最初の一冊~松村比呂美

自著の宣伝のために始めたブログですが、今では、風景や食べ物の写真が主になっています。

門司港駅舎と折尾駅舎

2012-09-30 | 福岡
1914年に建てられた北九州市の門司港駅舎は、
築百年を前にして、昨日(9月29日)から、大規模保存修理工事が始まりました。
今後は仮駅舎での営業となり、レトロな駅舎が見られなくなります。
寂しいですが、建物の骨組みを残して解体し、補強して再び組み立てられ、復元されるそうですから、
5年半後の再会を楽しみにすることにします。

門司港駅舎は、左右対称の外観デザイン。ネオ・ルネッサンス様式の木造2階建てです。
1988年に、駅舎として初めて、国の重要文化財に指定されました。

駅舎といえば、1916年に建てられた、北九州市八幡西区にある、日本で初めての立体交差駅、折尾駅の駅舎も、
折尾駅周辺の総合再開発に伴い、取り壊される予定になっています。
今日は曇り空でしたが、アマチュアカメランの方たちが、96年間頑張ってくれた駅舎にレンズを向けていました。


こちらは、2008年7月撮影のもの。今は歩道橋が通行禁止のため、このアングルから写真を撮ることができません。
10月7日から仮駅舎での営業が開始されます。再開発が終わるのは2020年の予定。先は長いです。


駅舎よりも歴史のある、レンガ積みの連絡通路も取り壊されるようです。


折尾駅といえば、忘れてならないのが、東筑軒の駅弁「かしわめし」。
東口にある東筑軒の売店やホームのうどん店は、駅舎改築工事に伴い、今日で営業終了ですが、
大好きな「かしわめし」は、もちろん健在。西口に臨時の売店もできたようです。
小倉やその他の駅でも売られていますので、県外の方も、機会があったら、ぜひ食べてみてください。


最後だからと夫に誘われて、ホームでの立ち食いうどんを体験しました。
知らなかったのですが、夫は、ちょくちょく食べていたようです。


東筑軒のかしわうどん(350円)。
かしわのダシが効いて、とても美味しかったです。長い間、お疲れさまでした。


駅の話題から離れますが、先日、黒崎にある「pasuta iine(パスタ イイネ)」に行ってきました。
美味しい生パスタのお店です。


フランス産ポルチーニ茸とマッシュルームのトマトクリームパスタ。


夫が好きなペペロンチーノ。もちもち麺がたまりません。


この日のデザートは、サツマイモのケーキとガトーショコラ、キャラメルアイスのセット。
接客も心地よく、雰囲気のいいお店でした。


台風17号は、東海地方に上陸のおれそれがあるのですね。
長年住んでいた馴染みのある場所が大荒れで心配です。
みなさん、お気をつけください。

  

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既刊本です(サイドバーにもまとめています)。
『鈍色の家』(光文社文庫)
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『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)
『幸せのかたち』(双葉文庫)

若戸大橋開通50周年

2012-09-27 | 福岡
若戸大橋が、今日、開通50周年を迎えました。


若戸大橋は、北九州市の洞海湾にかかる、若松区と戸畑区を結ぶ吊り橋です。
開通当時は、東洋一の吊り橋と謳われ、赤い橋が誇らしかったものですが、今でもその美しさは健在。
昨年、大規模な点検、補修工事が行われましたが、今後百年はもつそうです。
当時の技術力の高さがわかりますね。


地元のテレビでは、開通時のニュースや、設計にあたった方のインタビューなどが流れました。
設計の最大の課題は風だったそうで、アメリカのワシントン州のタコマ橋が、風速19メートルで崩落したのを教訓として、
風洞実験を繰り返し、風速100メートルを大幅に超えても壊れない強い橋をつくることができたそうです。


10月28日の一日だけ、「若戸大橋1DAYレッドウォーク」で若戸大橋を歩いて渡ることができます。
夫が申し込んでいますが、さて、当たるかな。

赤い若戸大橋にちなんで、今日撮った、赤い彼岸花の写真も。


秋空が広がって、気持ちの良い一日でした。


  

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読書の秋 『彼女の時効』新津きよみ(著)

2012-09-25 | 小説
刑事訴訟法改正に伴い、殺人や強盗殺人など、法定刑に死刑を含む罪についていは現行の時効は廃止されましたが、
交通死亡事故のひき逃げは、それに該当せず、公訴時効は5年のまま。
突然、家族を失った遺族の悲しみ、犯人が逃亡して罪を償っていない悔しさは、どこにぶつければいいのでしょう。
そんな時効を題材にした、新津きよみさんの新刊『彼女の時効』(光文社刊)。


