リビアでの停戦を再び試みるアフリカ連合

リビアでは反政府勢力とカダフィ体制間における停戦案の模索が続けられている。
これは南アフリカのズマ大統領による、トリポリ訪問によって証明された。

ズマ大統領はアフリカ連合の団長として4月にもトリポリを訪問し、リビア国内の対話構築を試みている。
ズマ大統領はその際にも、リビア情勢の平和的解決に関するロードマップを提案した。
この案には武力行使の停止や民主的選挙が実施されるまでの、移行期の導入などが規定されている。
反体制派・国民暫定評議会の代表者たちは、カダフィ大佐の退陣が盛り込まれていないとして、このロードマップを拒否した。
ですがアフリカ連合は、この提案を主張し続けている。公平に見るならば、締結(???)の終結は、カダフィ大佐の行く末に関する話し合いに先駆けて行われるべきだ。

国際社会はカダフィ大佐に付いて、信頼を失った政治家として退陣すべきであるとの考えで一致している。
リビア情勢に関しては武力による圧力が、より重要だとする者もいれば、対話を行うことがより重要だとする者もいる。

ロシア科学アカデミー東洋学研究所のドルゴフ研究員は、その間にも血が流され、罪のない人々が命を落としていると述べ、次のように語っている。
「カダフィ政権を空爆のみで打倒できないことは明らかだ。すでに2ヶ月にわたって空爆が行われているが、軍事計画における顕著な成功は見られていない。
一方でカダフィ大佐が、どのような形で退陣するかは別の問題だ。何故なら、この問題には、すでに答えが出されているからだ。カダフィ氏の威信はすでに失墜しており、今後カダフィ氏が政権に留まることは、現在の状況からは考えられないからだ」
研究員は、このような見解を示している。

先日フランスのドービルで開かれたG8サミットでは、ロシアがリビア危機解決のための、仲介役を務めるよう提案がなされた。
もちろん、それがアフリカ連合の尽力を打ち消すことはないが、最近の事実によって、まさにロシアがリビアの反体制派、およびカダフィ政権側の双方と穏やかに対話できることも証明された。
しかしカダフィ大佐に然るべくして退陣する可能性を与えるためには、アフリカ連合のロードマップが必要とされる。カダフィ大佐の側近たちは、それを理解している。

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※(???)声が小さくて聴きこえない

5月31日放送　ロシアの声・ラジオジャーナル