暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

比叡山 雲母坂から登る

2013年07月07日 | 京暮らし 日常編
                   頂上からの大パノラマ

6月29日(土)、比叡山へ初めて登りました。

朝遅く起き、洗濯物を干しながら
「梅雨なのに今日は好いお天気ね」と相棒に話しかけると、
「せっかくのお天気だから比叡山へ登ろうか?」と元気な一声。
「えっ!今から・・・」と思いましたが、その日は絶好のハイキング日和でした。
「そうねぇ~。頑張って登ってみましょうか」

急遽、スポーツドリンク、弁当、饅頭を買い込み、バスで「修学院道」へ。
比叡山へ登るなら先ず雲母坂(きららざか)から・・と決めていたのです。
鷺森神社(左京区修学院宮ノ脇町)から関西セミナーハウスを目指し、
比叡山西参道の「雲母坂」へ着きました。

              
                    鷺の森神社付近の田園風景
              
               きらら坂と書かれた道標

登り口の案内板に次のように書かれています。
  雲母坂は、平安時代より比叡山と都を結ぶ主要通路として賑い、
  都からの勅使が通ったことから勅使坂とも呼ばれました。
  法然、親鸞をはじめ多くの人たちもこの坂を行き来しました。
  比叡山の山法師が神輿を担いで都へ強訴に押しかけたのも
  この道とされ、南北朝の戦乱ではこの坂が戦場となり、
  多くの将兵の血に染まりました。
  雲母坂の名は付近の花崗岩に含まれる雲母のきらきらした
  輝きから、こう呼ばれたと言われています・・・(後略)

修学院離宮の裏山に沿って、雲母坂の古道を登って行きました。
急な坂道は深くえぐられて、谷底を歩いているようです。
神輿を担いで都へ強訴した時代にはもっと空が近く、明るい道だったかも?

              
                  修学院離宮へ続く導水路

              
         雲母坂を行く               露出した花崗岩の道   

薄暗い道には、ステキな贈り物がありました。
露出している花崗岩の雲母がキラキラと煌めいている場所があり、
緑の苔の間からも宝石のように光りだし、まるで精霊たちが隠れているようです。
映画「もののけ姫」の木霊たちが現れる山道を思い出しました。

              
                      心清逢精霊

・・・やがて、その煌めきも消えて、
風が通わない谷底を喘ぎながら登って行くこと1時間、
やっと中間点の「水飲対陣趾碑」に着きました。
「京都一周トレイル」のコースと合流したらしく、たくさんの男女が
軽快に私たちを追い越して登って行きます。
杉林の山道を行くと、この地で戦死した南北朝時代の後醍醐天皇の側近、
「千種忠顕」の立派な石碑があり、びっくりです。

               
                    千種忠顕の石碑

              
                    京都市街の展望

ロープウエイ比叡山駅近くの展望台に着き、ここで昼食です。
出発が遅かったので14時近くになっていました。
それから車道のような広い道を通り、スキー場の横を抜けて
比叡山(四明岳838m)の三角点を探しました。

すると、先日テレビで宣伝していた「ガーデンミュージアム比叡」へ
行き当たりました。三角点はどうもガーデンの反対側らしく、
甘い香りが漂うバラ園の誘惑に負けて、ふらふらっと園内へ。
でも、これが大正解でした。

              
                    琵琶湖側の眺望

テラスで琵琶湖側の大パノラマを見ながらソフトクリームに舌つづみ。
展望台からの360度の眺めも圧巻で、登って来て良かった!
今が見ごろのバラ園や山野草を愛で、点在する陶板の名画に心惹かれ、
実物そっくりのモネの睡蓮の池を散策するのも楽しく、また来たい花園です。

              

              

疲れて帰りはバスに乗り、家の近くまで送ってもらいました。

                                           


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