新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月18日 その2 日本の治安が悪化したのか、ならばその対策は

2024-10-18 13:37:35 | コラム
闇バイト者による緊縛強盗が頻発しているではないか:

世界で最も治安が安定していることを誇りに思ってきた我が国で、緊縛強盗が東京都の近県で多発するとは、何とも嘆かわしい時代になったものだと痛感させられている今日この頃だ。

「治安」とは広辞苑には「国家が安全に安らかに治まること。人々が安心して暮らせるように社会の秩序が保たれていること」とある。これまでに何人もの外国人から「日本ほど治安が安定していて安全な国は無い」と聞かされてきたし、世界20ヶ国を歩いてきた経験からも「将にその通りだ」と誇りに思ってきた。

彼等が言う「治安の安定」とは街中を四方八方に気を配って歩く必要が無い安全さ」のことであっても、押し込み強盗が頻発することは別の問題である。即ち、インバウンド様たちが安心して東京都でも京都でも富士山が見えるコンビニの近所でも誰に憚ることなく闊歩できてしまうような治安を指しているのだ。

私は世界に例を見ないほど刑事犯を捕らえる高い能力を備えていると信頼している我が国の警察が必ず「SNSを悪用して闇バイト者に強盗をさせている首魁を捕らえて根絶やしにして貰えるのだ」と確信している。

マスコミ報道によれば、被害に遭われた方々の付近には「水漏れの検査」、「屋根の修理」、「リフォームの売り込み」、「不用品買い取り」等々の者が訪ねてきている傾向があるのだそうだ。これらは所謂「アポ電」の変形というか、その手法を変化させた、言うなれば「バージョンアップ」とでも言える手法だと思って聞いている。

しかしながら、ここ東京都新宿区の我がアパートには、30数年前から執拗に上記のような電話がかかってくるのだった。しかも、迂闊に応答して拒否でもしようものなら、恐ろしい脅迫めいた言辞まで弄するのだった。恐怖だった。

そこで、NTTに「対策有りや無きや」と問い合わせた。答えは簡単明瞭で「ナンバーディスプレー方式の電話機の設置を」だった。直ちにビックカメラに走って購入し、指示された通りに設定した。この方式の要点は「登録した知り合い等々の電話番号以外が表示された場合には絶対に電話には出ない。本当に用事がある方は留守電になってからメッセージを残す」という点だ。

設置してから30年以上も過ぎた。未だに一日に最少でも1本や2本の知らない番号から電話がかかってくる。特に「0120」で始まる番号が過半数である。そして、ディジタル・ディバイド世代の代表者のような当方でも、それらの番号をPCかスマートフォンで検索して、発信元が何者かを突き止められるのである。

確かに「不用品買い取り」、「リフォーム」、「不動産の売買」、「世論調査」、『世帯の構成』等々が主体を成している。「なるほど。彼等はこう言う手段で、高価な品物があるか、現金を貯め込んでいるか」等々の調査・研究をしているのか』と妙に納得している。だが、事は納得などしている場合ではないのだ。

恐らくというか思うには、彼等は組織を構成していて、こういう手法で調べ上げて、見込み客ではなかった有望な家庭、それも一戸建ちのリストでも作成して仲間内で分け合っているのではないのか。アパートは「オートロックだし、管理人や受付が常駐しているので、現時点では対象外にしていても、何れは富裕層が住む超高層住宅などに狙いを定めはしないかと気になる。

押し入らせて、窃盗よりも刑罰が重い強盗をやらせて、僅かな金品や軽自動車を奪う程度では・・・という気がするのは考えすぎか。強調したいことはSNSの濫用などという生やさしいことではなく、首魁の者どもは「発達した通信手段を悪用する手法に通暁している」という恐ろしさなのである。

当方は常に「コインの裏側に何が潜んでいるか」を強調してきた。この『闇バイトに応募する若者を歯車の小さな歯のようにこき使い捨てるようになったのは、近代のITC化、ディジタル化を元にした通信手段の進歩・発展・普及という価値ある美しい硬貨の裏側には「緊縛強盗」があったということ。

私は「少なくとも『固定電話機をナンバーディスプレー方式にすること』が最低限の防御策にはなるだろうと考えている」のだが。石破首相には選挙対策も重大事だろうが、このような「治安の安定化」にも意を用いて頂きたいものだと願う。

カタカナ語排斥論者は怒る(憂鬱かも)

2024-10-18 07:02:02 | コラム
産経新聞さん、「貴紙も」ですか:

今朝の構想では他のことを取り上げる予定だったが、産経新聞の23面の「ミシュラン東京三つの星は12店」を読んで気が変わってしまった。それは、他でもない英単語のカタカナ表記が猫も杓子もではなかった、全テレビ局と同じ過ちを犯していたことである。

何が誤りかと言えば「メンターシェフアワード」や「サービスアワード」のように表現していることだ。この“award”という単語を「アワード」とカタカナ表記する過ちはもう何十年も続いていると思う。何年前のことだったか、私はJリーグが所属する選手に賞を与えるときに、キチンと「アウオード」としたときには「Jリーグの快挙」とまで表現して賞賛したほど、誤表記が広まっているのだ。

英単語の「賞」と「賞を与える」の意味の“award”の発音をカタカナ表記すれば「アウオード」であっても「アワード」ではあり得えないのだ。毎回指摘してきたことは「カタカナ語製造業者(何とか言う通信社だと聞いたこともあるが)は英和乃至は英英辞典を見たことがないのか」である。「嘘の表記をした」のである。恥を知ってほしい。

解りやすいと思って言うが「戦争」の意味の“war”を誰も「ワー」とは言っていないではないか。それでも「アワード」とは何事か!キチンとした新聞社だと思って信用してきた産経新聞社には猛省を促したい。言う必要なないかも知れない事まで言っておけば「こんなカタカナ表記を木鐸だか何だかの新聞社がするから、我が国の英語力が何時まで経っても向上しない」のである。

このような英語の発音を用いた珍妙なカタカナ表記は無数に存在していて、マスコミ様御用達である。英単語ではないがRolexもその一例だ。100数十個も車ごと盗まれたというニュースでは、お定まりの「ロレックス」となっていた。ジーニアス英和にはチャンと「ロウレクス」となるような発音記号が掲載されている。「ロレックス」とは忌まわしいローマ字読みだ。こんな過ちを何時まで続ける気か。

マスコミとコマーシャルメッセージを作成する宣伝広告企業にも「真剣に反省せよ。今後は過ちを犯しませんと言え」と通告して終わる。

10月17日 その2 久しぶりにスポーツの話題を

2024-10-17 09:12:54 | コラム
堅苦しくないサッカーと野球の話を:

久保建英と三笘薫は選抜ティームでは:
オーストラリアとの双方が「オウンゴール」で1点しか取れなかったという珍しい試合を「もしかして負けることもありはしないか」と密かに心配して見ていた。[
遠藤航一人が抜けると余り纏まりがない寄せ集めのティームになってしまったのか」と思わせられる点があったのではという気さえする引き分けだった。しかも、オーストラリアはシュートが1本で、我が方は10本という始末。

褒めたいことと貶したいことがあるが、現代のサッカーは理解できない点が多々あると言っている以上、批判がましいことは言わない方が良いと思う。でも、気が付いたことは言おう。それは「スペインやUKのリーグで通用している見出しの二人が、それほど威力を発揮していないのは何故か」という辺り。久保は例によって堂安共々後半の途中で引っ込められてしまった。

あの試合を観ていても感じるのだが、あの二人はテレビが持て囃し、外国で評価されている(のだろう)割合には「効いている」とか「流石に高い得点能力がある」などと気付かせられるほどの上手さも凄さも感じられなかった。それは何故かと思えば、嘗て「香川真司や岡崎慎司が代表に入ると活躍しないのは、周囲が彼等の特長を活かす術を知らないからでは」と批判したのと同じ現象ではないかという事。

お互いの考え方や意図はある程度通じるのだが、彼等二人を使いこなせるだけの(古い言い方かも知れないが)ゲームメーカーも組み立て役になれるまでの力量が備わっていない、海外の精鋭に使って貰っている者だけを集めたのであれば、久保と三苫を活かし切れないのも仕方があるまいと思って、得点力(能力?)不足にイライラさせられた試合だった。だが、彼等20数名の技術水準は非常に高いのである。

筒香さん、お見それしました:
野球の話である。ベイスターズがジャイアンツに勝ってくれれば(4回もという意味)素晴らしいのだがと思って、昨夜は手に汗握らずに観戦していた。三浦監督がKayを先発投手に起用したのが、吉と出るか凶と出るかが焦点だったと思った。ところが、勝負の分かれ目はそれとは別に7回にやってきた。

確か、走者一三塁のチャンスに、危機となったジャイアンツはお定まりのファイターズから出されたと思っているイヤな左投げで癖がある投げ方の高梨雄平投手を出してきた。それに対して、三浦監督はMLB出戻りの決して器用とか上手いとは思えない左打者・筒香嘉智を代打に出した。「何をやっているのか」と嘆けば、居合わせた二男は「結果を見てからのことでは」と一言で帰ってしまった。

結果としては筒香が言わば「ノーコン」の高梨がアウトサイド低目ギリギリに投げ込んできた変化球風の投球を鮮やかにレフト前に流し打って貴重な追加点をもぎ取ったのには驚かされた。筒香があれほど鮮やかに低目を流し打てる技術があったとは知らなかった。だから、「筒香さん、お見それしました」と詫びるのである。ジャイアンツの敗因は菅野が批判していた「2週間も空いたこと」にある気もする。

新庄監督は「未だ未だだと、めげていない」とか:
正直に言って「幾ら新庄監督が3年かけて手兵を育てて、清宮が一本立ちしそうになったし、ホークスで燻っていた水谷を発掘し、郡司を捕手以外で活用し、万波を一本目に仕上げ、水野と田宮を発掘してあっても、ソフトバンクとは地力が違うのではと危惧していた。昨夜は気の毒だったが、順当に強い方が勝った。

ここから先は「正統派」で奇策をも弄する新庄監督が若手を萎縮させずに、ホークスの強力な打者と投手に立ち向かっていくかに興味がある。昨夜のホークスの先発投手は元はと言えばファイターズだったMLB出戻りの有原で、主力打者の近藤はマスコミ情報では新庄の方針を嫌って出ていった選手たちだ。

MLB:
大谷翔平はDarvishを始めとする投手たちに弱点と見える「アウトサイド低目にストライクとストライクからボールになる変化球のコントロール」に悩まされて当たっていない。一寸だけ中継を見てもどの投手も間違わない限り、大谷が振るバットが届いてホームランになるところ(英語では「コース」なんて言わない)には投げていかない。

即ち、流石の大谷さんでも「打てる投球(球ではない)」が来ないのでは仕方がない。相手は「大谷を崩そう」と狙っているのだから。

「手続きはご自身でスマートフォンで」

2024-10-17 07:00:38 | コラム
何時から「国民皆スマートフォン条例」が制定されたのかな:

昨日のこと、某所の事務方(フロントか?)に「登録してあったクレデイットカードの番号が変わったので」と『口頭』で申告したら「それでは登録時に使ったメールアドレスとパスワードを記憶していますか。それが確認できたらご自身でスマートフォンでお願いします」とにべもなかった。知らないと言うと「そのメモがあればそれを持参で出直して下さい。手続きはこちらでお手伝いしますが、カード番号はご自身で」と宣告された。

確かに、昨年の8月にドコモに再三勧誘されて切り替えてあった「らくらくスマートフォン」が2台目になっても直ぐに電池が消耗するので、ここ13階のアパートから飛び降りる決意でiPhoneとやらに切り替えたが、言うなれば固定電話を持って歩いている程度の使い方しか出来ない、イヤそれ以上のことまでする気がしない。

それでなくても何かと言えば「スマホ」で指示するディジタル化にウンザリしていたので「またかよ」と不愉快になっていた。岸田さんが「国民皆スマートフォン」と言い出した記憶も無いが、すべてが「皆が持って使いこなしている」という前提に立っている。「使い方を習得しない貴方の責任であって、ディジタル化を責めるのは見当違いだ」と言われれば反論できない。

だが、我が方だって2003年に70歳になった後で仕事上の止むを得ざる事情でPCを導入して辛うじて時代に追いついていたかと思えば、今度は「国民皆スマートフォン」攻勢に迫害されている。これが、90歳を過ぎるまで生き長らえた事の「デメリット」だ。こんな英単語の誤用がまかり通っている現代こそが非難されるべきだ。

