ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

長野県東御市湯の丸高原では、ヨツバヒヨドリの花に、アサギマダラが蜜を吸いに来ています。

2019年08月20日 | 旅行
 長野県東御市湯の丸高原にある池の平湿原では、マツムシソウやツリガネニンジンなどの晩夏を伝える山野草が花を咲かせています。

 池の平湿原は標高2000メートル程度の高層湿原です。

 三方向を針葉樹林などが育つ山麓に囲まれている池の平湿原に、また霧が立ち込めた時に、モズが針葉樹の木の上部に出て来ました。



 このモズは、山野草の花の蜜を吸いに来ているアブやハチ、チョウなどを狙っている様子です。





 霧が濃くなったために、池の平湿原の入り口部分に戻り、その北西方向にある湯の丸スキー場のくねくね道の林道を下りました。

 この湯の丸スキー場の林道沿いには、ヨツバヒヨドリの白い花が咲き始めています。





 辺りをよく探すと、アサギマダラが数匹、花の蜜を吸いに来ています。



 静かに近づいて、アサギマダラを観察しました。





 このヨツバヒヨドリの群生地でも、マルバダケブキの濃い黄色の花が咲いています。



 ミヤマホタルブクロの花も咲いています。





 この湯の丸スキー場の林道を下り、湯の丸スキー場の一番下側にある地蔵峠(標高1733メートル)に出て、ここから東御市市街地に向かって下りました。

日本経済新聞紙のコラム「エネルギーバトル」の見出し「中国席巻、風力も太陽も」を拝読しました

2019年08月19日 | 日記
 2019年8月14日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面に掲載されたコラム「エネルギーバトル」の見出し「中国席巻、風力も太陽も」を拝読しました。

 このコラム「エネルギーバトル」は、風力発電や太陽光発電などの再生エネルギーを巡る実用化の実態のリポートです。日本での風力発電や太陽光発電などの再生エネルギー利用が遅れていることを、4回にわたって検証しています。

 第一回目の同コラムでは、リードでは「エネルギーを巡る世界の構図が大きく変わっている。太陽光や風力などの再生可能エネルギーが普及期に入り、温暖化対策に向けて化石燃料は転機を迎えた。再生エネとシェールガスの伸びは中東に依存した供給の構造も転換する。一方で日本の戦略は原子力政策をはじめとして停滞が目立つ。再生エネに進む世界を前に、日本も立ち止まってはいられない」と日本が遅れている実態を伝えています。

 サブ見出しでは「量拡大、技術でも先行」と、日本が取り残され始めた実態を伝えています。

 日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版では、見出し「中国席巻、風力も太陽も 技術でも先行」と報じています。



 このコラムの記事は「中国・上海にあるオフィスビルの一角。風力発電機で世界5位の中国企業エンビジジョンは、日本全体の規模にあたる合計1億キロワットの再生エネルギー機器を数10人のオペレーターが監視していると伝えています。

 この記事に添えられた2008年時点の風力発電機の販売量シェアのグラフが興味深いです。

 2008年時点での、風力発電機の販売量シェアの上位は、デンマークのヴェスタス社、ドイツのタッケ社、スペインのガメサ社などと欧州企業が上位に並んでいます。

 これに対して、2018年時点になると、第一位のデンマークのヴェスタス社は変わりませんが、第2位には中国のゴールドウインド、第5位に中国のエンビジジョンが並んでいます。

 中国では、、2018年までの10年間で、風力の発電容量が22倍に、太陽光発電が700倍へと急拡大しています。

 中国のハイテク産業育成策「中国製造2025」では、再生エネルギー重点分野に位置づけ、風力発電と太陽光発電を併せた比率を、2018年の1割弱から2030年には3割弱まで拡大する育成方針を掲げて実行しています。

 ここで、話を太陽光発電に変えると、中国の上海市郊外には、ロンジソーラー社の太陽光発電機器の製造工場があります。シリコン部材やガラスパネル、ケーブルなどをつくる工場が集積しています。

