国民の良識ある判断に待つしかないだろう:
「政治資金パーティーの収入を収支報告書不記載」にした自由民主党の議員たちの行為を、朝日新聞が「裏金」という表現を使い出してから、他の報道機関も追随したし、自由民主党が抵抗した気配もなかったし、野党は喜んで使い始めた。だが、上記のカギ括弧内の記述がこの件の実態であると思うのだが、非常に字数が多い点が問題かも知れない。
そこで、実態とは異なっていても二文字の熟語で表すことが出来る便利さから「裏金」が普及したと、私は解釈している。実は、当方は広辞苑にある「取引などを有利に取り運ぶため、正式の取引金額とは別に相手につかませる金銭」というのが裏金だと認識していたし、「裏金」という犯罪はないと思っていた。だが、自民党の安倍派内で行われていたことは批判されても仕方があるまいと私は見ている。
石破首相は27日の投票日を目前にして「政治資金パーティーの収入を収支報告書不記載」にした議員への処分を発表された。当方は石破首相の「豹変」を責めるのではなく、オウンゴールにならなければ良いのだがと思って見ていた。だが、「賽は投げられた」のであるから、今更引き返せないだろう。
石破首相の目論見が「この思い切った処分によって、国民の信頼を取り戻せる」にあったのならば、吉と出るか凶と出るかは27日の国民の判断を待つしかないだろう。当方は断固として「野党支持」ではないが、この思い切られたのだろう処置がどのような結果を生じるかなどは、到底予測できない。
「政治資金パーティーの収入を収支報告書に不記載」にした行為を、朝日新聞が意図的に表現したのだろう「裏金作り」であり、「悪」であると信じ込んでおられる方がどれほどいるかが、選挙の結果に表れるだろうとは思う。もし、自由民主党が過半数割れでもすれば、「自由民主党憎し」を貫いてきた朝日新聞は喜ぶだろう。
因みに、9月30日に掲載したHupro Magazineに記載された「裏金とは」を再度取り上げておこう。
“「裏金」とは、辞書では「取引などが上手くいくように支払う、表に出せないお金」といった意味で載っており、法律用語ではないため明確な定義はされていませんが、文脈に応じて次のような意味で使い分けられていることが多いです。
・帳簿や会計をごまかし、密かに集めるお金
・会社の帳簿には計上されていないお金
・現実の所得から、過少申告した所得を引いて残ったお金
・正しいルートに則って支出されていないお金
・予算通りに使ったと偽装しているが、実際は違う用途で使った公金
・法律などに基づかずに操作された公金 など
・会社の帳簿には計上されていないお金
・現実の所得から、過少申告した所得を引いて残ったお金
・正しいルートに則って支出されていないお金
・予算通りに使ったと偽装しているが、実際は違う用途で使った公金
・法律などに基づかずに操作された公金 など
共通するのは、帳簿をごまかしてお金を違う目的に使ったり自分のものにしたりといった意味になります。“
有権者はここまで「裏金とは」を調べた上で、「収支報告書不記載議員」の行為が善か悪かを判断されてから投票されるのだろうか。