目下のところはIDとPWを記載したメモを持参して、係の女性に辞を低うして「時代に遅れていて申し訳ない」とお手伝いを願い出るしかないと、悲壮な決意を固めたところだ。希望としては「何時かはAIがこちらの意図(「願い」か)を読んで仕事をしてくれる日が来れば良いのだが」というところ。

選挙が告示されて思う事

2024-10-16 07:14:40 | コラム
輿論という名のマスコミ論調:

早速、複数のテレビ局が得意技の街頭インタビューを始めた。そこに触れる前に「私が政治を論じるときには、全てマスコミの論調に基づいている事」を再確認しておきたい。善意の有権者たちは「政治と金の問題、即ち裏金問題をハッキリと決着させて欲しい」、「改革をして欲しい」、「増税はしないで欲しい」等々の極めて尤もなことを言われた。

残念ながら、私はこれらに皆「輿論という名のマスコミ論調」の影響を受けていると感じているのだ。「裏金」とは政治資金パーティーの売上高を収支報告書に不記載にした事を、朝日新聞が「裏金」として記事にしたことの悪影響を受けたに過ぎないのだ。

立憲民主党の野田佳彦氏でさえ党首討論の中では「政治資金規正法の収支報告書不記載、所謂裏金」と表現していた。そう言うと長くなってしまうので、「所謂裏金」と注釈を付けていたではないか。あの簿外にした金は「裏金」の定義とはかけ離れた性質であると思うのだが。

改革にしたところで、馬場維新代表が第一声で「改革をやってきたし続ける」と叫んでいたのは良いが「政治の何処が悪くて、どのように改革するか」の具体論など聞いたこともない。小泉進次郎氏も総理/総裁に選ばれたら真っ先に改革をやると吠えていたが、具体的な中身は語っていなかった。それでは単なる「自己満足」ではないか。「改革する」といえば「現状が宜しくないから改める」という事だ。

増税にしたところで、私にすら聞こえてくる話では「税制健全化というのか、増収を目指す財務省の断固たる方針があるので、自民党はそれに刃向かう事は極めて難しい」となっている。そういう仕組みになっているのであれば、増税をしないようにと望む相手は、国会議員か候補者たちではないような気がするのは誤りか。彼等は何故そう真っ向から報道できないのか。

冒頭に掲げた「輿論という名のマスコミ論調」とは、嘗て親しくしていた某製紙会社の旧制一高→東大の極めて優れた、尚且つ皮肉屋の部長さんが言われた「輿論という名の新聞論調、市況という名の噂話」のもじりであるが、言い得て妙だと感心していた、彼独特の皮肉であり世相を笑った警句だ。

私流にいえば「承知していることの半分も報じないで、噂話程度しか流さないマスコミ報道に善意の市民が操られていないか」なのだ。彼等がすべき事は「何時までも裏金などと報じていないで、自民党政治の此処とあそこが間違っているので可及的速やかに改革すべし」辺りのことを指摘しても良くはないのか。「世襲は宜しくない」程度で済む問題かは分かっているだろうに。

また、野党に向かっては「本気で政権奪取を狙うのならば、少なくともリベラル派程度が団結して統一候補でも立ててみよ。解散が急だったから時間が足りないなどと姑息な言い訳をしている場合か」くらいのことが言えないのかと思う。こんな事をしているのでは「有権者が正当な判断をして候補者選びをする材料の提供にはならないのではないか」と言ってやりたい。

「裏金撲滅」を「何とかの一つ覚え」のように唱えていてどうなる。彼等は「何故、政治に金がかかるのか」は承知しているはずだが、その実態を伝えようとはしない。地方に行けばどのように金が動くかは、広島の河井事件が余すところなく衆目に曝したが、実態は取り上げられなかった。石破首相は何とか政策費を使うの付かないのとフラついておられるではないか。

石破首相は「信を問いたい」と日本創世解散に打って出られたが、有権者は「輿論という名のマスコミ論調」に惑わされることなく、自分の意志を示して欲しいと願う。以上縷々述べてきたことの意図は「マスコミ批判」でもあるのだが。