新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

一寸気になったので

2024-10-23 07:11:45 | コラム
世間に向かって一言:

選挙公報が未だ来ていない:
本日は23日で、投票日は27日だ。石破首相の大英断?でこのようになったのだがそうだが、立候補者とその当落の予測を週刊誌、新聞とテレビで見ていたので大凡のことは分かっていた。選挙管理委員会もさぞかし大変なのだろうと、そのご苦労をお察し申し上げたい。でも「石破さん。野党の態勢が整わないようにとの作戦は、我々有権者にも態勢を整える暇(イトマ)を与えてくれないのですよ」。

治安の悪化:
知り合いの方がサンフランシスコに駐在しておられる長男の初孫が生まれたので「会いに行く」と連絡したところ「当地の治安が悪化して商店街に強盗が入る有様だから慎重に」と答えてきたとか。そこで、オレゴン州に住む知人に「サンフランシスコの治安が急にそれほど悪化?」と尋ねれば「アメリカの他の大都市と同程度のこと」と知らされた。

当方が考えていた「治安の悪化」とはこういう事で、大都市の街中を歩くことが危険であるような状態をいうと認識していた。ところが、世界で最も治安が安定していると認められていた我が国では、匿流の強盗殺人/傷害事件が多発している状況に陥った。これこそが治安の悪化だと、極めて遺憾に思っている。同時に、若者がアッサリと強硬犯罪に走る傾向は問題だと思っていた。

「その犯罪に走る若者たちは逮捕されれば重い刑罰が待っていて、一生を棒に振るとは考えないのか」と理解不能だった。だが、彼等は指示役に「身分を示す資料を提示させられ、彼等が言う通りに動かない場合に家族の安全は保証しない」と脅迫されて従ったと陳述したとか。しかし、千葉県で逮捕された3名には、二審の判決が「無期懲役」だったと報じられた。

私は若者たちが無闇にというか、前後考えずに強盗などの犯罪をすれば「無期懲役」か、少なくとも長期の刑罰が待っていることを、単にニュースで流すだけに止めずに、警察庁か法務省が明快に分かるような広報活動をしたら如何かと思っている。要するに「知らしめておくこと」が必要だと思う。

TK博士は「現実には大学を出たばかりの年齢層には、奨学金や借金等の返済の経済的負担が重く、経済的にというか生活に困窮している者が多い」と指摘された。この辺りに指示役の連中が付け込む隙があったのではなかろうか。

日本シリーズよりも大谷君のDodgers一辺倒のマスコミ:
Dodgersが我が国の大谷翔平ファンの期待に答えて、NY YankeesとのWorld Seriesに臨むと大騒ぎというか大歓迎で、NPBでは折角DeNAベイスターズがジャイアンツを振り切って日本シリーズ出場となっても、マスコミは控えめに讃えただけのことだ。中継放映にしても、WSをフジテレビが地上波で、NHKはBSでという具合。当方は不勉強にしてNSを何処で放映するかは未だ知らない。

折角、不利かなと見られていたベイスターズがマスコミ御用達の用語「下剋上」を成し遂げて、何年振りかで日本シリーズに出るのだから、もう少し力を入れて報じてあげても、バチが当たらないだろうか。余所の国のPost Seasonの試合なのに、もうYankeesの初戦の先発投手と大谷の過去の対戦成績まで取り上げている。ベイスターズのエース・東の回復状態の心配はしなくて良いのか。

流石!日本テレビの態度

2024-10-22 07:18:17 | コラム
呆れるのを忘れて感心していた:

昨夜のNPBのクライマックスシリーズなる催し物の最終戦でベイスターズの勝利に終わり、三浦監督以下が歓喜しているところで、日テレは「9時56分から何とかいう番組を送る」というお知らせを流した。そして、その通りにさぞかしベイスターズのファンが待っていただろう勝利監督のインタビュー等を全て取り上げる事もなく、何とかいう番組に移行した。

「なるほど。ベイスターズが勝った事が、それほどお気に召さないのか。親会社の意向を忖度したのか」と、その露骨に満足感を表す姿勢には寧ろ感心してしまった。この態度が褒められるべき事か否かは何れハッキリするだろうと思って見ていた。本家のUKでも最早死語だと聞いている「ノーサイド」というテレビが大好きなラグビー界のカタカナ語の精神は、このグループには存在しないようだと分かった。