12年後、夫の事故現場で遭遇した奇妙な「彼女」。
2人の出会いによって、
“止まっていた”事件が動き出す――。
(作品紹介より)
読書の秋にお勧めの一冊です。

そろそろ、新津さんの小説が原作の映画の発表もあるのではないでしょうか。こちらも楽しみです。

読書の秋のあとは、食欲の秋で、北九州市若松区本町にある「三日月屋」へ。


夏季限定の抹茶クロワッサンは、抹茶クリームが生地にからんで、かなりの美味しさ。
9月末までの発売です。


新製品の「ラスクロ」は、クロワッサンとラスクを合わせたような食感。
写真は、チョコレートですが、プレーンや、シナモン、紅茶などいろいろな種類がありました。


同じく、若松区にある、クラシック・ノンのロールケーキ。
お土産にいただきましたが、また、パフェを食べに行きたいです。


  

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山口の秋

2012-09-23 | 日帰り
夫の里に、お彼岸のお墓参りに行ってきました。
防府天満宮の茶室、芳松庵の庭園です。色づき始めているモジミもありました。


彼岸花の咲く道を歩いて、周防阿弥陀寺にも。


門には、国宝の金剛力士立像が二躯、にらみをきかせてお寺を守っています。


お参りをすませたあとで、防府天満宮の近くにある「宮の蕎麦 兎屋」へ。
古民家を改築した、落ち着いた店内。


つけ鴨せいろなどをいただきました。


兔屋の名物のひとつ、甘露ソフト。桑田醤油(松崎町)の甘露しょうゆを使ったソフトクリームです。
蕎麦の実がアクセントになっていて、お醤油の味がほんのり。すっかりファンになりました。


防府天満宮の参道に「うめてらす」という「まちの駅」ができていました。
街あるきの地図もありますし、防府に来たら、まずここに寄ってから周囲を散策するのもいいと思います。
以前、このブログでも話題にしたころがある山口の方言「幸せます」ですが、
なんと、防府は「幸せますの街」になっていました。


「幸せます」のクリアファイルや生ういろいう、甘露ソフトにも使われている桑田醤油のお醤油など買って帰りました。


夫は、東松崎町にある藤村酒場で、ここでしか売っていない純米吟醸「山頭火」を。


数日違いで、母は、姉夫婦と山口旅行。
温泉と、長門市にある金子みすゞの記念館、厚保(あつ)の栗拾いなどを楽しんだようです


わが家も、早速、栗ご飯。秋ですね~。


  

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石橋美術館~「あなたに見せたい絵があります」

2012-09-16 | 福岡
ブリヂストン美術館、開館60周年記念の特別展、
「あなたに見せたい絵があります」2が、久留米の石橋美術館で開催されています。
自画像、肖像画、モデル、ヌード、物語、レジャー、山、川、海、生物、現代美術と、
題材ごとに11の章で構成されており、見ごたえのある展示でした。


ポスターやパンフレットに使われているのは、ピカソの「腕を組んですわるサルタンバンク」。


こちらは別館。古賀春江の「素朴な月夜」などが展示されています。


石橋文化センターの広い敷地内は手入れが行き届いており、ゆったり散策できます。


楽水の池には、モネの絵のような睡蓮が……。


坂本繁二郎旧アトリエ。
次の写真の、ポストカードの一枚、「放牧三馬」は坂本繁二郎作です。


ギャラリーショップで、母は、「あなたに見せたい絵があります」の画集を、
私たち夫婦は、ミニイーゼルと一緒に、それぞれ気に入った絵のポストカードを買いました。


ランチは、久留米市天神町にある薪窯焼きナポリピザの店BRAVAへ。


定番のマルゲリータ。


生ハムとほうれん草のぺペロンチーノ。


ニョッキは、きのこのクリームソースとの相性ばっちりでした。


石橋美術館は、北九州市からはちょっと遠いのですが、紅葉の季節にまた行きたいです。

  

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北九州フィルム・コミッション

2012-09-13 | 福岡
友人が持ってきてくれた若松区にある「お菓子の家はるかぜ」のケーキと焼き菓子。
おしゃべりしつつ、たくさんいただきました。


彼女が長期的な計画を立てている世界一周旅行や、小説、映画のことなど話はつきることなく……。
映画といえば、先日、母のリクエストで、高倉健さん主演の『あなたへ』を観に行きました。
【「北九州市政だより」より】


北九州市は、映画やテレビドラマのロケ地誘致や、ロケ活動の支援に力を入れています。
『あなたへ』の門司港でのロケも300人のエキストラが協力したとか。
印象的なラストシーンでした。【映画館の看板より】


綾瀬はるかさん主演の『おっぱいバレー』も、オール北九州ロケ。
馴染みのある場所での撮影でしたが、レトロな雰囲気がしっかり出ていました。
北九州市広報室イメージアップ班として発足した国内初のFC組織、
北九州フィルム・コミッションの活動は画期的だと思います。

北九州市内だけで、映画の撮影が完結する、というのが売りのようです。
確かに、学術研究都市など、先進的な場所や、
世界初の電動自転車共同利用サービスがあるかと思えば、


平尾台などの自然もたっぷり。


海もなかなかきれいです。


門司港レトロ地区も絵になります。


昔ながらの市場も頑張っています。


テレビドラマ『おやじバトル』では、芋洗坂係長が、丸窓天ぷら店の店主として登場していました。
丸窓天ぷら店は、予約なしではなかなか買えない人気店です。


9月27日に開通50年を迎える若戸大橋もいい雰囲気ですよね。


地元を離れていた年月が長いせいか、以前にも増して、北九州市の魅力を感じています。

  

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カボスの季節

2012-09-09 | Weblog
今年も実家の庭のカボスがたくさん実をつけました。


本日の収穫。
カボスの旬は、8月中旬から10月初旬頃まで。まだ、しばらくは楽しめそうです。


夫は焼酎のお供に、いつもたっぷり使っています。


酸味がまろやかなので、私は炭酸水を使ってカボスジュースに。
カボスは、ビタミンCがたっぷり含まれていますが、クエン酸の含有量も、他の柑橘類に比べ群を抜いているそうです。
夏バテ解消にも良さそうですね。


  

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秋の気配

2012-09-05 | Weblog
最近、知り合った、ミステリ好きの女性からのプレゼント。モストピアリーのウサギがかわいいです。
本の感想と一緒に、興味深い、不思議な体験を聞かせてもらいました。
知らない世界の話はわくわくします。


今日の天気予報では、北九州市の最高気温は27度。やっと、厳しい残暑から解放された感じです。
計画停電も実施されずに済みそうそうですね。
八女市星野村で撮った写真です。


椿の実も。


食欲の秋は、うきは市吉井町にある「まぁぼや」へ。


麻婆豆腐好きの夫が、2時間かけても食べに行きたいというお気に入りの店です。
旨みと辛さが違うとか。


杏仁豆腐もすごく美味しい。
でも、うきは市のほかのお店も、ちょっと覗いてみたいです。


テレビの旅番組を見ていたら、「養老の滝」の茶屋で食べた五平餅の味を思い出して、ネットで取り寄せ。


クルミのタレが好みで、岐阜に住んでいた頃はよく買っていました。
もう少しこんがり焼いたほうが良かったかな。でも、久しぶりの五平餅、やっぱり美味しい。
酷暑でも食欲が落ちないまま、本格的な食欲の秋に突入してしまいました。


  

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うきはのフルーツ狩りと星野村の「しずく茶」

2012-09-02 | 福岡
果物の里、福岡県うきは市へ。北九州市からは、高速を使って2時間ほどのところにあります。
九州北部豪雨では、河川の増水による橋脚の沈下などの災害に見舞われたうきは市ですが、
観光農園に大きな被害はなかったそうで、今年の葡萄の出来は最高だとか。


上品な甘さのロザリオビアンコ。収穫する房の袋を取って写真を撮りました。


珍しいマニキュアフィンガー。パリパリした食感です。
温度管理など、育てるのが難しいそうで、値段は巨峰の倍くらい。


豊水です。


今年は梨も大きくて甘い。


収穫した葡萄と梨。今回は、梶原フルーツさんにお世話になりました。


帰りに八女市の星野村へ。棚田の美しいお茶の里です。


通行止めの道路も多く、九州北部豪雨の爪痕があちこちに残っていましたが、
懸命な復旧作業が行われていました。


残念ながら、「茶の文化館」は、豪雨災害のために当分の間、休館です。
星野伝統本玉露「しずく茶」は、古陶星野焼展示館でいただけました。


昔ながらの製法で旨みを最大限に引き出した玉露を、
蓋つきの茶碗を使って、すするようにして味わいます。
蓋を開けてみましたが、お湯の量はほんの少しです。


4煎まで、玉露の旨みと渋みを楽しんだあと、茶葉に酢醤油をかけていただきました。


星野村で撮った、色づきはじめたモミジ。
星空も美しい魅力ある村ですが、まだ完全復旧には時間がかかりそうです。
福岡の八女茶、見かけたら、ぜひよろしくお願いします。
私も、お茶や、お茶を使ったお菓子など、いろいろ買って帰りました。


  

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