFにしておりますので、
ご意見などは、下記のメールアドレスまでお願いします。
hiromi20050115@yahoo.co.jp

この記事についてブログを書く
« 『あんのまごころ』お勝手の... | トップ | ネジバナ »