最近、ステンレスが手に入るようになって持ち帰り眺めている。
ヘアラインとか鏡面仕上げのステンレスは、それ自体が強いイメージを持っているので無理矢理作品にしようとしてもなかなかうまくいかない。
溶接したり、何トンもの圧力をかけて、折り曲げたり、精密カットが出来るレーザー加工機の機材があれば思うように加工したいと思うだろうけど、そうした機材が無いところで作品に仕上げようとするところに無理があるのかもしれないけど。
それか、そうした機材を知っているから、知ってしまった故に、素材の扱い辛さを感じてしまっているのかな。
何かいい方法は無いものか? そんな事思いながら素材を眺めている。
*
思いつきで今出来る加工方法を試してみて精度的に劣る仕上がりに落胆する事もしばしばだけど、
何もしないでただ眺めているよりも失敗して、その痕跡を活かせないか考えている方が前進したように思えるからね、
とりあえず身近なところに飾ってみて失敗した部分が良く思えるようになるまで眺めてみたいな。
そんでもってよく思えてきたらもう一度、精度の低さに落胆した事を思い出してみて、双方の良いところを抽出できないか考えてみる。
そうすると、自分の技量で無理の無い表現方法に辿り着く様な気がするんだ。
*
ほんのちょっとした前進も試行錯誤した成果なんだ。
それをちょっとした思い付きの様に思ってしまうのは、余りにも見下したものの見方に思えてならない気がするんだよね。