日テレがジャイアンツを盛り立てようとする態度は先刻承知している。だが、ジャイアンツの試合の中継放映に使う解説者は堂々とジャイアンツのOBが主体だし、中にはタイガースOBの赤星もいる。また、アナウンサーも何の躊躇いもなくジャイアンツの選手を褒めるし、どうでも良いようなプレーでも「ファインプレー」と絶叫するし、チャンスを逃せば「惜しい」と。

当方もこのような偏向した姿勢には慣れているが、昨夜の中継打ち切りのその余りにも露骨な態度には流石に毒気を抜かれた。「これだから、当方はジャイアンツ嫌いになったのだ」と言って終わる。


時差とは

2024-10-21 06:55:45 | コラム
Time differenceだけのことか:

大谷翔平のDodgersがWS出場なるか否かのMetsとの最終戦の為に、Los Angelesまで戻る事になった。そこで、その結果がどうなるかをテレビでMLB帰りの五十嵐亮太等が語り合っていた。そこで取り上げられたのが、New YorkとLAの間にある3時間の時差の問題だった。それはその時差を如何に調整して行くかという話題だった。

「時差」には慣れているというか、「慣れるよりは、感じなくなるまで慣らしておけ」なので、何も痛痒を感じなくなるような「慣れ」が必要なのだ。私は初めて1972年8月に東海岸のジョージア州アトランタで朝起きたときに、何か得体の知れない病気にかかったのかと、不安どころか恐怖を感じたほど全身の倦怠感と虚脱感に震えた。「これが時差というものか」と気が付くまでは身動きできなかった。

だが、これは「東京とアトランタの間の13時間の時間差が体に与えた影響」であって「時差」と表現するのは当たらないと思う。アメリカ人たちに教えられた表現は“jet lag”だった。これだけでは、私が覚えた倦怠感と虚脱感の説明にはならない。そこで、Native Campにあったjet lagの解説を引用してみる。

>引用開始
ジェットラグは、長距離の飛行機移動による時差ボケを指す語です。体内時計と目的地の時間がずれることで起こり、睡眠障害、頭痛、倦怠感、食欲不振などの症状が現れます。ビジネスや旅行で海外に行く際や帰国後によく使われます。例えば、「ニューヨークから帰国してジェットラグでぐったりだ」というように使います。
<引用終わる

五十嵐亮太たちが言いたかった事が分かりやすく説明されていると思う。この現象に慣れて何でもなく動けるようになるためには、海外に行く事(出張等)を数多く経験するしかないと思う。他にもジェットラグにはかなりきつい影響が出てくる。それは16時間の時差がある西海岸に行くと、到着した翌日の午後3時頃には、とても耐えきれない眠気が襲ってくること。ここで睡魔に負けて寝てしまうと、体が本当に慣れるまで数日かそれ以上を要することになるので、要注意だ。

私のように西海岸のワシントン州に本社がある会社に勤務していると、3時間の東海岸、2時間の中西部(Midwestと言う)との間を屡々仕事で往復するので、jet lagなどを気にしている暇などなかた。そんな事は忘れるように体を慣らしていくしかない。アメリカ人たちから「jet lagがあるからどうした」という話を聞いたことがない。大谷翔平はもうその問題を克服していると思う。

シアトルからアトランタに飛んだ時のことだった。現地時間の24時にホテルに到着すると、同僚から「バーにいるから降りてこい。明日の打ち合わせもあるから」と電話。「もう遅いから」と言ったところ「未だ西海岸では9時じゃないか」と強制されたことがあった。この時は現地時間の3時までつきあってから、朝8時の副社長招集のブレックファストミーティングに出た。「ジェットラグなど知るか」だ。

要するに、アメリカでは東西の時間差などを何とも思わずに活動できる、活動するような強靱な体力を備えていないことには、ビジネスの世界でも、プロスポーツの世界でも通用しないように全てが設定(設計?)されていると思っていて良いだろう。一度、前夜にシアトルで試合を見たシカゴ・ホワイトソックスが、私の出発と同じ日にシカゴに帰り、その夜のゲームに出ていたのを見たことがあった。

また、午前中は東京のオフィスで仕事をして、午後3時のフライトでシアトルに同じ日の朝8時に着き、本社に空港から直行して10時からの日本からの来客との会議に参加して昼食会。そのまま同僚の運転でそのお客様を2時間のドライブの工場にご案内。工場見学と工場長との会談。終了後にシアトルに戻り、ホテルにチェックイン。午後7時半からのMLBの野球にご案内、翌日の午後1時のフライトで帰京という強行スケジュールをこなしたこともあった。

