ライトハイザー代表にはビジネスの実務経験が:
私は昨日終了したTAGの遣り取りは貿易交渉である以上、相手が我が国の安全を保障してくれている国の代表であろうと何だろうと、正当に主張すべき事は堂々と対等の立場で主張して行くべきだと固く信じているのだ。ライトハイザー代表もそういうビジネス感覚にも基づいた姿勢で臨んで来て欲しいと期待していたのだった。
ライトハイザー氏は確か弁護士だったと記憶するので、念の為に検索をかけて見ると、ライトハイザー氏(Robert E. Lighthizer)は71歳であり、ビジネスの実務経験はないジョージタウン大学では文学専攻だった弁護士だったと確認できた。もしも、彼が(アメリカ側が)本気で自動車の数量規制を言い出すのだったならば、それは私が1972年に転出した頃のアメリカの産業界の一部にはあった「我が国はアメリカの指揮下にあるのだから、我が国の言うことを受け入れるのが当然である」という感覚と年齢的にも同じ物の考え方をしている人物のようだと見た次第だ。
私は以前に「アメリカ側の一員として勤務していた経験から言えることは、ビジネスの世界では『日本はアメリカの子会社的存在である』と捉えているように思わせられた」と述べたことがあった。ライトハイザー代表はそれほど露骨に所謂(イヤな日本語ですが)「上から目線」的には見下していなかったとは見えたが、彼の要求を見ているとやや一方的であり、諸般の事情があって何としても押し切りたいという考え方が露骨に見えると感じていた。私はそのような一方通行の論議を挑むのはfairではないと思っている。
もしもライトハイザー氏が代表するアメリカ側が「それを言って失うものはない」とでも割り切っているのであれば、それは弁護士的感覚であって、ビジネスパーソンが顧客なり誰なりと交渉する場合の姿勢ではないと明らかにしているだけだと思うのだ。念の為に申し上げておくと、私はアメリカの批判をしているのではなく、ライトハイザー代表の交渉の進め方には俄に支持できない面がある事が残念だなと思っているだけのことなのだ。輸出を数量規制せよと望みたいのであれば片務契約ではなく、我が国にも何らかの見返りを用意してから、俗に言う“give and take”の姿勢を見せるべきだろう。
私は昨日終了したTAGの遣り取りは貿易交渉である以上、相手が我が国の安全を保障してくれている国の代表であろうと何だろうと、正当に主張すべき事は堂々と対等の立場で主張して行くべきだと固く信じているのだ。ライトハイザー代表もそういうビジネス感覚にも基づいた姿勢で臨んで来て欲しいと期待していたのだった。
ライトハイザー氏は確か弁護士だったと記憶するので、念の為に検索をかけて見ると、ライトハイザー氏(Robert E. Lighthizer)は71歳であり、ビジネスの実務経験はないジョージタウン大学では文学専攻だった弁護士だったと確認できた。もしも、彼が(アメリカ側が)本気で自動車の数量規制を言い出すのだったならば、それは私が1972年に転出した頃のアメリカの産業界の一部にはあった「我が国はアメリカの指揮下にあるのだから、我が国の言うことを受け入れるのが当然である」という感覚と年齢的にも同じ物の考え方をしている人物のようだと見た次第だ。
私は以前に「アメリカ側の一員として勤務していた経験から言えることは、ビジネスの世界では『日本はアメリカの子会社的存在である』と捉えているように思わせられた」と述べたことがあった。ライトハイザー代表はそれほど露骨に所謂(イヤな日本語ですが)「上から目線」的には見下していなかったとは見えたが、彼の要求を見ているとやや一方的であり、諸般の事情があって何としても押し切りたいという考え方が露骨に見えると感じていた。私はそのような一方通行の論議を挑むのはfairではないと思っている。
もしもライトハイザー氏が代表するアメリカ側が「それを言って失うものはない」とでも割り切っているのであれば、それは弁護士的感覚であって、ビジネスパーソンが顧客なり誰なりと交渉する場合の姿勢ではないと明らかにしているだけだと思うのだ。念の為に申し上げておくと、私はアメリカの批判をしているのではなく、ライトハイザー代表の交渉の進め方には俄に支持できない面がある事が残念だなと思っているだけのことなのだ。輸出を数量規制せよと望みたいのであれば片務契約ではなく、我が国にも何らかの見返りを用意してから、俗に言う“give and take”の姿勢を見せるべきだろう。