それって意味が違うのですが:
今回はトランプ大統領の事から離れて、少し気楽だと思うカタカナ語の話題を取り上げよう。
トランプ(trump)とは:
ご注目願いたいのは“t”が大文字ではないことで、普通名詞なのだ。何処で誰がどのように間違えたのか知らないが、カードの「トランプ」は英語では“card”か“playing card“なのである。では、“trump“の意味はと言えば「切り札」のことなのだ。失礼を顧みずに言えば「トランプ大統領は名字からして切り札だと名乗っておられる」のである。
カンニング(cunning)の本当の意味は:
名詞形では「狡猾さ」、「悪賢さ」、「狡さ」であり、そのまま形容詞にもなる単語。それが何処でどう取り違えられたのか、カタカナ語では「カンニングの意味」で使われるようになってしまっている。では、英語では「カンニング」を何と言うかといえば“cheating”なのだ。“cheat”は「欺くか、だます」人のことになる。そう言われて見れば、カンニングは誰かを欺いている。
ハンドル(handle)の意味は:
実は、自動車の用語は誤用されたカタカナ語の宝庫なのだ。その中から二つだけ取り上げよう。“handle“という名詞は「取っ手か、柄」のことで、自動車のハンドルは正しくは“steering wheel”なのである。
フロントガラスを英語で何と言う:
確かに自動車の前の方にあるガラスだが、アメリカ式では“windshield”である。“shield”とは警察官が持っているような防御用の「盾」のことで、風から運転者を守る盾のことになっている。UK式では“windscreen“で、何でもアメリカ式を嫌っているのだと面白く受け止めた。
フライング(flying)って何の事:
勿論「スタートの号砲の前に飛び出すこと」なのだが、これは正しい英語の言葉ではない。この件ではWikipediaの不正スタート」の解説が良く出来ているので借用しよう。
「不正スタート(ふせいスタート)は、競走競技においてスタート時より前にスタートを開始する反則である。日本では単にフライング(和製英語)と呼ばれることが多い。英語ではbreakaway, false start, flier, flying start, jump start, jump the gunなどと呼ぶ。ただし、flying単独でflying startを意味することはない。」
また、“flying start”とは「スタートラインの何メートルか後方に走者たちがいて、合図で走り出す形式のスタート」のことをいうのだ。さらに、フットボールの用語では「攻撃側の選手が合図の笛の前に動いてしまう反則」のことなのだ。
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