暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

萩の寺と怪我

2012年09月13日 | 京暮らし 日常編
 山上臣憶良、秋野の花を詠む歌二首(万葉集)

    秋の野に咲きたる花を指(および)折り
       かき数ふれば七種(ななくさ)の花

    萩の花をばな葛(くず)花なでしこの花 
       をみなへしまた藤袴(ふぢばかま)朝顔の花

秋の七草のトップを飾る、萩の花の名所に
「常林寺」(じょうりんじ)が載っていました。
住所を見ると、京都市左京区川端通今出川上ルとあったので、
8月末の或る日、自転車で買物のついでに訪ねてみました。

              

出町柳駅近く川端通に面した小さなお寺ですが、
一歩門を入ると、境内中が萩に埋め尽くされています。
紅萩が花をつけていましたが、見頃にはあと10日でしょうか。
見頃に少し早かったおかげで、萩を愛でる人は誰もいません!

トンネルのようにたわわに茂った萩の道を歩き、
門の石段に腰掛けて、ひそやかに咲いている萩の花を眺めて、
穏やかな午後の一時を過ごしました。
想像力を逞しくすれば、野分に吹きなびく秋野の趣があり、
大いに楽しめます。

              
              

              
              
・・・そして、カナートというショッピングモールで
本屋、雑貨&衣料のお店をぶらぶら覗いたあとに
食料品を買い込んで、自転車の前かごへ載せました。

常林寺近くまで来たとき、帽子が風に飛ばされそうな気がして
一瞬バランスを崩し、転倒!!
とっさに荷物の重さで傾いた右側ではなく、左側へ身体を投げ出しました。
(たぶん右側に倒れると頭を打つと判断したのだと思う・・・)
その時、無意識に左手で受け身をしたみたいです・・・。
左手と左足を打撲して、しばらく起き上がれませんでした。

憶良の歌と違い指(および)は折れず、打撲だけで済みましたが
2週間たった今も指2本を動かすとまだ痛みが残り、力が入りません。
もう少しだけ時間が必要なようです。

そんな訳もあり、夏休みをとっておりましたが、
秋風とともに戻ってまいりました。 宜しくお付き合いください。

                                       
              


常林寺(萩の寺)

京都市左京区川端通今出川上ル

拝観料金 無料 ※静かに参拝のこと
通常拝観時間 9~16時
萩の見頃時期 9月中旬~下旬
萩供養  敬老の日

1 コメント

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Unknown (Unknown)
2012-09-20 10:39:55
はじめまして 今度お稽古で香月花月をするので予習しておかなくちゃ、と調べておりましたら こちらのブログに出会いました。素敵なブログですね。
そして 左京区のお住まいとのこと 私も息子が住人なので 時々出町~百万遍界隈をひとりでうろうろしてます。カナートにも何度か行ったことありますよ~
自転車でお怪我されたのですね くれぐれもお大事に ご自愛なさって下さい
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