都市景観とか環境空間の
コンクリート、鉄骨、ガラスなどの建築資材
土や水、光そして木々など自然物
内在している少し別物な素材感をひっぱりだす。
幽玄的得体の知れない存在感を意図的に出現させる様な表現。
彫刻表現というよりは彫刻を設置する余裕すら空間に残しながら
かといって彫刻を引き立てる為の空間づくりではなく
似つかわしくない彫刻を拒む様なフィールドに感じさせてしまう。
そんな力(表現力、影響力)が理想なんだ。
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今年の「学びの森フェスティバル」での展示では
「水面の風景プラン 頑張れ東日本」と題して出品しました。
僕の水辺を利用した表現は
ひょっとしたら津波を連想させるかも知れなくて出品に迷いましたが、
考えてみれば今年ほど自然の猛威に恐怖を感じた事はなくて
復興が本格的に進めば次第に猛威であった自然からも恵みを受け始め
激しさと優しさを感じる中で恐怖は畏怖への気持ちに変わり、
やがて、また、自然を敬う気持ちが育ち
世界が賛美した日本人の精神性を育(はぐく)むに違いない。
自然の猛威と畏怖。そこから育まれる自然を敬う精神性。
日本というこの国で国旗をイメージするこの形で
そんな事を感じさせるモニュメントとなればと願っています。