 このロンジソーラー社1社で日本の太陽光発電機器の需要の7割をまかなえる能力があります。中国製の太陽光発電パネルの価格は、日本製に比べて3割から5割も安いことが実態です。

 太陽光発電パネルの技術開発は、日本の公的研究機関や企業が2000年ぐらいに確立し、仕様も決めました。当時は、シャープや三洋電機、京セラなどが事業化を進めていました。

 2011年3月11日に起こった東日本大震災による福島原子力発電所の事故以降は、風力発電や太陽光発電などの再生エネルギーを増やすとの政府の方針でした。

 このコラム「エネルギーバトル」は、日本が風力発電や太陽光発電で事業モ技術開発も遅れ始めた実態をリポートしています。

 この先の近未来を考えると、日本の実情はかなり深厚な問題になっています。あまり楽観できる状況ではありません。技術立国日本が足元から揺らいでいます。

(追記)2011年3月に起こった東日本大震災による福島原子力発電所の事故以降、政府は2012年から固定価格買取り制度(FIT)を、太陽光大規模発電事業などを支援する目的で始めました。10年間から20年間ほど、再生可能エネルギーとして発電した電気を高値で買い取る制度です。この事業の資金は、通常の電気料金に上乗せされ、国民負担になっています。

 政府は、このFIT制度を大きく見直すと発言しています。その具体的な中身はまだ公表されていません。

長野県東御市湯の丸高原にある池の平湿原では、マツムシソウなどの山野草が咲いています。

2019年08月19日 | 旅行
 長野県東御市湯の丸高原にある池の平湿原では、マツムシソウなどの晩夏を伝える山野草が花を咲かせています。

 池の平湿原は標高2000メートル程度の高層湿原です。

 三方向を針葉樹林などが育つ山麓に囲まれている池の平湿原の入り口部分から、まずは「コケモモライン」と呼ばれている北側の木道を東に向かって進み、Uの字状に曲がって南下すると“放開口”と呼ばれる崖に到着します。