東京に戻った翌日には、当たり前のように事務所に出勤して、朝7時45分の副社長からの打ち合わせの電話を受けていた。尤も、1990年代の初期にはPCもスマートフォンもなかったので、電話での打ち合わせが普通だった。時差の話がjet lagになり強行スケジュールになってしまったが、「時間差」と「ジェットラグ」は別の話であるという事が言いたかったのである。

虚血性心疾患に如何に対処するか

2024-10-20 10:39:49 | コラム
西田敏行さんの訃報に接して:

先ずお悔やみ申し上げる。

2006年、2013年、2014年と3回も心筋梗塞を経験した者として、この虚血性心疾患を語ってみよう。西田敏行さんも家族(と推定)の方が気が付いた時には冷たくなっていたと報じられていた。この点が最も対処いにくい事態なのだ。私はネットで見た瞬間に「心筋梗塞だったのでは」と思った。

医師ではない私が聞いた風なことを言うべきではないと承知しているが、諸賢の参考になればと心筋梗塞の経験を語っておこうと思う。

心筋梗塞で痛覚が:
私が2006年1月16日の朝6時45分に最初の発作に襲われた時は、胸にきた激痛で失神した。そして気が付いた時には痛みも何もなくなっていて、何らかの一過性の疾患だろうかと勝手に判断して、起き上がって寝ようかと思った。

だが、念のためにと息子に電話で相談したところ、「直ちに救急車の出動を願った方が」となって、自分で119に電話して結果的に国立国際医療研究センター病院に搬送して頂き一命を取り留めた。

その入院中に何気なく看護師さんに「激痛から立ち直った後では何の痛さも異常も感じなかったのは何故」と何気なく尋ねていた。答えは「冠動脈が塞がって脳への血流が止まってしまった状態で痛覚を失っているから」だった。この時は朝のことで目の前に家内がいたので対処できたのだ。

就寝中に発症すると:
ここから先が重要であり、最も危険であり、難しい点なのだと思う。それは夜の夜中に発症して私と同様に瞬間の激痛に苦しんでも、直ぐに痛みが消えれば(痛覚がなくなっていれば)そのまままた寝入ってしまうこともあり得るのだ。

また、そばに奥方なり家族おられても「もう痛くないのならば大丈夫だろう」と放置すれば、そのまま心臓も機能しなくなって死に至るのだと思っている。

致死率75%:
最初に入院の時に病棟の主治医に教えて頂いた心筋梗塞の基礎知識では「発症後少なくとも2~3時間内の処置を受けないと致死率が75%にも達するという事だった。後になって気が付いたことは、私はギリギリのところで救って頂けたのだという事。

即ち、自宅でも何処でも夜中に発症して心筋梗塞とは気が付かずに「痛みが消えたから良いだろう」と判断しないことが肝心なのだ。だが、誰でも初めて経験する心筋梗塞に襲われて家族にでも誰にでも「心筋梗塞だから救急車を呼んでくれ」という判断が出来るとは思えない。

さらに怖いことは、私の場合に最初の発作では激痛に襲われたが、2回目は何となく背中に微妙な違和感があったので、大事を取って確かタクシーに乗っていったのだ。主治医の医長先生からは「来なかったらダメだった状態だった」と告知された。

即ち、心筋梗塞だろうと虚血性心不全だろうと、既に冠動脈が詰まっていて痛覚が失われていた状態になっていたと言うことがあり得るのだという教訓なのだ。

医師ではない私が云々すべきではない事柄だろうが、経験者それも3度も経験してしまって生存しているからこそ言えるのだと思って述べてきた。「おかしい。何か重大な疾患」と思えば、迷わずに救急隊に出動をお願いすべきなのだ。

救急車に出動をお願いしよう:
我が国の救急隊の能力は高いから、電話で症状を聞いて貰えればチャンと対応できるような医療機器を持ってきて診断して下さる。私の場合はその場で心電図と血圧を測定されて判断された。

心筋梗塞や脳梗塞のような重大な病気の場合は救急車の濫用には当たらないと思うから、勝手にと言うか希望的観測で何でもないなど素人判断をすることなく、お願いすべきだという事。判断はお医者様がして下さる。


「治安とは」を考えて見よう

2024-10-19 07:49:46 | コラム
日本ほど治安が良く安全な国はないのでは:

