水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

シンポジウム

2006-08-09 21:01:30 | 「学びの森」での美術展
8月5日

今年も、岐阜県中津川市蛭川村の「石彫の集い」が行われ、みなさん無事に石彫作品を完成されたようです。

       
毎年この時期は郡上八幡の方で「彫刻村」として木彫のシンポジウムされているMさん。 「20年以上石材に触っていないから大変」と語ってみえました。

       
御年70歳を迎えたIさん。 「この年になると疲れるわ」と言いながら、2m四方に及ぶ岩盤を加工されていました。

とはいえ、皆さん本当に楽しげでしたね



過去に僕も参加したことがあるのですが、

2週間あまりの短時間での制作のわりには、何時も、皆さん巨大な作品に挑まれる。
挑んでしまう。。。w

一見して「どうして?」と思えてしまうのですが、そう思えるような環境がある蛭川村が何よりも素晴らしいということなんしょうね。

例えば、

古代エジプト何かだと、思わず巨大な建造物に挑んでしまう人たちが何万人も集まって、作業(立派な仕事)をし、そのあとの宴を楽しんでいたわけだから、ピラミッドが巨大になるのもうなずけます。

なんせ、前回より大きいものを作った方が、宴の席の話題が盛り上がるのですから。(笑)

辛い重労働であればこそ楽しくなければ続かない。わくわくしなければ続かない。

とっても純粋なありながら、不純でもある面白さ、そこには人としての本質があるのかもしれませんね。



いま、各務原市の「学びの森」で企画している展覧会もそれと同じように思います。

以前だったら否定的な意見が先方から出ると、みなさん直ぐに弱気な感じになることが多かったですが、今では「まぁ、この程度なら」と言えてしまっている。

その逆に肯定的な意見が出てくると本当に嬉しそうな良い顔をするようになった。

みなさん、楽しげな良い顔をしている。。。
本当に素晴らしいことですよね。

中濃地区

2006-08-09 14:29:17 | 「学びの森」での美術展
8月1日

中濃地区の高美展の講評会にいってきました。

       

前回、西濃地区で観覧しに来ていただいたS君が講師をされていたのね。

内容としては、前半がS君の活動研究の発表会。後半は生徒作品の講評会の2部構成でした。

愛地球博でのリサイクルアート。
堀川での水質調査隊にアートの立場から参加した経験。
中電でのマンモス制作。
名古屋セントラルタワーズでのライティングアート。

実際の経験をふまえて、制作にかかる金額とそのやりくりの難しさの話と、その話を聞きメモを取る引率の先生の様子は好感が持てました。

ここで、話はそれますが。。。

実は、S君とは事前に打ち合わせをしていて、何かしらの形で僕も発言するよう話をふってもらうサプライズを考えていたのですが、全体の雰囲気を壊しかねない感じがしましたので、それを控えました。

ちなみに、話がふられたとして、あのとき僕が話そうとした内容は。。。

企画を立てアプローチしてゆく意味。
作品を展示する際の許可申請の重要性。
実際に交渉に立ち会ったF先生とS君について。

そして何より、アトリエや部室にこもって作品を作るばかりが美術科教育の意義ではなくてより社会に接した、強いていうならどの教科よりも、はるかに現実的な人間社会に接したカテゴリーであること。

でした。

それが、小学校、中学校とは異なる。
高校から大学の研究に繋がるより専門的なテーマへ展開が可能で、
それが見つからないと、大学に行く意味を見失いかねないことを優しく間接的に伝えることが出来れば、より広い意味での社会に対するメッセージになるのではないかと思っていました。