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ロシア不在の財務相。中央銀行総裁会議

2010-02-08 | ラジオ
カナダで5日から開幕した財務相・中央銀行総裁会議にロシアは招かれなかった。
これにより会議はロシアを含む8ヶ国によるG8財務相会合ではなく、主要7ヶ国による前世紀1990年代の形式で開かれた。
ロシア外務省は8ヶ国ではなく7ヶ国になったことに関して、この(???)は間違っているとの考えを表している。
この話題に関しロシアの声は次のようにまとめている。

5日から9日にかけてカナダのイカルイットで開かれている、主要国の財務相・中央銀行総裁会議にロシアの参加がないとする見方は、すでに1月の半ばに明らかにされていた。ロシアの財務次官は、恐らくロシアが招かれる(いつもの女性アナウンサーは「まなかれる」と言う)ことはないと思われるが、これは国際社会におけるロシアの役割が、軽視されたと評価するには値しないと伝えている。

財務次官はこれは会議形式の変更と関連するものだと述べ、現在世界の主要な問題に決定している主要20ヶ国地域首脳会議G20の役割強化によって、会議の形式に変化が起こっているとの考えを表した。
尚、財務次官は今回の7ヶ国による会議では、幾つかの問題が協議されるだけで、これまでロシアと共に協議してきたような問題は話し合われないと伝えている。

ロシアの報道官は何にせよ、この様な態度は間違ったものだと述べ次のように語っている。
「ロシアはこのようなタイプの会議に、ロシアが不在することに関して、自国の見解を何度も表明してきた。
こうしたやり方は古い政治的ステレオタイプが反映された、誤ったものであると考えてきたし現在もそれは変わらない。
一方で別の考えもある。金融経済問題を協議するための基本的な国際形式として、G20が形成されたことを背景に、参加国がより狭められた会議の意味合いも変化している。
世界の金融経済構築問題に関しては、現在ロシアや主要な新興国を含むBRICs等世界経済における主要なプレーヤー参加無しに、これを戦略的に解決することは不可能だ」
ロシアの報道官はこの様に述べている。

尚、ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所のスミフロフ主任専門家は、ロシアはすでに政治レベルで共通する経済問題等を含めた、グローバルな問題解決の上で完全な参加権利を持つ重要な国としての、自国のポテンシャルを提示しているとの認識を示し次のように述べている。
「ロシアがG8などの会合だけでなく、その他の会議や会合にも参加を望むときが訪れたことは明らかだ。G20の準備会合といった性格を持つ経済金融会議にも参加を希望している」
主任専門家は、このような見解を表している。

ロシア指導部はこの様な場合の(???)とした参加を求め、率直に公然と問題提起している。
世界の主要な国々は政治的なステレオタイプを永遠に捨て去り、ある国々を自分達の背後に追いやることを止めなければならない。
そうした国々とはロシア、中国、インド、ブラジルなどBRICs諸国と言われる国々だ。
グローバルな金融経済に関する決定の際に、こうした国々の意見を軽視したことは、現在の世界危機が起こった一つの原因となっている。
ですから現在はこれを考慮し(???)の学びを得るときなのだ。

(???)は女性アナウンサーの不明瞭な発音で聴き取れず

悪夢のサイクル―ネオリベラリズム循環

内橋 克人
文藝春秋


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2月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル