世界の街角

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「陶磁器・パヤオ」シリーズ・19

2016-02-10 08:24:25 | 北タイ陶磁

<続き>

<ウィアン・ブア陶磁>

●ジャオ・マーフーアン&ポーユイ・ターエン古窯址(6)
ー陶片の数々・1-
ジャオ・マーフーアン窯址(ウィアン・ブア文化センター)でみた陶片の数々を紹介したい。今回はその1回目。
これらの盤片は、見てわかるように素焼きの上に白化粧されたものである。手に取ったり、表面をこすったりしていないので、白化粧後素焼きされたものか、素焼き後白化粧かはっきりしない。見込みの櫛歯による波文様を記憶しておいていただきたい。
素焼きの盤片が、ジャオ・マーフーアン窯に持ち込まれたとは考えにくいことから、写真の盤片はジャオ・マーフーアン窯で焼成されたものと思われる。


上の写真は、ジャオ・マーフーアン窯の焼成陶片とは異なる。右上と中央上の陶片は掻落とし文、下中央はピクンの花ないしは日輪の印花文で、これらは後日紹介するフェイ・メータム窯群で焼成された陶磁の破片である。
これらの陶片が、なぜウイァン・ブア文化センターに展示されているのか?・・・ピティパット氏は、その理由が明確でないとして今後の課題であると述べておられる。つまり、どこからか持ち込まれたのか、ジャオ・マーフーアン窯の物原から出土したのか、明確でないとしている。





                              <続く>