あらためて「女性の能力と地位」について考えせられた:
東京大学でも学部長に女性がいないのであるという指摘を聞いて、これまでに2度採り上げて論じた「アメリカにおける女性の地位」でも指摘した、私が在職中の従業員45,000人を擁するW社では数多ある副社長兼事業本部長に地位には女性は1人もいなかった事を思い出した。だが、事業部の中でマネージャーのタイトルを持つ我が国で言えば部乃至は課の長の仕事をしている女性はかなりの数いたと思う。男女同権、男女均一労働・均一賃金の本家本元であるアメリカでもこの程度だったのである。言ってみれば「ふーん、東大と雖もその次元にあったのか」辺りが偽らざる感想だった。
テレビのニュースで流れた上野千鶴子名誉教授のスピーチの中では「男女差別」であるとか「女性蔑視」のような言葉はなかったと思う。穏やかな口調で現実を淡々と述べておられたのかと受け止めていた。アメリカでは先頃の大統領選挙でも、我が国の専門家の方々やマスコミがあれほど確実視したヒラリー・クリントン氏はあえなく落選してしまった。国会議員に女性があれほどの比率を占めているアメリカでも、未だ女性大統領は出現していないのだ。私にはこれが意味するところの分析など出来ないので、事実を述べてみただけだ。
安倍総理は女性の登用と多方面への進出を奨励しておられると思う。確かに女性の大臣も登用されてきたし、中央官庁でも村木氏のように事務次官になった女性もでた。その国家公務員の登竜門であるかのような東京大学でも女子の学生に比率が低いのだと、不勉強にして私は今回初めて知った。だが、東京の有名私立大学の中には女子の比率が50%を超えているところもあれば、学部によっては入試の成績通りに合格させていけば男子は皆無になってしまう例があると聞かされている。であれば、真面目に真剣に勉強に励む女性はさぞかし東京大学でも比率が高いのだろうなと勝手に考えていた。
確かに、今年の東京大学に合格者を出す高校の上位30校を見れば、女子校では6位に桜陰があっただけで、第1位の開成は男子校だったと記憶するし、男子校の数が多いなという印象だった。私に即座に閃いた感想では「上記の2校の私立大学とは異なって、東京大学は女性にとっては人気校ではなく、将来に向かってのある目的か目標を定めた女子の高校生が目指す大学なのかな」だった。換言すれば「高校生たちの間では通俗的な人気で選択する大学ではないようだ」ということになる。
私はアメリカの大手メーカーで経験した実績からも言えると思うのだが、女性がビジネスや学問や政治等の世界で責任者や指導者の地位に就いて行くことは、男女間でその至らざる面を相互に補完し合っていくことが可能になるので大いに結構なことだと思う。だが、それを何処かで阻止するかの如き傾向が残っているのならば、残念であると思う。私は幸運にも20年以上も優れた能力を持つ秘書さんたちに支えられて(「仕えて」とも言えるが)女性の能力を十分に認識させられていたから言うのだが。
東京大学でも学部長に女性がいないのであるという指摘を聞いて、これまでに2度採り上げて論じた「アメリカにおける女性の地位」でも指摘した、私が在職中の従業員45,000人を擁するW社では数多ある副社長兼事業本部長に地位には女性は1人もいなかった事を思い出した。だが、事業部の中でマネージャーのタイトルを持つ我が国で言えば部乃至は課の長の仕事をしている女性はかなりの数いたと思う。男女同権、男女均一労働・均一賃金の本家本元であるアメリカでもこの程度だったのである。言ってみれば「ふーん、東大と雖もその次元にあったのか」辺りが偽らざる感想だった。
テレビのニュースで流れた上野千鶴子名誉教授のスピーチの中では「男女差別」であるとか「女性蔑視」のような言葉はなかったと思う。穏やかな口調で現実を淡々と述べておられたのかと受け止めていた。アメリカでは先頃の大統領選挙でも、我が国の専門家の方々やマスコミがあれほど確実視したヒラリー・クリントン氏はあえなく落選してしまった。国会議員に女性があれほどの比率を占めているアメリカでも、未だ女性大統領は出現していないのだ。私にはこれが意味するところの分析など出来ないので、事実を述べてみただけだ。
安倍総理は女性の登用と多方面への進出を奨励しておられると思う。確かに女性の大臣も登用されてきたし、中央官庁でも村木氏のように事務次官になった女性もでた。その国家公務員の登竜門であるかのような東京大学でも女子の学生に比率が低いのだと、不勉強にして私は今回初めて知った。だが、東京の有名私立大学の中には女子の比率が50%を超えているところもあれば、学部によっては入試の成績通りに合格させていけば男子は皆無になってしまう例があると聞かされている。であれば、真面目に真剣に勉強に励む女性はさぞかし東京大学でも比率が高いのだろうなと勝手に考えていた。
確かに、今年の東京大学に合格者を出す高校の上位30校を見れば、女子校では6位に桜陰があっただけで、第1位の開成は男子校だったと記憶するし、男子校の数が多いなという印象だった。私に即座に閃いた感想では「上記の2校の私立大学とは異なって、東京大学は女性にとっては人気校ではなく、将来に向かってのある目的か目標を定めた女子の高校生が目指す大学なのかな」だった。換言すれば「高校生たちの間では通俗的な人気で選択する大学ではないようだ」ということになる。
私はアメリカの大手メーカーで経験した実績からも言えると思うのだが、女性がビジネスや学問や政治等の世界で責任者や指導者の地位に就いて行くことは、男女間でその至らざる面を相互に補完し合っていくことが可能になるので大いに結構なことだと思う。だが、それを何処かで阻止するかの如き傾向が残っているのならば、残念であると思う。私は幸運にも20年以上も優れた能力を持つ秘書さんたちに支えられて(「仕えて」とも言えるが)女性の能力を十分に認識させられていたから言うのだが。