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鎌倉の円覚寺で10月3日に行われた開山忌と
斎座(会食)「四ツ頭之式」へ初めて参列しました。
昨年12月に、クリスマス茶事のお客さまのNさんから
円覚寺の開山忌に行われている「四ツ頭之式」のことを伺い、
「来年はぜひご一緒に・・・」とお願いしていたのです。
9月に次のような案内を頂きました。
「今年、円覚寺法堂において四ツ頭之式(開山忌)がございます。
栄西禅師が茶を唐より持ち帰り、供茶の式典、精進料理を
伝授したと言われております。
昼食後は旧松ヶ岡御所・東慶寺にて水月堂の拝観と宝蔵庫の
見学を致します」
円覚寺は、弘安5年(1282年)鎌倉幕府執権であった北条時宗によって
蒙古襲来による戦没者を敵味方区別なく弔うために創建されました。
開山(最初の住職)は中国から招かれた無学祖元(むがくそげん)禅師です。
最初に開山忌の法要が舎利殿開山堂で行われました。
「四ツ頭之式」も興味津々でしたが、めったに拝観できない
国宝・舎利殿を身近に拝見できることも愉しみの一つでした。
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それで、舎利殿門前でワクワクしながら、和尚様方の入場を待ちました。
鐘が大小大小・・・と撞かれ、辺りを清めるように響く中、
錫状を持ったとび職風の二人を先頭に僧侶の行列が舎利殿へと続き、
赤い傘の方が円覚寺管長です。
意外にお若く、清廉潔白な印象の和尚様でした。
今年4月に管長になられた横田南嶺管長と、あとで知りました。
法要の様子を垣間見ると、狭い舎利殿の中をたくさんの僧侶たちが
幾重にも輪になって歩き廻りながら経文を唱和しています。
それは厳かにして力強いエネルギーを感じる、迫力ある読経でした。
経を聞きながら参列者が焼香をしました。
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和尚様方が仏殿へ移り、再び法要の仏事を行っている間に
私たち参列者は、四ツ頭之式が行われる大方丈の席へ移りました。
係りのお坊様から
「仏殿から戻られて12時近くに始まります。
四ツ頭之式は禅宗の式典ですので、すべて無言で行います。
参列の方も私語はしないでください。携帯は電源をお切りください」
とお話があり、11時50分頃にいよいよ始まりました・・・。
(2)へつづく
ときどき 
写真は上から、「北鎌倉駅前にある円覚寺」
「国宝・円覚寺舎利殿と久しぶりに対面」
「舎利殿へ向かう和尚様」
「門前にて開山忌法要に参列」
「舎利殿と別れを惜しむ」
斎座(会食)「四ツ頭之式」へ初めて参列しました。
昨年12月に、クリスマス茶事のお客さまのNさんから
円覚寺の開山忌に行われている「四ツ頭之式」のことを伺い、
「来年はぜひご一緒に・・・」とお願いしていたのです。
9月に次のような案内を頂きました。
「今年、円覚寺法堂において四ツ頭之式(開山忌)がございます。
栄西禅師が茶を唐より持ち帰り、供茶の式典、精進料理を
伝授したと言われております。
昼食後は旧松ヶ岡御所・東慶寺にて水月堂の拝観と宝蔵庫の
見学を致します」
円覚寺は、弘安5年(1282年)鎌倉幕府執権であった北条時宗によって
蒙古襲来による戦没者を敵味方区別なく弔うために創建されました。
開山(最初の住職)は中国から招かれた無学祖元(むがくそげん)禅師です。
最初に開山忌の法要が舎利殿開山堂で行われました。
「四ツ頭之式」も興味津々でしたが、めったに拝観できない
国宝・舎利殿を身近に拝見できることも愉しみの一つでした。
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それで、舎利殿門前でワクワクしながら、和尚様方の入場を待ちました。
鐘が大小大小・・・と撞かれ、辺りを清めるように響く中、
錫状を持ったとび職風の二人を先頭に僧侶の行列が舎利殿へと続き、
赤い傘の方が円覚寺管長です。
意外にお若く、清廉潔白な印象の和尚様でした。
今年4月に管長になられた横田南嶺管長と、あとで知りました。
法要の様子を垣間見ると、狭い舎利殿の中をたくさんの僧侶たちが
幾重にも輪になって歩き廻りながら経文を唱和しています。
それは厳かにして力強いエネルギーを感じる、迫力ある読経でした。
経を聞きながら参列者が焼香をしました。
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和尚様方が仏殿へ移り、再び法要の仏事を行っている間に
私たち参列者は、四ツ頭之式が行われる大方丈の席へ移りました。
係りのお坊様から
「仏殿から戻られて12時近くに始まります。
四ツ頭之式は禅宗の式典ですので、すべて無言で行います。
参列の方も私語はしないでください。携帯は電源をお切りください」
とお話があり、11時50分頃にいよいよ始まりました・・・。
(2)へつづく
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写真は上から、「北鎌倉駅前にある円覚寺」
「国宝・円覚寺舎利殿と久しぶりに対面」
「舎利殿へ向かう和尚様」
「門前にて開山忌法要に参列」
「舎利殿と別れを惜しむ」