 “放開口”と呼ばれる崖から霧が上がって来ています。



 “放開口”に向かう「コケモモライン」を進む途中では、マツムシソウの花を多数、観賞できました。





 ここでは、アキノキリンソウの花にも出会いました。



 よく見ると、アキノキリンソウの花には、ベニヒカゲという比較的小さなチョウが留まっています。

 この崖部分の「放開口」から、今度は西に向かって、低山の鉢巻山のすそ野を進むと、池の平湿原の西端にある鏡池に出ます。

 この「放開口」から西に向かう際には、ツリガネニンジンの花にも出会いました。



 ツリガネニンジンはキキョウ科の多年草です。

 ツリガネニンジンの花に似ているソバナの花にも出会いました。



 ソバナはキキョウ科ツリガネニンジン属の多年草です。

 池の平湿原の西端にある鏡池は、周囲の針葉樹の林などが水面に映り込んで、美しい景色になっています。





 この鏡池の近くの草原で、小さな青緑色の胴体を持つイトトンボ系を見かけました。



 鏡池の近くの草原では、コバイケイソウの残りが少し花を咲かせています。



 その近くの森影部分ではヒメギボウシの花が咲いています。



 今回、見かけた名前が分からない、黄色の小さな花です。



 品種名は不明です。初めて見たような気がします。


長野県東御市湯の池の平湿原では、濃い黄色のマルバダケブキの花があちこちで咲いています

2019年08月18日 | 旅行
 長野県東御市湯の丸高原にある池の平湿原では、濃い黄色のマルバダケブキの花があちこちで咲いています。

 このマルバダケブキの花は盛夏から晩夏にかけて咲く山野草の花です。


 
 東御市北部の端にある湯の丸高原の中にある、高層湿原の池の平湿原は標高が2000メートル程度です。

 池の平湿原の入り口の兎平(標高2061メートル)から針葉樹林の中の小道を南東方向に20数分下りていくと、池の平湿原にでます。

 本来ならば、8月初めごろから花を咲かせる、濃い黄色のマルバダケブキの花があちこちでやっと咲いています。

 背丈が大きく、濃い黄色の花はかなり目立ちます。葉は普通のフキに似ています。マルバダケブキはキク科メタカラコウ属の多年草です。



 例年の盛夏だと、マルバダケブキの花は8月初旬ごろになって、盛夏を迎える時期に花をたくさん咲かせます。

 池の平湿原は西と南北の3方向は山麓に囲まれています。東側部分には佐久平まで下っている“放開口”と呼ばれる崖があります。

 この日は、東側部分には佐久平は午前中は霧・靄(もや)があかった時間帯が多く、何となく曇りの日でした。

 その“放開口”と呼ばれる崖に向かって、佐久平に広がっていた霧・靄が上がって来て、約10数分ほど、池の平湿原は霧に包まれます。



 この霧が池の平湿原を覆うと、視界が悪くなり、見通しがあまりよくありません。



 さまざまな山野草が花を咲かせる7月は梅雨明けが遅く、8月も雨や濃霧の日々が多く、池の平湿原では山野草が咲く時期がいくらかずれているものもあるようです。

 8月の天候がよく変わる盛夏だったために、池の平湿原では、夏の山野草がいっせいに花を咲かせている感じです。

 ごく一部ですが、ノハナショウブの花もまだ、いくつか咲いています。これが今夏、最後の花のようです。





 可憐なマツムシソウの花もあちこちで咲いています。



 ハチやアブなどが飛び回る池の平湿原では、トンボもたくさん飛んでいます。

 野アザミの花の上に留まったのは、アキアカネでしょうか・・(あまりトンボの種類の同定には自信がありません)。



 野鳥のビンズイの声が時々、あちこちから聞えます。

 背の高い針葉樹の上の方に留まって、ビンズイはよく鳴いています。





 このビンズイは周囲を見渡しています。身体の縦じま模様が特徴です。

 高層湿原の池の平湿原では、晩夏を感じさせる風景になり始めています。

長野県東御市湯の丸高原にある池の平湿原では、ヤナギランなどの山野草の花が咲いています

2019年08月17日 | 旅行
 長野県東御市湯の丸高原にある池の平湿原では、ヤナギランなどのさまざまな夏の山野草の花が咲いています。

 東御市北部の端にある湯の丸高原の中にある池の平湿原は標高が2000メートルの高層湿原ですが、周囲の山麓・嶺峰の囲まれたすり鉢状の地形から、朝晩の冷え込みが大きく、さらに標高が高い部分で咲く山野草も観察できる高層湿原です。

 池の平湿原の入り口部分は、標高2061メートルの兎平です。この入り口から池の平湿原まで南東方向に降りて行きます。今回は、池の平湿原の入り口の兎平から池の平湿原までの下り道で見かけた山野巣の花です。

 この兎平の針葉樹林のすき間の陽当たりがいいササ原などでは、ヤナギランが赤紫色の花をよく咲かせています。



 花をたくさん咲かせているヤナギランの花の中に、アブが入り込んで蜜を集めています。

 
 

 アサマフウロの花もたくさん咲いています。



 カワラナデシコの花もよく咲いています。



 ゼンテイカ(通称 ニッコウキスゲ)の花もまだ部分的には、よく咲いています。





 東御市湯の丸高原にある池の平湿原の麓(下界)にあたる長野県の佐久市や小諸市、東御市などの佐久平部分では、台風10号の接近などの影響で、天気が安定していません。この日は午前中は霧が時々出ましたが、その後は概ね晴れていました。

 この晴れ間に、アブやハチ、チョウなどは花の蜜を吸いに来てます。

 野アザミの花に蜜を吸いにきたアブです(品種は調べていません)。



 野アザミの花の上で、交尾をするチョウです。子孫を繁殖させるために、花の蜜を吸い、交尾し、産卵します。




 
 マツムシソウの花も所々で咲いています。



 マツムシソウの花には、タテハチョウが蜜を吸いに来ています。タテハチョウの種類はミドリヒョウモンではないかと・・。



 標高2000メートルの高層湿原である池の平湿原は、時々濃霧に包まれる天候でした。



 天気があまり安定していないために、ここにトレッキングに来ている方はあまり多くはありません。