ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

佐久荒船高原は満開のミズキの花が森を白色と緑色のまだら模様に染めています

2011年06月18日 | 佐久荒船高原便り
 長野県佐久市の東側にある佐久荒船高原はミズキの木が満開です。ミズキ(水木)は成長が速く、数年で大きくなる山野の木です。成長が速い分だけ、木質が柔らかいので、東北地方ではこけしの材料に使われています。

 ミズキの花は小さく、花そのものには華やかさがないものです(ハナミズキとは別の種類の木です)。



 ミズキの小さな白い花は遠目には、木全体が白く覆われるために、緑一色の森が白色と緑色のまだら模様になります。



 このミズキの花が咲く季節になると、この森にはミズキの木がこんなに多いのかと感じます。成長が速いために、ミズキの木はどんどん育って勢力を拡大しています。これが東北地方でこけしの材料に選ばれた理由の一つだと思います。

 標高約1100メートルの高原でミズキが咲くころは、ヤマボウシ(山法師)やフジ(藤)の花も咲いて、山麓を彩ります。ミズキの花よりもはっきりとした白色のヤマボウシの花はきれいです。



 ヤマボウシの花の形は、木によって少しずつ異なり、個性があります(ヤマボウシは日本版のハナミズキといわれています)

 佐久荒船高原の山里部分にあたる群馬県下仁田町の里山では、フジの花は5月連休後ぐらいが満開でした。大きな木にまとわりついたフジの花が咲くと、薄い紫色の帽子をかぶったような感じになりました。これに対して、約1カ月かかってフジの花は佐久荒船高原まで上がってきました。



 厳しい自然の荒船高原のフジは小振りなものも多く、フジの花を目の前で見ることができます。



 佐久荒船高原の森の中では、ズミの花は咲き終わっていました。ズミの花が咲いている時に、荒船高原をタイミングよく訪れることはなかなか難しいです。花の期間が短いからです。

 人間の都合には無関係に、佐久荒船高原は春から夏に向けて季節が進んでいます。森の中ではウバユリが大きくなり、カッコウやホトトギスがよく鳴いています。ミソサザイも木陰でよく鳴くのですが、姿は見つけることができません。森の主人公たちは元気一杯です。