一般的にそうだと信じられているし、外国人でも一度でも日本を訪れた経験がある人たちも、異口同音にそう言ってくれる。ところが、その我が国でも昨日取り上げたように1都3県で14件もの匿流(匿名・流動型犯罪グループ)によると推定されている強盗事件が発生していた。当方はこの現象を捉えて「治安の悪化か」と考えたのである。

再度、広辞苑の「治安」の説明を取り上げておくと「国家が安全に安らかに治まること。人々が安心して暮らせるように社会の秩序が保たれていること」なのである。

なお、Wikipediaによれば「匿流」とは「2023年7月に警察庁が「SNSを通じて募集する闇バイトなど緩やかな結びつきで離合集散を繰り返す集団」と定義した犯罪組織の類型の類型。略称は「匿流」。暴力団・順暴力準との関連も指摘される場合がある一方で、従来型の反社会勢力のような統制がないため、勢いに任せて犯行に及ぶ傾向がみられる。」とある。

私は世界の20ヶ国ほどを経験して「治安が悪い」という事は、1999年に初めてイタリアをパック旅行で訪れた際に、フィレンツエの街中で噂に聞いていたジプシー(ロマ?)の少年たちが新聞紙に隠れて襲ってきた事であるとか、2002年にもパック旅行で訪れたバルセロナでも自由行動になって5分も経たない間に女性が後ろから羽交い締めにされ、所謂ウエストポーチの中身を全て強奪されたような事案を捉えて、「治安が悪い」と言うのだと勝手に解釈していた。

このような現象が街中で頻繁に発生しないという意味では、我が国は治安が良いと言われているのだと考えているし、その安全さは変わっていないと思う。だが、「匿流」による強盗事件が短期間に14件も発生したのでは、如何に街中では危険な状態が発生しなくても、日本の治安が悪化したのではなかろうかという危機感を覚えた次第。

ところが言うか、何と言うべきか、逮捕された2名を見れば「良い若者」風なのである。それでなくてもこのような年齢層の働き手が著しく不足している我が国で、若者が働きもせずに闇バイトに応募して罠に嵌められたのではないかとしか見えない「一攫千金」を目論んでいるかのように見えた。極めて不健全な事ではないか。

犯罪ジャーナリストは「強盗、それに傷害や殺人が加われば重い刑罰が待っていると承知していたのか」と指摘された。今時の若者たちはただ単に「金が欲しい」とばかりに、正業を捨てて匿流に志向するのかとの疑問が生じる。

このような現象を見た論客のTK博士は「日本の現在の治安の悪化は明らかに社会の貧困化が原因の一つでしょう。日本が豊かさを取り戻すことはないでしょうから、治安が良くなることもないでしょう。」と指摘された。

即ち、TK博士は「社会の貧困化」の問題だと見ているのだ。尤もだと思って聞いたが、私は「前途有為であるべき若者が前後の判断も出来ずに、SNSでの誘いに安易に乗って一気に犯罪、しかも強盗までして金儲けをしようと考えた事が貧困のためだけなのか、不況と低成長が続く我が国の将来への希望が見えなくなってしまったのかと考えた。

もし、青年層が将来に望みがないと思い込んで犯罪に走ってしまったのであれば、国家としては看過できない問題ではないのだろうか。確かに、市中には物が溢れ、金さえあれば何でも欲しいものが手に入る時代。誘惑も多いだろう。だからと言って若者が唯々諾々と犯罪に走るのは極めて不健全である。

「強盗などをして逮捕されれば重い罰が待っていると言うよりも、生涯を棒に振ることになる」とは考えないのだろうか。彼等が「強盗をして一攫千金を」と図ったのであれば、思考体系が余りにも短絡的に見えるのも気になる。

この「匿流」とは別の問題だが、タイ人が数千件の銅線泥棒をして各地で太陽光発電所の機能を奪っていたという犯罪もある。この手の窃盗事件は急増している。この犯行も当品を買い取る(上部?)の組織無しには成り立っていないだろう。私はこの手の犯罪は我が国の美風である「性善説」に基づいた警戒態勢の弱さに付け込んだのではないかと見ている。

要するに、我が国では街中では犯罪率(crime rateと言うようだ)も低く安全(safe)である事は不変でも、「貧困化」という社会現象がある一方で、性善説に付け込む不良外国人が我が国の治安を総合的には劣化させているのだと思う。即ち、日本独特の治安の悪化が顕著になってきたのである。

私は「政治がキチンとした仕事をして事態の改善に当たる事」こそが、治安を回復する為に最も有効で、最重要な手段であろうと思うのだ。