アイリッシュ・タイムス 4月25日号より:
先日、ワシントン州のL氏が送ってくれたこのアイリッシュ・タイムスの記事は非常に興味深いものだった。だが、余りに長く且つやや難解なので和訳して紹介するのを保留してきた。だが、昨日SM氏からの便りの中で触れてしまったので、せめて冒頭の所だけでも何とか日本語にして「感じ」だけでも味わっていただこうと思った次第。その内容はかなり手厳しいアメリカとトランプ大統領に関する批判なので「アイルランドではアメリカをどのように見ているか」との一旦を読み取っていただければ幸甚である。実は、訳しておきながら、自分でも「下手だな」と痛感している。
>引用開始
アイルランド・タイムス 4月25日号より
筆者:フィンタン・オトウール
世界の諸国は今日までにはアメリカを愛し、嫌悪し、羨んできたのだった。だが、今やこれまでになかったことで「アメリカは哀れである」と、言うなれば見下すようになってしまった。
しかしながら、大方の豊かな民主主義国家においても芳しくないことが起きているし、アメリカは気の毒な状態にあるのだと思わざるを得ない。2016年の選挙の際にはそれほど多くの人がトランプ氏に一票を投じた訳ではなかった。だが、この悪意に満ちた自己陶酔者は、アメリカ市民を新型コロナウイルスから守る替わりに、多くの死亡者を出してしまったのだ。トランプ大統領が「再び偉大にしてみせる」と約束したアメリカは、その歴史上最も哀れむべき国となってしまったのだ。
アメリカはこの恥ずべき事態にあって、その威信を再び取り戻せるのだろうか?アメリカには新型コロナウイルスの感染が始まったときには、計り知れないほどの優位性があったのだ。即ち、アメリカは今後如何なる状況になるかと予告できたはずの余裕が数週間もあり、世界最高水準にある多くの医学と科学の専門家を抱えていたし、有効に活用できる豊富な財政力があり、世界最高の物資等の管理・輸送能力を持つ軍事力を保有していたのだ。それにも拘わらず、アメリカを全世界における疫病の大流行の中心地にしてしまった。
アメリカのジョージ・パッカー氏が最新の「アトランテイック誌」に寄稿しているように「アメリカ合衆国はパキスタンかベラルーシのような見かけ倒しのインフラと、政権の無能な指導者の為に、現在のような苦境から脱出できずに喘いでいる」のである。
自然災害に直面して政府が無能になってしまうことと、権力が現実に意図的に悪意を以て復讐してやろうとなっていくのは、全く別な現象である。政府が(恰も多くの国の政府が大なり小なりそうだったように)失態を演じることと、支配者とその支持者たちが積極的に致命的なウイルスを撒き散らしてしまうのも全く異なる現象だ。トランプ大統領とルパート・マードック氏が率いるフォックスニュースがこの疫病のベクトルの中心となってしまった。(以下略)
<引用終わる
先日、ワシントン州のL氏が送ってくれたこのアイリッシュ・タイムスの記事は非常に興味深いものだった。だが、余りに長く且つやや難解なので和訳して紹介するのを保留してきた。だが、昨日SM氏からの便りの中で触れてしまったので、せめて冒頭の所だけでも何とか日本語にして「感じ」だけでも味わっていただこうと思った次第。その内容はかなり手厳しいアメリカとトランプ大統領に関する批判なので「アイルランドではアメリカをどのように見ているか」との一旦を読み取っていただければ幸甚である。実は、訳しておきながら、自分でも「下手だな」と痛感している。
>引用開始
アイルランド・タイムス 4月25日号より
筆者:フィンタン・オトウール
世界の諸国は今日までにはアメリカを愛し、嫌悪し、羨んできたのだった。だが、今やこれまでになかったことで「アメリカは哀れである」と、言うなれば見下すようになってしまった。
しかしながら、大方の豊かな民主主義国家においても芳しくないことが起きているし、アメリカは気の毒な状態にあるのだと思わざるを得ない。2016年の選挙の際にはそれほど多くの人がトランプ氏に一票を投じた訳ではなかった。だが、この悪意に満ちた自己陶酔者は、アメリカ市民を新型コロナウイルスから守る替わりに、多くの死亡者を出してしまったのだ。トランプ大統領が「再び偉大にしてみせる」と約束したアメリカは、その歴史上最も哀れむべき国となってしまったのだ。
アメリカはこの恥ずべき事態にあって、その威信を再び取り戻せるのだろうか?アメリカには新型コロナウイルスの感染が始まったときには、計り知れないほどの優位性があったのだ。即ち、アメリカは今後如何なる状況になるかと予告できたはずの余裕が数週間もあり、世界最高水準にある多くの医学と科学の専門家を抱えていたし、有効に活用できる豊富な財政力があり、世界最高の物資等の管理・輸送能力を持つ軍事力を保有していたのだ。それにも拘わらず、アメリカを全世界における疫病の大流行の中心地にしてしまった。
アメリカのジョージ・パッカー氏が最新の「アトランテイック誌」に寄稿しているように「アメリカ合衆国はパキスタンかベラルーシのような見かけ倒しのインフラと、政権の無能な指導者の為に、現在のような苦境から脱出できずに喘いでいる」のである。
自然災害に直面して政府が無能になってしまうことと、権力が現実に意図的に悪意を以て復讐してやろうとなっていくのは、全く別な現象である。政府が(恰も多くの国の政府が大なり小なりそうだったように)失態を演じることと、支配者とその支持者たちが積極的に致命的なウイルスを撒き散らしてしまうのも全く異なる現象だ。トランプ大統領とルパート・マードック氏が率いるフォックスニュースがこの疫病のベクトルの中心となってしまった。(以下略)
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