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ピョンヤンの最後の警告

2011-06-05 | ラジオ
北朝鮮当局は韓国当局に対し最後の警告を出した。北朝鮮側はホットラインを切り、南北朝鮮軍の参謀本部間の情報交換を停止する意向だ。
さらに朝鮮戦争後、南北に別れ別れになってしまった、離散家族のための連絡事務所も閉鎖されてしまう。
北が緊張した南北関係にあって両者を繋ぐ、最後の砦と思われたものまで閉じるという、極めて強硬な決定を今回下したのは、韓国のキム・ファンシク首相による延坪島訪問の後のことだった。 

昨年の11月、この島は北朝鮮の海岸部にある砲基地から攻撃を受け、死傷者が出ている。
韓国のキム・ファンシク首相は、その際、破壊された建物の一部をそのまま保存し一般公開するよう命じた。
こうした行為を、あらゆる事から判断して北朝鮮当局は言ってみれば、心理戦争の開始と捉え、それゆえ南との、あらゆる連絡手段の遮断という措置に出たようだ。

また韓国駐留アメリカ軍の兵士達も、南北朝鮮間の対立激化を煽っている。彼らは非武装地帯の南側を、言ってみれば遊興ゾーンに変えてしまった。
そこにはアルコール類、酒類は飲み放題であり、美しい女性達もたくさんいる。このところたびたび出されている、一日も早い南北統一を訴える韓国側のアピールもまた、北朝鮮を苛立たせているようだ。

ではここでロシア外交アカデミーの、シメリョフ教授の見方を紹介しよう。
「近い将来、南北が統一を果たせるような客観的条件は、今存在していない、北の支配体制は、かなりしっかりと状況をコントロールしている。
彼らにとって韓国との融合は自殺と同じ意味を持っている。
また南も世界の主要なプレーヤーとしての、自分達の優位性を失う事になるだろう。
何故なら韓国は北朝鮮を、実際の経済的などん底から引き上げるために、財政金融面から見て、多大な努力を強いられるからだ。
おまけに韓国と協力しようという意欲も、日本、アメリカ共に弱まるだろうと思われる。
日本にとって南北朝鮮の統一は、歴史的な挑戦になる。それゆえ日本は、統一が起こらないように、あらゆる事をするだろう」
教授は、このような見解を示している。

こうした否定的な残念な動きの一方で(本当に言い回しが、くどい)、南北朝鮮間には和解に向けた目標もある。
これは2000年6月の15日、当時のキム・デジュン大統領と北朝鮮の指導者キム・ジョンイル氏が会談した時、調印した共同宣言の中で述べられている。
調印から11年目を迎える今月の15日、北朝鮮、韓国そして国外在住コリアンの代表者達が北朝鮮の街ケソンに一堂に介して、この日を祝うことになっている。
この会合は画期的なものになるだろうと期待されている。と言いますのは、こうしたコンタクトは、昨年の韓国海軍哨戒艇チョンフン号撃沈事件、及び延坪島砲撃事件以後、初めてのものになるからだ。

自立への苦闘―統一協会を脱会して
クリエーター情報なし
教文館

6月1日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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