新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月10日 その2 柳瀬元総理秘書官・参考人への質問

2018-05-10 11:44:37 | コラム
言質と揚げ足取りだけ:

少しだけ興味があったの、途中からテレビ中継を聞いた。予想通りの展開で、前回見たよりも一層の悪相と化した立憲民主党の長妻昭と国民民主党の(私の評価では最悪の揚げ足取りの専門家)今井雅人がここを先途とばかりに「何としても柳瀬氏以下が総理の内意を受けてかご意向を忖度して加計学園の便宜を図った」と言わせようと次から次へと誘導尋問と細かい点の揚げ足取りの質問をぶつけていた。予期した通りの国費の無駄遣いなのだが、彼らはその為に存在しているのだから、それなりの意義があるのだろう。

兎に角、野党はマスメディアと組んで何が何でも安倍総理失脚させて、憲法改正阻止を目指しているのをあらためて確認できたが、それでは私にとっては何の足しにもならないことだった。

詳しい内容はマスコミ報道に任せるが、カタカナ語排斥論者の私には少し気懸かりな言葉を野党側が使っていた。それは、柳瀬氏が「そうお話しました」と答えると、それを確認したいのか「~とアドバイスされたのでしたね」と返していたことだ。これこそ細かい点の揚げ足取りだが、今や「アドバイス」は「知らせる」か「語る」という意味でも使われている。だが、advice(advise)はジーニアス英和には「~について~せよという助言、忠告」が真っ先に出てくるのだ。

私の懸念は彼ら野党の者どもは後になって「柳瀬氏があの時に加計の事務局長(と言っていた)にあのように助言した」と言いたい材料にしているのではないかと疑っているのだ。彼らにそういう意図があったかどうかまでの細かいことは解らないが、「アドバイス」というカタカナ語は完全に国語としての戸籍を得てしまったが、英語には「知らせる」という使い方はない。そう言いたければ tell か、talk かinform くらいだろう。

カタカナ語ではないが気になったのが「~とお会いする」が常用されていた点だ。この言葉は「会う」という自分の行為に「お」という敬語を付けた奇妙な日本語なのである。「貴方が~さんにお会いになりましたか」と尋ねるのは良いと思うが、自分が会ったと言う時に「お会いした」はおかしいと思うと既に採り上げた。Atokでは「お目にかかるとせよ」と提案してくる。

どうやら日本語を破壊しようとする輩はマスメデイアだけではなく、中央官庁の官僚と低劣な国会議員も入っているとは情けないと痛感した次第。



1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2018-05-10 17:56:37
外国為替(海外送金)の銀行業務で国際的に使われる「Pre-advice」(受け取り側の銀行に事前に送金内容を知らせて当日支払いがスムーズに行く準備をさせる)というのは、「知らせる」というadviseだと思うんですけどね。 
返信する

コメントを投稿