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政治神話に捕らえられた(???)人々 イランの石油禁輸が欧米にもたらすリスク

2012-04-13 | ラジオ
7月1日からEUはイラン産石油の禁輸に踏み切る。一方でイランもこれを(「みこー」)した策を講じ、近日中にもフランス、イギリスほか数カ国向けの燃料の輸出を停止することを明らかにした。
こうすることでイランはEUが、禁輸策後の石油備蓄を行うことの出来ないようにする構えだ。イランのガゼミ石油相は、欧州のこうした制裁はイランに何の影響も及ぼさないと明言した。OPEC加盟国の中では(とつぜんロシア語の言葉が流れる)イランは、サウジアラビアに次いで輸出量の多い国となっている。

イランの石油輸出量のうち、欧州向けは全体の2割の3000万トンで、最も輸出量が多いのは中国、韓国、インド、日本のアジアとなっている。こうしたアジア諸国はイラン産石油の禁輸策をとる意向を見せていない。
ロシアの石油会社トランスネフチ社のトカレフ社長は、イラン産石油の禁輸策はEUには切腹行為に近いと語る。欧州市場にこれだけの量の石油をどこからか調達することも、自国の採掘量を増やすことも不可能だからだ。
この問題について国家エネルギー安全保障基金のシモノフ会長にインタビューを試みた。
「EUは苦しい時代に突入しつつある。現在あるイランからの石油輸出を完全に閉じてしまうのは非常に困難だ。しかもその石油も欧州全体に均等に配分されているわけではなく、イラン産石油は輸入量の3割を占めているという国もある。
ギリシャ、イタリア、スペインがそうだ。この三国は南欧で、最も深刻な経済危機にあえいでいるため、禁輸は状況にさらなる打撃を加えることになるだろう。欧州は何を当てにしているのだろうか。サウジアラビアが急激に採掘量を拡大し、この穴を埋めてくれるとでも思っているのだろうか。
イランはホムス海峡(そんな海峡何処にあるんだ)の封鎖に踏み切るかもしれない。そうなればサウジアラビアの石油は、まったく世界市場への出口を失ってしまう。カタールの液化天然ガスについても、これと同じことが言える」
会長は、このように発言している。

もう一人の専門家パキン氏は、イランはEU向けの輸出が無くなったとしても、中国をはじめとするアジア諸国が、この穴を埋めてくれるとして、次のように語る。
「中国は世界有数の石油ガス消費国だ。中国側が望むならば、欧州が輸入しなかった分の石油量は中国が買い付けることができるだろう。
もちろん国際社会の側からすると、欧米は中国へ圧力をかけるだろうが、中国は従来どおり独立した外交政策をとって損失を取り返すに違いない」
この分野の専門家は、このように発言している。

イギリス、フランス、アメリカではガソリン価格の高騰を抑えるため、戦略的石油備蓄に手をつけるべきではないかという話が持ち上がっている。アメリカでは上がる一方のガソリン価格に国民の不満が高まっている。大統領選挙を控え、現在のアメリカ政権にとってこの要因は、仮に解決できない場合、非常に痛手となる。欧州でも燃料価格は高騰しており、政治家たちも同様のリスクを負っていることは否めない。

珍語を発するベテラン女性アナウンサーたが、今回は先ずタイトルの「神話に捕らえられた人々」これは何だ???
そして「みこーした策」って何の策だ???。またホムス海峡って何処にある海峡なんだろう???。
イランはこれからどうなるのか―「イスラム大国」の真実 (新潮新書)
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新潮社

4月11日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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