ロシアは北朝鮮の核問題をめぐる協議の再開を促進している。
アメリカによってマカオの銀行で凍結されていた、北朝鮮資金の返還を
めぐる問題が、ほぼ解決したことにより、幾つかの肯定的な結果が生ま
れている。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
そうした良い結果の一つに挙げることが出来るのが、北朝鮮が6カ国協
議の参加国に対し、歩み寄りを見せたことだ。20日、北朝鮮指導部はピ
ョンヤンで、アメリカのヒル国務次官補と会談した。
つまり両者は仲介者を含めることもなく、しかも自国領内で協議を再開
させたことになる。
これはアメリカによって凍結されていた2500万ドルの資金を、北朝鮮が
ついに受け取ったということを示している。
北朝鮮の資金凍結問題の解決に向けたロシアの努力が、良好な結果
を生んだことにより、アメリカのヒル国務次官補は北朝鮮の会談で、今
度は北朝鮮がニョンビョンの核施設の稼動を停止し、IAEAの査察団を
受け入れるべきであることをアピールすることが出来たのだ。
こうしたなかIAEAの最初の査察グループは、すでにピョンヤン入りして
いる。
また来週(今週)前半には副事務局長が、ピョンヤンを訪問することにな
っている。
6カ国協議での合意に基づき、北朝鮮は7月中旬に核関連施設の稼動を
停止することを約束していた。
さらに北朝鮮はIAEAに対し、自国領内にある全ての核関連施設のリスト
を提出すると言明している。
しかしながら朝鮮半島の非核地帯化に関する実際的な行動に関しては、
楽観視出来ない問題も残されている。
朝鮮半島の専門家は、とりわけ北朝鮮が高濃縮ウランを製造している問
題は、ほぼ未解決のままとなっていると指摘している。
アメリカは北朝鮮に対し、核プログラムを透明なものにするよう求めている
が、北朝鮮はプログラムの存在そのものを否定している。
この点に付いて、北朝鮮政府指導部は自国の安全が完全に保障されるよ
り先に、つまり攻撃を受ける事無く、また国家体制が打倒されるという試み
が行われないという保証がなされるより先に、核というカードを手放すつもり
はないだろう。
抑制の手段、また敵対国を前に防衛手段を持っているということを示すシン
ボルとなっている核が、北朝鮮から直ぐに消えることは無いだろう。
消えるとすればそれは数年後、或いは10年後ではないだろうか。
ただ北朝鮮の核プログラムに関していえば、これは近いうちに凍結される可
能性がある。
専門家は、このような見解を示している。
次の6カ国協議でも、この問題が主要なテーマとなることは明らかだ。
協議の実施は7月中旬と見られている。
一方で現実的に北朝鮮はIAEAが、北朝鮮での自らの活動に付いての最初の
報告を行い、また北朝鮮が核施設の閉鎖と引き換えに、エネルギー支援を受け
取ることになっている、今年秋にずれ込むだろうとの見方も出ている。
6月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
アメリカによってマカオの銀行で凍結されていた、北朝鮮資金の返還を
めぐる問題が、ほぼ解決したことにより、幾つかの肯定的な結果が生ま
れている。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
そうした良い結果の一つに挙げることが出来るのが、北朝鮮が6カ国協
議の参加国に対し、歩み寄りを見せたことだ。20日、北朝鮮指導部はピ
ョンヤンで、アメリカのヒル国務次官補と会談した。
つまり両者は仲介者を含めることもなく、しかも自国領内で協議を再開
させたことになる。
これはアメリカによって凍結されていた2500万ドルの資金を、北朝鮮が
ついに受け取ったということを示している。
北朝鮮の資金凍結問題の解決に向けたロシアの努力が、良好な結果
を生んだことにより、アメリカのヒル国務次官補は北朝鮮の会談で、今
度は北朝鮮がニョンビョンの核施設の稼動を停止し、IAEAの査察団を
受け入れるべきであることをアピールすることが出来たのだ。
こうしたなかIAEAの最初の査察グループは、すでにピョンヤン入りして
いる。
また来週(今週)前半には副事務局長が、ピョンヤンを訪問することにな
っている。
6カ国協議での合意に基づき、北朝鮮は7月中旬に核関連施設の稼動を
停止することを約束していた。
さらに北朝鮮はIAEAに対し、自国領内にある全ての核関連施設のリスト
を提出すると言明している。
しかしながら朝鮮半島の非核地帯化に関する実際的な行動に関しては、
楽観視出来ない問題も残されている。
朝鮮半島の専門家は、とりわけ北朝鮮が高濃縮ウランを製造している問
題は、ほぼ未解決のままとなっていると指摘している。
アメリカは北朝鮮に対し、核プログラムを透明なものにするよう求めている
が、北朝鮮はプログラムの存在そのものを否定している。
この点に付いて、北朝鮮政府指導部は自国の安全が完全に保障されるよ
り先に、つまり攻撃を受ける事無く、また国家体制が打倒されるという試み
が行われないという保証がなされるより先に、核というカードを手放すつもり
はないだろう。
抑制の手段、また敵対国を前に防衛手段を持っているということを示すシン
ボルとなっている核が、北朝鮮から直ぐに消えることは無いだろう。
消えるとすればそれは数年後、或いは10年後ではないだろうか。
ただ北朝鮮の核プログラムに関していえば、これは近いうちに凍結される可
能性がある。
専門家は、このような見解を示している。
次の6カ国協議でも、この問題が主要なテーマとなることは明らかだ。
協議の実施は7月中旬と見られている。
一方で現実的に北朝鮮はIAEAが、北朝鮮での自らの活動に付いての最初の
報告を行い、また北朝鮮が核施設の閉鎖と引き換えに、エネルギー支援を受け
取ることになっている、今年秋にずれ込むだろうとの見方も出ている。
北朝鮮の核実験をどう見るかかもがわ出版このアイテムの詳細を見る |
6月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル