本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

プラットフォーム創造術 : 知のコングロマリット#5

2009-12-23 16:47:45 | 知のコングロマリット
たった一人で組織を動かす 新・プラットフォーム思考
平野 敦士 カール
朝日新聞出版

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[プラットフォーム創造のフレームワーク]
STEP1:社会の変化、規制緩和という大きな流れをとらえて不満を探す
最初にすべきことは、社会やライフスタイルの変化などをとらえ、成長性がある、あるいは現在存在していないがニーズがあるプラットフォームを考え出すこと。
⇒ <究極の質問>
☆あなたやあなたの会社の製品やサービスでプラットフォームを作る場合にどのような環境の変化があるか、また大きな不平や不満が何かを考えてみる。


STEP2:ターゲットとなるグループを特定する
具体的にどのようなグループが集まる場にするかを決める。
ターゲットとなるグループを決める際に重要なのは、どのグループとどのグループがお互いを必要として引き合う関係にあるのかを明確にすること。
⇒ <究極の質問>
☆ あなたの会社もしくはあなた自身でプラットフォームを作る場合にどのグループを載せるべきでしょうか?


STEP3:プラットフォーム上のグループが活発に交流する仕組みを作る
⇒ <究極の質問>
☆ あなたの考えるプラットフォームではどのように交流が活発化するでしょうか?


STEP4:キラーコンテンツを用意する
成功している事例の多くは、キラーコンテンツと呼ばれるものを生み出すことに成功しています。
[バンドリングサービス]
たとえば髭剃り期メーカーであれば髭剃り用のクリームも一緒に売る(補完財)。
◆ プラットフォーム戦略にはバンドリングサービスこそ重要。
  
  SETEP5:価格戦略を立てる。
  ビジネスモデルの構築。
どのグループからいくらもらうか?あるいはキラーコンテンツになるようなグループにはいくら支援するか?

STEP6:価格以外の魅力をグループに提供する
⇒ <究極の質問>
☆あなたの会社、あなたのプラットフォームではどのような価格以外の魅力を参加者に与えることが出来ますか?


STEP7:プラットフォーム上のルールを決めて管理する
⇒ <究極の質問>
☆ あなたのプラットフォームの守るべきルールは何ですか?またそれをどうやって維持していきますか?

■ 壁を乗り越える「新・プラットフォーム思考リーダー」の存在
プラットフォーム型ビジネスを成功させるには、いくつもの壁を乗り越え、かつ次々やってくる新しい壁をクリアしなければなりません。
そして、顧客にとっても、参加企業にとっても、魅力的なプラットフォームを保ち続ける必要があります。

[プラットフォームビジネス成功の上で必要なこと]
新・プラットフォーム思考リーダーの存在


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勝てるプラットフォーム : 知のコングロマリット#4

2009-12-23 16:44:25 | 知のコングロマリット
たった一人で組織を動かす 新・プラットフォーム思考
平野 敦士 カール
朝日新聞出版

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■ かかわるすべての人にメリットを提供し、マーケティング情報が得られる
これらのプラットフォーム型ビジネスの成功例に見られる特徴は、かかわっているすべての人にメリットを提供していること。
顧客:このプラットフォームを利用することで、さまざまな魅力的なサービスをワンストップで選べる。
プラットフォームに参加している企業:自社にブランド力や宣伝費がなくても、プラットフォームに参加している人やお店の魅力で、顧客が集まってくる。

胴元:参加企業を募ることで、自社だけではとても実現できないような多彩で魅了的なサービスを顧客に提供できる。

■ プラットフォーム戦略が注目される、これだけの理由
デジタルコンバージェンスの進化
:デジタル技術の発達によって、これまでの産業の垣根が破壊され、新しい産業へ収斂<コンバージェンス>していく過程。

[勝てるプラットフォームの重要な特徴]
① プラットフォーム自らの存在価値を創出できるかどうか
「どの企業とどの企業を結びつけるのか」「誰と誰を結びつけるのか」そして「それを結びつけることによって参加者すべてにメリットが与えられるか」ということ。
⇒ブランディング的観点

➁「場」に参加してもらう人や会社<グループ>の間の交流が活発であるかどうか?
そこにいけば、自分のニーズが満たされるのだということを参加者が認識し、それを周りにも伝え、交流することによって、日々「場」の価値が上がっていきます。それがプラットフォーム戦略の外部ネットワーク効果(クチコミ)です。

③ プラットフォームのルールと規範をつくり、一定の質を保つこと
:一定のクオリティコントロールが出来ているかどうか?


