新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

医師はオリンピックに無報酬で参加願いたい

2020-12-28 08:51:54 | コラム
組織委員会は要望したとか:

本28日も早朝5時前に起きてテレビを見れば、ニュースで組織委員会の武藤敏郎事務総長が「来たるべきオリンピックに参加して貰いたい医師5,000名には無報酬でお願いしたい。何分にも予算がないので」と語ったと伝えていた。そのような新聞報道があったというのだ。正直に言って「何たることか」と唖然となっていた。そう言われる以上はオリンピックは来年7月24日から開催できるとの前提に立っておられるのだろう。

それはそれで結構だが、その前に変異株まで発生し確認されてしまった新型コロナウイルスの制圧が何処まで出来るのかも先ず気になってしまう。もしも戦いが継続でもしていれば、全国からそれほどの数の医師が無報酬で参加してくれるのだろうか。そうでなくても、現状では多くの医療従事者は減収に悩まされている。それほどの苦境に立たされているいるお医者様たちを、更にボランティアでご協力願いたいと言って「はい、そうですか。喜んで」となるのだろうか。

オリンピックが1年延期されて組織委員会も政府も財政的に逼迫しているとは理解できるが、お医者様たちがこの依頼をどのように受けとめられるのだろうか。見方を変えれば「武藤事務総長は率直に苦しい財政的な事態を敢えて公開して依頼されたのは正直である」と一定の評価をしても良いかとは考えた。この世には古くから「医は仁術」などという言い慣わしがあるが、来年のオリンピックにまでこれを適用するのは如何に何でも無理があるように感じた。何れにせよ、事態はドンドンと悪化していくように思えた。



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