日本経済新聞紙の｢『新独占』IT7社で130億人 企業や個人浸食 国家脅かす｣を拝読しました

　2019年2月11日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面の見出し｢『新独占』IT7社で130億人　企業や個人浸食　国家脅かす｣を拝読しました。

　この記事のリードでは「世界の情報と知識が一握りのIT（情報技術）企業の巨人に集中する『ニューモノポリー』（新独占）が出現した」と伝えています。

　日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞　電子版では、見出し｢『新独占』IT7社で130億人　企業や個人浸食　国家を翻弄｣と伝えています。



　この記事が指しているIT（情報技術）企業の巨人7社とは、Google、Apple、Facebook、Amazonの米国の大手企業4社（GAFA）に、中国のバイドウ、アリババ、テンセントの（BAT）の3社を加えた企業群です。
　
　この記事は、恐ろしい、でも経験したことがあるエピソードから始まります。会社員のTさんは娘さんと、横浜市内を散策していると、スマートフォンの画面にFacebookから「すぐ近くで開催される親子の料理教室の広告」送られて来て表示されます。この広告表示を見て、Tさんは「また見られている」と感じます。

　実は、このTさんはネット広告会社の営業マンです。Webサイトからのさまざまなデータを分析し、その個人の好みに合わせる「ターゲッティング広告」に詳しい人物です。そのTさんでも、Facebookが現在、Tさんがいる位置情報から、その近くで行われる親子向けのイベントの広告を送ってくるFacebookの精度の高さに驚きます。

　Facebookは、Tさんの家族関係と、正確な位置情報から「すぐ近くで開催される親子の料理教室の広告」を送ってきたことに、驚き、やや恐怖心を感じます。

　Tさんは、実はFacebookのソフトウエアの利用を止めたいと考えていますが、会社の同僚との連絡や取引先との連絡には欠かせないために、止めることができません。

　米国ではIT巨人のGAFA4社に情報と知識に集中する「ニューモノポリー（新独占）」が出現しています。この4社と中国のIT巨人3社（BAT）を加えた7社に、情報を支配される事態が起こっています。

　「従来の独占禁止法では捉えきれない支配力が個人や企業に及び、IT巨人と国家との駆け引きも過熱しています」と記事は伝えます。そして、その支配を縛りすぎれば、データがもたらすはずのビジネスの芽も摘みかねないというジレンマに陥っています。

　そして「この新独占をどこまで規制するのかを悩む事態になっている」と伝えています。

　こうした情報やデータを独占するIT巨人7社との関係をどうすれば、各個人が幸せになるのかを、多くの方が悩み始めています。このIT巨人7社は国家を超えた存在になり始めています。

静岡県駿東郡清水町にある柿田川公園の柿田川湧水群を見に行って来ました

　静岡県駿東郡清水町伏見にある柿田川公園の斜面にある柿田川湧水群を見に行って来ました。

　柿田川湧水群（かきたがわゆうすいぐん）は、富士山に降った雨などが10数年かかって、伏流水が1日当たりに約100万平方メートルも水がわき出す湧水地です。

　驚いたことに、国道1号線のすぐ西側に柿田川公園の森があり、その公園の崖・斜面の底部分から、透明感ある水がこんこんと湧いています。



　この砂地の底から、水が湧き出していますが、透明度が高すぎて、砂地の底しか見えません。水の層は数10センチメートルあります。



　この湧水の水は純度が高く、わき出したままでも、そのまま水道水として品質が十分合格します。

　このため、この湧水は、上水道用水に利用され、地元の清水町だけではなく、周辺の沼津市、三島市、長泉町などにも送水されているそうです。

　公園の崖・斜面からも水が湧き出しています。その湧き水の小川の浅瀬に、キセキレイが来ています。





　公園の崖・斜面は、照葉樹などの木々が多く、緑の森になっています。ツバキの花が咲いています。



　この森では、シジュウカラやヤマガラが飛び回っています。





　湧水がわき出した地域から200メートルほど下流の柿田川では、湧き水があちこちから湧き出ているために、川幅は数10メートルと広がっています。

　この川には、春以降はバイカモが水中で花を咲かせます。

　この清流には、カワセミが出てくるそうです。

　ヤマセミは、10年ほど前には出て来たそうです。

　柿田川公園の中には、カワズザクラの木が数本、植えられています。花が咲き、若葉が出始めていました。





　伊豆地方では、カワズザクラの花が咲き始めると、春になります。