ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

今回の節電の必要性から省エネルギー生活を考えました

2011年06月01日 | 日記
 6月1日は衣更えの日です。たまたま肌寒い日になりましたが、「スーパークールビズ」の服装が求められています。3月11日に発生した東日本大震災以降、東京電力圏内では節電を求められ、オフィスや家庭などの冷房の設定温度を摂氏28度すると、電力消費量がある程度減り、節電効果が大きいからといわています。

 東日本大震災によって起こった東京電力福島第一原子力発電所の“事故”による発電量の低減は、東京電力によって電力供給を受けている地域の住民や働く人などに節電を強いています。原子力発電所による発電量が20数%を占めるため、冷房などによって電力消費量が増える夏場に、電力不足の事態に陥ると予測されているからです。このため、工場などの電力の大口需要家は土日に生産したり、夜に生産したり、週休3日や週休4日を導入するなどと勤務時間を工夫する対応策を実施し始めました。

 最近の新聞報道によると、関東地域の各大学は独自の省エネルギー策を実施するとのことです。例えば、東京工業大学のWebサイトを見てみると、省エネルギー対応策が提示され、省エネルギー対策を強力に実施すると伝えています。



 この理由は、東京工業大学の大岡山キャンパスとすずかけ台キャンパスは平成18年度(2006年度)から「第一種エネルギー管理指定工場」に指定されているからだです。この指定を受けた“工場”は、1年間にエネルギー消費原単位を平均1%以上低減することが法律で義務づけられているのだそうです。平成19年度~平成23年度の5年間に同5%以上低減することを義務づけられています。

 “エネルギー消費原単位”とは、熱と電気を合算した量(原油換算)で管理され、電力だけでなく、重油・都市ガスを含めて削減する必要があるのだそうです。この1年間に1%の低減はそう簡単なことではないようです。このため、4月の授業開始は予定より遅かったのですが、夏休みは予定通り始め、夏のエネルギー消費を大幅に減らす計画です。このため、5月連休中にも授業を実施し、授業計画の遅れを取り戻しています。

 最近の日常生活は、電気エネルギーを用いた便利な仕掛けで囲まれています。さまざまな仕掛けに電気エネルギーを使っています。いろいろな省エネルギー対策の工夫を凝らし、真の省エネルギー生活を始める契機にしたいものです。

 そういえば、昭和30年代(1960年前後)は自宅や学校、勤め先には、冷房システムはありませんでした。あっても扇風機がせいぜいでした。各企業などは現在、オフィスの冷房温度を摂氏28度にしています。5月の気温が摂氏30度近かった日に、某省庁に勤務する方にお目にかかった時に「冷房温度が摂氏28度の設定はやはり厳しい」と言っていました。同様に、高層ビルに入居している大手企業の方も「冷房温度が摂氏28度の設定はつらい」とのことでした。特に、夜の残業時間には冷房を切られるので、居心地が悪くなるとのことでした。

 7月下旬の梅雨明け以降の本格的な夏期対策として、企業は休日を木曜日や金曜日にしたり、休日を増やすなどの対策をとるそうです。出勤時間を早める「サマータイム」も導入するそうです。個々人は「スーパークールビズ」の服装や夏休みを十分にとるなどの、省エネルギーモードを実践し、エネルギー多消費の生活を終わらせたいと思います。

 今回のことを教訓に、これまでのエネルギー多消費生活を反省し、エネルギー消費量を減らす契機になれば、“災い転じて‥‥”になる気がします。楽しい夏休みを過ごし、究極の省エネルギー生活を実践したいと思っています。こうした生活によって季節を感じたいと思います。