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新・プラットフォーム思考とは : 知のコングロマリット#3

2009-12-23 16:40:43 | 知のコングロマリット
たった一人で組織を動かす 新・プラットフォーム思考
平野 敦士 カール
朝日新聞出版

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Chap2 「プラットフォーム」は億万長者のビジネスモデル

■ プラットフォーム戦略は「21世紀の勝ち組企業の経営戦略」
[プラットフォーム戦略、プラットフォーム型ビジネスとは何か?]
:プラットフォーム戦略とは多くの企業や人を巻き込んでひとつの「場」「舞台」<プラットフォーム>を作り上げていく戦略です。

定義:
複数の関係するグループを「場」あるいは「舞台に乗せることで、外部ネットワーク効果を生み出し、一企業という枠を超えた、新しい事業のエコシステム<生態系>をつくり出す経営戦略。

CASE:ゲーム開発者をプラットフォームにうまく載せたソニーや任天堂
プラットフォーマー:ソニー、任天堂
多くのゲームソフト会社や開発者に金銭的な支援をしたりゲーム機の仕様を開示したりし、面白いゲームの開発を徹底支援した。
そうしてゲームソフトが発売されると、積極的に一緒にプロモーションを行い、そのソフトの売上の一部をレベニューシェア<利益配分・成功報酬>という形で利益として得るモデルを作り上げた。(ソフト売上連動手数料)
☆ ポイント☆
重要なのは、一社単独ではなく多くの企業をプラットフォームに乗せることで、自社だけでは提供できない多くのコンテンツをユーザーに提供できたこと。

☆ 要諦☆
プラットフォームを構築する際には、どのグループをターゲットにするのかを決めた上で、そのターゲットが求めるであろうニーズを的確に把握し、それを提供してくれるグループには、あらゆる手段を使って徹底的に支援を行うこと。

CASE:楽天 地方の小さな店をプラットファームにうまく巻き込んだ楽天市場
楽天の勝因:
・「何よりも旬の商材が毎日たくさん掲載されたプラットフォームならば多くのお客さんが来るだろう」ということを見抜いた点。
・ 約4000万人の会員網

CASE:おサイフケータイ
iモードが携帯電話でインターネットに接続する先端のプラットフォームであるのに対して、お財布ケータイで目指したのは、コンビニや駅などのリアルの世界で携帯電話を利用してもらうシーンを作り出すことでした。

狙い:
会員証やカードなど財布に入っているあらゆるものを携帯電話に格納することによって、新しいライフスタイルを提案した。
すなわち消費者と店舗という2つのグループをつなぐプラットフォームがおサイフケータイ。

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本源的欲求を満たすビジネス : 知のコングロマリット#2

2009-12-23 16:37:52 | 知のコングロマリット
たった一人で組織を動かす 新・プラットフォーム思考
平野 敦士 カール
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~chap1 なぜいま新・プラットフォーム思考のリーダーが求められているのか?

[工場労働者を監視するための企業戦略や思考では戦えない]
現代の知識社会においては、インターネットの発達などにより知識や情報そのものよりも『それを動組み合わせて問題を解決していくか、新しい価値を創造するか、そういう工夫していくか、周りを巻き込んでいくか』という点にこそ価値があるのです。

「成長している企業では仕事が忙しくても従業員の不満は少ない」「給料も重要な要素だが、それ以上に職場が楽しく、そこで個人がどれだけ学ぶことが出来、成長できるかのほうがはるかに重要だ」

■ 一番大切なことは、収益を上げることではない
景気の悪化により、モノが売れなくなってきているといわれています。しかし、よいものは確実に売れています。ユニクロやマクドナルドの好調が如実にそれを証明しています。
=モノが売れない理由は簡単です。
⇒世の中の変化に対応し、人々が必要だと思いお金を払おうとするものをつくっていいないからです。


[本源的欲求]
顧客や消費者は自分が本当に欲しいと思うものにはお金を払うものです。
一番大切なことは、この「本源的欲求」を正しく認識することです。世の中の経済の動き、技術革新、競争条件やライフスタイルの変化によってニーズは刻と変化しているという現実の直視が必要。

■ 本源的欲求を見つめるための3回の「FOR WHAT」
ある製品やサービスの本源的欲求を見つける方法は3回FOR WHATを質問してみること。
⇒企業のリーダーはそうした「本源的欲求」を捕らえるための人材を生み出す組織をつくる必要がある。


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アライアンス志向 : 知のコングロマリット#1

2009-12-23 16:34:30 | 知のコングロマリット
たった一人で組織を動かす 新・プラットフォーム思考
平野 敦士 カール
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~はじめに
● 本書を読む視点
あなたの会社、あなた自身が「プラットフォームになるにはどうすればよいのか」という視点で読むといい。

● 本書の一番の主張:
「新・プラットフォーム思考を持ったリーダーになりなさい。」
⇒プラットフォームという概念を世界で始めた紹介した著書は大前研一氏の『新・資本論』

● 誰でも実現可能な組織を動かす思考法
大切なことは一人で走り出す前に、自社・自分が何をしたいのか、何をすべきなのかをはっきりと認識した上で、本書でご説明する自社・自分のプラットフォームをつくるためには何が必要かを考えることです。そして、自分が出来るのはどこまでで、何を出来ないのかを明確に意識することなのです。その上で自分が出来ないところをできるだけ人に助けてもらうスキーム<仕組み>を作り上げるプラットフォームの設計図を書くのです。

現在成功している企業の多くが、この新・プラットフォーム思考に基づいたプラットフォーム型ビジネスをしている。
[プラットフォーム戦略]
さまざまなグループが集まる『場』『舞台』を提供し、多くの人を集め、口コミなどによってその『場』『舞台』を拡大する。一社だけで多くのニーズに対応するのではなく、多くの企業とのアライアンス(提携)を行って、一緒にその『場』『舞台』を拡大していく戦略。

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