2011年10月8日に、東京工業大学は創立130周年の記念式典を開催しました。明治14年(1881年)4月に東京職工学校が現在の東京都台東区蔵前に創立されてから、明治23年(1890年)3月に東京工業高校に改称し、明治34年(1901年)5月に東京高等工業高校に改称し、そして昭和4年(1929年)4月に東京工業大学に昇格しました。昭和24年(1949年)5月に国立東京工業大学となり、平成16年(2004年)4月には独立大学法人東京工業大学になっています。
当初は2011年5月に創立130周年記念式典を開催する予定だったのですが、3月11日に起こった東日本大震災を考慮して、10月まで延期したのです。
10月8日午前に東京工業大学の創立130周年の記念式典が始まりました。
続いて、創立130周年記念講演会が開催され、小長井誠教授がタイトル「これからのエネルギーと大学」を講演されました。小長井教授は太陽光発電デバイスである太陽電池(Soler Cell)の先駆的な研究をされた方です。
小長井教授は特に銅(Cu)とインジウム(In)、ガリウム(Ga)、セレン(Se)の4元素の「CIGS」化合物製の太陽電池の基盤技術を研究開発された方です。これからの日本のエネルギー政策としては、太陽電池などの再生可能エネルギーを活用し、「太陽光発電を日本全体で1兆kWh、国民一人当たり1万kWを実現したい」と述べられました。そのためには「現在、研究開発中の“薄膜フルスペック太陽電池”による発電効率の大幅改善を実現したい」といいます。
東工大の構内で「エネルギー創出、エネルギー・マネジメント、スマート化を実証し、その成果を近くの地域社会に拡大し、さらに日本各地に拡大していきたい」との抱負を述べられました。そのためには、「社会とのコミュニケーション力を兼ね備えたグローバル人材を育成したい」と続けます。
最近の新聞の一面広告で、明治大学も今年が130周年と告知していました。明治14年(1881年)1月に現在の東京都千代田区有楽町で明治法律学校が開校したそうです。
同様に歴史がありそうな大学を調べると、慶応義塾大学は2008年11月に創立150周年記念式典を開催しています。東京大学は2007年4月に創立130周年を祝いました。明治10年(1877年)に東京開成学校と東京医学校が合併し、東京大学が創立されたそうです。早稲田大学は2007年10月に創立125周年を祝っています。ということは、2012年に130周年を迎えます。
京都市伏見区などにキャンパスを持つ龍谷大学は2009年10月に創立370年を迎えたそうです。寛永16年(1639年)に、京都の西本願寺境内に学寮が創立されたのが始まりだそうです。
現在の多くの大学は、明治時代に富国強兵などを実現する人材育成を目指して創立され、知の拠点となりました。現在の主要大学は、教育による人材育成と、研究開発成果による技術移転の出し手として期待されています。
東工大の話に戻ると、その前身は東京職工学校です。ドイツや米国のように、明治時代も総合大学と実技を教える実務学校の2本立てで、現在の大学群の前身がつくられました。実技を教える実務学校を創立した背景には、工業(EngineeringあるいはTechnolog)を重視する姿勢があり、これは明治時代の日本の独創性でした。この総合大学と実務学校の2本立ての源流は英国やドイツなどにあるようです。哲学・科学などと技術は、別と考える西洋の考え方が根底にあります。『科学・技術』と間に中黒(・)が入るのです。
当初は2011年5月に創立130周年記念式典を開催する予定だったのですが、3月11日に起こった東日本大震災を考慮して、10月まで延期したのです。
10月8日午前に東京工業大学の創立130周年の記念式典が始まりました。
続いて、創立130周年記念講演会が開催され、小長井誠教授がタイトル「これからのエネルギーと大学」を講演されました。小長井教授は太陽光発電デバイスである太陽電池(Soler Cell)の先駆的な研究をされた方です。
小長井教授は特に銅(Cu)とインジウム(In)、ガリウム(Ga)、セレン(Se)の4元素の「CIGS」化合物製の太陽電池の基盤技術を研究開発された方です。これからの日本のエネルギー政策としては、太陽電池などの再生可能エネルギーを活用し、「太陽光発電を日本全体で1兆kWh、国民一人当たり1万kWを実現したい」と述べられました。そのためには「現在、研究開発中の“薄膜フルスペック太陽電池”による発電効率の大幅改善を実現したい」といいます。
東工大の構内で「エネルギー創出、エネルギー・マネジメント、スマート化を実証し、その成果を近くの地域社会に拡大し、さらに日本各地に拡大していきたい」との抱負を述べられました。そのためには、「社会とのコミュニケーション力を兼ね備えたグローバル人材を育成したい」と続けます。
最近の新聞の一面広告で、明治大学も今年が130周年と告知していました。明治14年(1881年)1月に現在の東京都千代田区有楽町で明治法律学校が開校したそうです。
同様に歴史がありそうな大学を調べると、慶応義塾大学は2008年11月に創立150周年記念式典を開催しています。東京大学は2007年4月に創立130周年を祝いました。明治10年(1877年)に東京開成学校と東京医学校が合併し、東京大学が創立されたそうです。早稲田大学は2007年10月に創立125周年を祝っています。ということは、2012年に130周年を迎えます。
京都市伏見区などにキャンパスを持つ龍谷大学は2009年10月に創立370年を迎えたそうです。寛永16年(1639年)に、京都の西本願寺境内に学寮が創立されたのが始まりだそうです。
現在の多くの大学は、明治時代に富国強兵などを実現する人材育成を目指して創立され、知の拠点となりました。現在の主要大学は、教育による人材育成と、研究開発成果による技術移転の出し手として期待されています。
東工大の話に戻ると、その前身は東京職工学校です。ドイツや米国のように、明治時代も総合大学と実技を教える実務学校の2本立てで、現在の大学群の前身がつくられました。実技を教える実務学校を創立した背景には、工業(EngineeringあるいはTechnolog)を重視する姿勢があり、これは明治時代の日本の独創性でした。この総合大学と実務学校の2本立ての源流は英国やドイツなどにあるようです。哲学・科学などと技術は、別と考える西洋の考え方が根底にあります。『科学・技術』と間に中黒(・)が入るのです。