<続き>
<ウィアン・ブア陶磁>
●ジャオ・マーフーアン&ポーユイ・ターエン古窯址(5)
ー印花文様ー
ジャオ・マーフーアン窯址(ウィアン・ブア文化センター)でみた文様を紹介する。先ず魚文様から紹介したい。そこでは下の15種類の印花魚文を紹介しているが、今後の調査研究により、更に増加することが予想される。
これらの印花文を2か所押して双魚文にしたり、3か所押して三魚文にしている。その事例を紹介したい。
次に三魚文の配置であるが、現時点では上の2種類があるという。しかしこれについては今後の調査研究が進めば、他の事例がでてくる可能性がある。
尚、双魚文で周囲に放射状にのびる点線文や日輪を表現したような印花文、鎬文を併せ持つ文様の盤片が出土している。パヤオ王朝の官窯を思わせるような出土片である。
次に霊獣や動物の印花文を紹介する。先ず獅子文である。いずれの獅子文様も中国というよりも、西方の匂いがする。北タイでは比較的獅子文様は少ないが、それらが中国の匂いがするのに対し、パヤオのそれは異なっている。左右いずれも頭部の毛が立っていることから、獅子というよりライオンを写したものと思われる。
先ず獅子文である。いずれの獅子文様も中国というよりも、西方の匂いがする。北タイでは比較的獅子文様は少ないが、それらが中国の匂いがするのに対し、パヤオのそれは異なっている。左右いずれも頭部の毛が立っていることから、獅子というよりライオンを写したものと思われる。
次は馬と象の印花文様である。馬についてはすでに説明したように、釈迦出家時のカンタンを写したものである。みると、尻尾に飾りをつけており、農耕馬とは異なることが分かる。
先日、見込み中央に主文様として用いられている、象の印花文を紹介したが、以下の象の印花文は、単独で用いられるというより、ひとつの陶磁に複数回用いられている文様である。印判による陰陽を巧みに利用している。
その他に何種類かの印花文様があるが、ここでは鋸歯文様の印花盤が存在するので、それを最後に紹介する。
<続く>
<ウィアン・ブア陶磁>
●ジャオ・マーフーアン&ポーユイ・ターエン古窯址(5)
ー印花文様ー
ジャオ・マーフーアン窯址(ウィアン・ブア文化センター)でみた文様を紹介する。先ず魚文様から紹介したい。そこでは下の15種類の印花魚文を紹介しているが、今後の調査研究により、更に増加することが予想される。
これらの印花文を2か所押して双魚文にしたり、3か所押して三魚文にしている。その事例を紹介したい。
次に三魚文の配置であるが、現時点では上の2種類があるという。しかしこれについては今後の調査研究が進めば、他の事例がでてくる可能性がある。
尚、双魚文で周囲に放射状にのびる点線文や日輪を表現したような印花文、鎬文を併せ持つ文様の盤片が出土している。パヤオ王朝の官窯を思わせるような出土片である。
次に霊獣や動物の印花文を紹介する。先ず獅子文である。いずれの獅子文様も中国というよりも、西方の匂いがする。北タイでは比較的獅子文様は少ないが、それらが中国の匂いがするのに対し、パヤオのそれは異なっている。左右いずれも頭部の毛が立っていることから、獅子というよりライオンを写したものと思われる。
先ず獅子文である。いずれの獅子文様も中国というよりも、西方の匂いがする。北タイでは比較的獅子文様は少ないが、それらが中国の匂いがするのに対し、パヤオのそれは異なっている。左右いずれも頭部の毛が立っていることから、獅子というよりライオンを写したものと思われる。
次は馬と象の印花文様である。馬についてはすでに説明したように、釈迦出家時のカンタンを写したものである。みると、尻尾に飾りをつけており、農耕馬とは異なることが分かる。
先日、見込み中央に主文様として用いられている、象の印花文を紹介したが、以下の象の印花文は、単独で用いられるというより、ひとつの陶磁に複数回用いられている文様である。印判による陰陽を巧みに利用している。
その他に何種類かの印花文様があるが、ここでは鋸歯文様の印花盤が存在するので、それを最後に紹介する。
<続く>