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BRICS、世界の金融クーデターを画策

2012-04-14 | ラジオ
ロシア、ブラジル、インド、中国、南アフリカをまとめるBRICSは、IMF、世界銀行、そして世界貿易全体のルール変更を目指している。
3月29日に採択されたデリー宣言では、そのような立場が示されている。
BRICS各国はIMFでの改革テンポが遅いことに不満を持っており、今年中にも議決権の割合を増やすよう求めている。デリー宣言ではまたIMFの融資能力は、加盟国すべてに対等の権利を与えることが出来るかどうかに、かかっていると述べられている。

ブラテルスキー専門家は、欧米諸国が新興国の議決権を拡大するとした合意を無視していることに、BRICSは黙っているつもりはないと指摘しており、次のように語っている。
「問題は昨日や今日の問題ではない。2、3年前の時点ですでにBRICS諸国はG20で、IMFでの議決権割り当てに問題があることを取り上げていた。
その動きは強烈なもので、中国とインドには少し割り当てが増えたが、ロシアは何も得をしていない。この動きは実際にはゆっくりとしたものだ。おそらく、BRICS諸国は、さらに抜本的な割り当て見直しを望んでいることだろう」
専門家は、このようにコメントしている。

BRICS諸国の首脳らは、世界銀行における改革スピードについても懸念している。
つまり豊かな北と貧しい南の間の橋渡し役ではなく、対等なパートナーシップを推進していくメカニズムに成長することだ。これによってグローバル成長の問題を、さらに効果的に解決していくことができるほか、数十年に及んで維持されている、ドナー国と受け取り国との壁を越えていくことができる。
それに関連してロシアとBRICSにおけるパートナー諸国は、世界銀行を多角的な組織へと変革していくため、4月の総裁選挙を利用することができると考えている。
そのためには選挙を有効な選択肢がある状態で行う必要がある。IMFと同じく、世界銀行の総裁も、透明性を持って開かれた形で選挙される必要がある。

デリー・サミットでは、豊かな国の政策こそが世界経済を不安定化させており、国際金融危機を招いたと非難した。
特にアメリカの金融政策は豊かな欧米諸国を一方的に律するものであり、他の国々の発展に障害になるとしている。そのためBRICSは相互の融資合意などをまとめ、自らの開発銀行を設立することを決めている。

アメリカの金融政策―金融危機対応からニュー・エコノミーへ
クリエーター情報なし
東洋経済新報社

3月30日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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