ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

ゴーヤがそろそろ食べ頃に

2012-08-16 17:45:00 | おいしい食べもん
グリーンカーテン効果で涼しい&実が食べられる という一石二鳥なのが ゴーヤ
省エネのため、今は多くの家で育てているのをよく見ます。

うちでも夏はゴーヤに力を入れていますが、今年の第1号がそろそろ収穫できそうです。


23cmくらい?

明日か明後日くらいには、ゴーヤチャンプルーが食べられそうです


マッチ棒サイズの小さい実もいくつか見つました
成長が(収穫が)楽しみです(笑)




夏水仙

庭に出たついでに、キレイに咲いている夏水仙をパチリ。
清楚で涼しげな姿を見ると、少しだけ暑さを忘れます


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウィルキンソン炭酸水は日本生まれ

2012-08-15 10:57:12 | おいしい飲みもん
晩酌タイム以外でよく飲んでいるのは ウィルキンソンの炭酸水


Wilkinson Tansan  ウィルキンソン タンサン

大きなペットボトル入りの炭酸はガスが抜けやすいので、今は飲み切れる250ml缶を愛用。
ケース買いして飲んでます

カロリーも糖類もゼロ

泡は少々荒削りですが、サッパリ&スッキリ飲めて気に入ってます。
割り材に使えるのも便利。

この商品、Wilkinson という名前から、外国産?と思っていましたが、日本生まれなんですね。
1872年に日本にやってきた 英国出身のジョン・クリフォード・ウィルキンソン氏が、1889年に兵庫県の有馬温泉の近くで炭酸鉱泉を発見
1904年から 「ウヰルキンソン タンサン」 として販売したそうです。

ロゴのカナ表記を「ウィルキンソン」に変えたのは1989年のこと。
現在は、商標権を獲得したアサヒ飲料株式会社が製造(明石工場)と販売を行っています。

ウィルキンソンが 日本生まれの炭酸水 だったとは驚きでした




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドイツ産ノンアル0.00%

2012-08-14 12:36:28 | ワイン&酒
昨夜の晩酌は、またまたノンアル
これは以前に飲んだことがあるような?


NATURAL MALT Alc.0.00%  (ドイツ)

アルコール0.00%のノンアルコールビールテイスト飲料です。

ノンアルコール、カロリーオフ、香料・着色料無添加
麦芽100% 天然水仕込み

カロリーは13kcal/100ml、350mlで45.5kcalと、たしかにカロリーオフ

サッパリしていて軽い飲みごたえで、キレが少々弱め。
季節柄、もう少しシャープな方が嬉しいかしら?


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

銀座で氷雪ヒューガルデン

2012-08-13 17:57:25 | レストラン&店
ビールの話題が続きます(笑)

先日新宿にオープンしたベルギービール専門店「ベルジアンビア・カフェ ブルージュ」の姉妹店である 「銀座アントワープシックス」 で、本日 8月13日(月)から9月30日(日)まで
“氷雪ヒューガルデン フェア” が開催されます。

人気&知名度ともに高いベルギービール「ヒューガルテン」とリキュールのコアントロー、レモン果汁でかき氷を作り、それをたっぷりグラスに入れたところにビール(もちろんヒューガルテン)を注ぐと、「氷雪ヒューガルデン」 完成




キンキンに冷えてレモンの風味が爽やかな 氷雪ヒューガルデン は、暑い季節にピッタリ

銀座アントワープシックス限定1日50杯限定です


銀座アントワープシックス
東京都中央区銀座8丁目2-1ニッタビル 1F

http://www.belgianbeercafe.jp/


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サッポロ北海道プレミアム

2012-08-12 21:39:29 | ワイン&酒
今夜もお仕事ですが、晩酌はノンアルではなく、アルコール5%
お盆の日曜日ですもの、このくらい飲んでもいいでしょう。枝豆もありますし、ね


SAPPORO  北海道 PREMIUM

松嶋菜々子さんがCMをしている、あの“北海道プレミアム”です

北海道産大麦麦芽と、富良野産ホップを一部使用という、北海道にこだわった発泡性リキュールです。

甘さはなく、シャープなキレ、少々ビターな感じのある、サッパリした飲み口なので、暑い季節にシャキッと飲むのにうってつけ。たしかに、爽快!

カロリーは、43kcal/100mlなので、350mlで150kcal。
気になる人は気になる?


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水ようかん@朝デザート

2012-08-11 22:41:42 | ワイン&酒
今日は土曜日&お盆休みですが、午前中に2件取材が入っていたので、朝からしっかり甘いもので糖分補給せねば!と、朝から 水ようかん をいただきました。

慌しく食べたので、画像ナシです(笑)

冷たくて口の中でスーッととける水ようかんは、この時期は至福ですね~

手早く食べられるので(できればゆっくり、じっくり味わいたいですが)、忙しい朝のデザートにピッタリでした


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今夜の晩酌はコレです

2012-08-10 18:46:10 | ワイン&酒
お盆休みのある方は、今日はお休み前のひと息を入れるのでしょうか?

急な取材&原稿依頼が入り、締切が8月1X日と言われた私には、お盆休みなどありません(苦笑)
その合間を縫って、今日は昼間にお寺に行ってきました。

今夜も夕食後は仕事をするので、晩酌はノンアルにします。やっぱり、飲んだ気分だけでも味わいたいですものね


TEXAS SELECT 0.5% (アメリカ)

原材料は、麦芽、コーン、ホップ。
ノー・ファット、ノー・コレステロールらしいです。
カロリーはこれ1本で58kcalとライト。

アメリカのビールはシャバシャバして好みではありませんが、これは安かったのでチョイスしてみました。

さて、どんな味でしょう?
薄かったら、炭酸水と思って飲むことにします(笑)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベルギービール専門店「ベルジアンビア・カフェ ブルージュ」

2012-08-09 15:09:21 | レストラン&店
日本国内で6店舗目となるベルギービール専門店 「ベルジアンビア・カフェ ブルージュ」 が、2012年8月8日(水)に新宿タカシマヤの最上階にオープンしました

「ベルジアンビア・カフェ ブルージュ」では、常時5 種類以上のドラフトビール、60 種類以上のボトルビールをセレクトし、ベルギーの伝統料理とともに提供しています。

店名の「ブルージュ」は、ベルギー屈指の観光地である“水の都“ブルージュに由来
これにちなみ、ブルージュにゆかりのあるビール を「ベルジアンビア・カフェ」として初展開 していますので、これはぜひ飲まないと!

ブルージュにゆかりのあるビール

  

水の都ブルージュで唯一の醸造所、ドゥハルヴマーンが造る 「ブルッグス ゾット ブロンド」、「ブルッグス ゾット ダブル」  、ブルージュの繊細なハーブの調合物(グルート)と組み合わせて造られた 「ステーンブルージュ・トリプル」 の3種類です。



「ベルジアンビア・カフェ ブルージュ」は “リアル・ヨーロッパを体験する”をコンセプトとしており、1920年代の「正統派ビアカフェ」を再現したインテリアの店内で、ベルギービールと本格的なベルギー料理のマリアージュを楽しめます。

眺めもよく、東京タワー、東京スカイツリーも見えるみたいです
夜景も素敵ですが、昼間の景色&ビールも気持ち良さそうですね(笑)


※「ベルジアンビア・カフェ」は、世界ビール市場の25%を占める世界最大のビール醸造企業「アンハイザー・ブッシュ・インベブ」社の公認ブランドです。



ベルジアンビア・カフェ ブルージュ
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 新宿タカシマヤ タイムズスクエア 14F
TEL:03-5361-1940    HP: http://www.belgianbeercafe.jp/
営業時間:11:00 ~ 23:00
      [ Lunch 11:00 ~ 15:00 ] [ Café 15:00 ~ 17:00 ] [ Dinner 17:00 ~ 23:00 ]
席数:114 席( カウンター 14 席、テーブル 100 席)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子猫きょうだいに癒されてます

2012-08-08 21:57:12 | 雑記
今日は少し涼しくて、ほっとしますね。
昼からずっと歩き回っていましたが、この爽やかな涼しさに助けられました。
今夜は熱帯夜から開放され、ゆっくり寝られそうですね



さて、数日前から、うちの庭によく出没する 子猫のきょうだい が2匹います。
この子は、そのうちの1匹。
もう1匹はボディが真っ白で、しっぽだけ黒くて長く、ふにゃんとキュート

うちの庭までやってきたのは、少し大きくなって、行動範囲が広くなったからでしょうか?

今日もさっきまで2匹+お母さんで遊びに来ていました。
子猫たちの姿は、私の最近の癒しになっています


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミステリアスなベルジュラックワイン【後編】

2012-08-07 23:56:48 | ワイン&酒
【前編】 より続きます

さて、甘口以外の ベルジュラックワイン を紹介しましょう。


Bergerac Sec 2010 Chateau les Eyssards
(輸入元:株式会社稲葉、参考上代:1,400円)

表示が単なる“Bergerac”なので、辛口白ワインだとわかります。
ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンのブレンドで、ソーヴィニヨンの風味がよく表現された、フレッシュで心地よい酸となめらかで豊かな果実味が楽しめるワインです。

小飼さんのお勧めマリアージュは、川魚などを使ったテリーヌを軽めのソースで、白身魚やタコ、イカ、天ぷらを塩で、クラゲの中華風酢の物など。



辛口白ワイン には、モンラヴェル・セック もあります。

ワインの画像を撮り忘れてましたが、Montravel Sec 2002 Chateau Masburel が試飲に出されました(輸入元:株式会社コートー・コーポレーション、参考上代:2,800円)。
新樽で発酵させ、熟成にも新樽を使っています。香りは甘いですが、飲むと甘くありません。香りには熟成香が現れ、味わいにも熟成による凝縮感があり、濃密です。果実のボリュームがありますが、年数を重ねたまろみがあり、余韻の長いワインです。

小飼さんのお勧めマリアージュは、エビチリ、酢豚、オイスターソースを使ったとろみのある餡をかけた料理、ホタテなどの海の幸のカレーソース、ニンニクのきいたカエルの足、氷見ブリ、シマアジ、生サバ、子持ち昆布など。



赤ワイン は、以下の2アイテムを比較試飲しました。

Bergerac Rouge 2009 Chateau Cap Blanc (輸入元:合同酒精、同1,200円)
Cotes de Bergerac Rouge 2005 Chateau Lady Masburel (輸入元:ボンヌールジャポン、同2,900円)

ベルジュラックの方は、カベルネ・フラン主体に、メルロとカベルネ・ソーヴィニヨン、
コート・ド・ベルジュラックもカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロのブレンドですが、カベルネ・ソーヴィニヨンが多目のようです。

ベルジュラックは濃いガーネットの色調で、タンニンが若々しく、酸が少々ザラつく感じがあるミディアムタイプ。食事と一緒に気軽に楽しめると思います。
コート・ド・ベルジュラックは黒っぽい濃厚な外観で、アロマも濃密です。タンニンがよく溶け込み、なめらかなテクスチュアが楽しめるフルボディタイプ。

小飼さんのお勧めマリアージュは、

ベルジュラックは、マグレの鴨やガチョウのグリル、しゃぶしゃぶ、焼鳥、燻した鴨肉を使った中華など。このワインは家庭料理にも向くタイプとのこと。

コート・ド・ベルジュラックは、牛肉や鴨肉にペリゴールのトリュフソースをかけたもの、鉄板焼き、すき焼、レバーの焼鳥をタレで、ウナギの蒲焼の山椒風味、チンジャオロースなどと。


シャラン鴨の胸肉の炭火焼 ―Cotes de Bergerac Rouge 2005 にオススメ

「2005年はベルジュラックの当たり年」 と、小飼さんの談。

たしかに、このCotes de Bergerac Rouge 2005 は、フレーバーが複雑で余韻も長く、素晴らしくいい状態に熟成したワインでした。このレベル&ヴィンテージのワインをボルドーで探すとなると、価格が格段に上がってしまうでしょう。

エントリーレベルのものは1,000円台前半から楽しめ、飲み頃の上級ワインでもアンダー3,000円、甘口ワインも2,000円前後と、ベルジュラック地域のワインは本当にコストパフォーマンスがいいと思います。
しかも、辛口白ワインから、ロゼ、赤、甘口白ワインまで揃い、ベルジュラック地域のワインだけで食事の最初から最後まで通せてしまう多彩さも魅力です。なんたって、この地は美味なる食材の宝庫ですから、美食に合わせるベルジュラックワインが素晴らしくないわけがありません。



にもかかわらず、ベルジュラックは控えめで、ボルドーの陰に隠れているのが残念です。
これは、歴史的背景の影響もあるでしょう。

ベルジュラックは2000年にわたるブドウ栽培の歴史がある産地です。古来より、できたワインを船で運ぶため(消費地での販売、輸出)、ワイン産地は川の傍であることが重要でした。
ジロンド川の河口に近いボルドーは、ローマ時代は商業中心地として始まり、13世紀頃になっても、ブドウ畑も一部はあったものの、どちらかというと港町と色が濃かったようです。
中世の時代、アキテーヌ地方がイングランド領になったこともあり(アキテーヌ公国の公女が結婚したアンジュー伯が後にイングランド王になったため)、アキテーヌ盆地のワインがイングランドに送られていましたが、この時、ボルドーの町の人々は、自分たちに有利な特権を行使したのです。

ジロンド川の上流は、ドルドーニュ川とガロンヌ川です。当事、これらの上流でつくられたワイン(ハイ・カントリー・ワイン)はボルドーでつくられたワインよりも品質がよく、強いものでした。ベルジュラックのワインも、ジロンド川の河口までのワイン流通の権利を得、輸出を行なっていました。

この頃のワインは新しいものほど味がよく、好まれ、3カ月を過ぎると劣化が始まり、1年経つと酸化し、価格は半値に下がるか捨てられていました。
そこで、ボルドーが行なったのは、質のよい上流のワインを12月1日までボルドーに持ち込ませないことでした。ボルドー地域以外のワインは12月1日まで一切売ることができず、また、積み替えや貯蔵などにもさまざまな制約があったため、ベルジュラックをはじめ、上流地のワインは、ボルドーの陰に隠れざるを得なかったわけです。

ということは、ベルジュラックワインは、かつてボルドーの人々がその品質の良さに脅威を感じていたワイン、といっていいのかも?


ベルジュラックワイン委員会のアルノー・イスナール氏

上で紹介した Montravel Sec 2002 Chateau Masburel はイスナール氏のワイナリーのものでした。

イスナール氏からの情報としては、以下のものがありました。

・ここ5年ほどの間に、黒品種のプティ・ヴェルドが植え始められ、徐々に増えている

・オーガニック栽培が全体の10%ほどになり、その多くがビオの認証を受けている
 湿気が少なく暖かい土地柄なので、ビオに移行しやすい。
 認証は受けていないが、ビオに近いつくりのものも増えている。



ベルジュラック というと、私たちが最初に思い浮かべるのは、大きな鼻を持つ “シラノ・ド・ベルジュラック” の物語でしょうか?
シラノは実在した人物ですが、物語の中で描かれている姿と実際の人物とは少し違っているようです。実在のシラノ・ド・ベルジュラックはパリで生まれ、幼少時にはパリ近郊の祖父の領地で育ちました。その領地の中にベルジュラックという名前の場所がありました。亡くなったのもパリ近郊です。
ドルドーニュ県のベルジュラックとは関係なさそうなのに、ドルドーニュのベルジュラックの町に シラノ・ド・ベルジュラックの銅像があり、観光名所となっています。不思議ですよね?

ベルジュラックからもっと奥に行くと、壁画で有名なラスコー洞窟や、プルメイサックの鍾乳洞などがあります。また、ガロ・ロマン時代の村のモザイク、要塞都市だったモンパジェ、ベイナックやモンバジャックのシャトーなどがあり、歴史的遺産の宝庫です。

ベルジュラックの町をはじめ、ベルジュラック地域は古い町が多く、どこかミステリアスで素敵です。

私はまだサン・テミリオンまでしか行ったことがありませんが、ベルジュラックのことを知るにつれ、どんどん惹かれています。ぜひ近いうちにベルジュラックを訪問し、美食とベルジュラックワインのマリアージュを楽しんでみたいものです。

最後に・・・ベルジュラックワインの魅力と、食との素晴らしいマリアージュを教えてくださいました
故・小飼一至さんに、心より感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミステリアスなベルジュラックワイン【前編】

2012-08-06 18:46:52 | ワイン&酒
2011年10月に仏ベルジュラックワイン委員会主催のプレス向けセミナーがあり、その講師を(社)日本ソムリエ協会の前会長だった 故・小飼一至(こがいかずよし)さんが務められました。


故・小飼一至さん (2011年10月撮影)

小飼さんは2012年3月に急逝 されましたが、亡くなる前に私が最後にお目にかかったのがこのセミナーでした。この日は体調を崩されていて、お話をされるのが辛そうでしたが、まさかこの5カ月後に急にお亡くなりになるとは思いもしませんでした。

ベルジュラックワイン については、私も以前、雑誌記事を書かせていただいたことがありますが、この時に小飼さんから伺ったワインと料理とのマリアージュのお話を皆さんにもお伝えしたいので、あれから時間が経ってしまいましたが、ここで紹介したいと思います。



ベルジュラック はフランス南西部のドルドーニュ川の流域に広がる地域で、ボルドーの東に位置しています。

大西洋から約100km上流がベルジュラック地区の西端モンラヴェル(Montravel)です。
よって、モンラヴェルは海の影響を受け、その西のボルドーのサン・テミリオン地区と気候的に近くなります。
その他の地域は大陸性気候になり、平均気温は暖かく、夏は暑く、冬が短く、降雨量はサン・テミリオン地区よりも少なくなります。

土壌は粘土質と石灰質が主体で、一部は石灰粘土質、砂混じり粘土質となります。

ベルジュラック地域の畑面積は12,600ha(参考:アルザス地方は約15,000ha)。
アペラシオンの数は13あり、辛口白ワイン、赤ワイン、ロゼワイン、甘口白ワインの4タイプを生産しています。

アペラシオンが13もあるなんて覚えきれない・・・と諦めないでください。
大きくは6つ に分けられ(ベルジュラック、モンラヴェル、ペシャルマン、ロゼット、モンバジャック、ソーシニャック) 、しかもそのうち3つが甘口のAOCなんです。

甘口白ワイン
ベルジュラック地域の甘口・半甘口ワインは、主にセミヨン種によってつくられます。
AOC Rosette (ロゼット)  *半甘口
AOC Monbazillac (モンバジャック)
AOC Saussignac (ソーシニャック)



ベルジュラック地域の周辺、ペリゴール地方は、ジビエ、フォアグラ、バスク豚、黒セップ茸、トリュフ、クルミ、イチゴ、プラムなど 美食の宝庫


ベルジュラックの甘口ワインとのお勧めマリアージュに フォアグラ は外せません

もう少し内陸に入ったところでつくられているブルーチーズ(ロックフォール、ブルー・デ・コースなど)、イチゴなどを使ったフルーツタルト、フルーツのサラダ、白身肉、ソースを使った料理にもマッチします。


Seigneurs de Monbazillac 2008 Chateau de Monbazillac
(輸入元:ロイヤルリカー株式会社、参考上代:2,000円)

半甘口タイプ。白桃のようなニュアンスとデリケートな酸をもち、やさしい甘さのワインです。

小飼さんのお勧めマリアージュは、フォアグラのパテ、鴨肉、ロックフォールチーズ、イチジクやアンズのタルト、中華のゴマ団子、酢豚、おせち料理、鯉の甘露煮など。

「ボルドーより軽く、貴腐が少なく、うまい具合にソフトで利用価値がある。2,000円という価格は他より安い。(ボルドーに)片寄ってはいけない」とのアドバイスがありました。

たしかに、ボルドーの甘口ワインは非常に高価で、なかなか手が出ません。
これくらいの価格帯であれば、また、小飼さんのお勧めマリアージュを見ると、思ったよりも手軽に使えそうな気がしてきますよね?

ベルジュラックの甘口、覚えておいて損はありません



その他に、ベルジュラック、モンラヴェル、ペシャルマンがあり、甘口も3AOCが含まれています。

Bergerac
AOC Bergerac Rouge
AOC Bergerac Rose  *唯一のロゼ
AOC Bergerac Sec (Vins blanc sec)
AOC Cotes de Bergerac (Vins rouge)

甘:AOC Cotes de Bergerac (Vins blanc doux)

Montravel
AOC Montravel (blanc)
AOC Montravel (rouge)

半甘:AOC Cotes de Montravel (Vins blanc doux)
半甘:AOC Haut-Montravel  

Pecharmant
AOC Pecharmant (rouge)



“ペシャルマン”は赤のみ なので覚えやすいでしょう。
“モンラヴェル”も辛口の白赤+半甘口なので比較的覚えやすいですが、“ベルジュラック”は辛口白ロゼ赤+甘口のフルラインナップで、名前も少々紛らわしいので、ちょっと注意が必要です。

ベルジュラックワインの使用ブドウ品種はボルドーと同様

セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデル
ロゼカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ、シラー

ワイン(辛口):主にソーヴィニヨン
柑橘系のアロマに富み、フレッシュで力強いアタック、フルーティで香り豊か

ワイン(半甘口、甘口):主にセミヨン
黄金を帯びた黄色。砂糖漬けフルーツ、フルーツ、スパイス、花のアロマに満ち、味わいは豊満でリッチ。

ワイン
比較的濃く深い色調。赤いフルーツ、カシス、プルーンのアロマがあり、腰のある力強い味わいが特徴。中でも、以下のAOCワインは選ばれたテロワールからつくられ、樽で熟成させるものが多い。
AOC Cotes de Bergerac、AOC Montravel、AOC Pecharmant


まだまだ続きます →【後編】(明日アップします)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東日本大震災応援「ワインバンズ」参加します

2012-08-05 23:45:08 | ワイン&酒
先日ご案内した、8月26日(日)に東京・東銀座で開催される予定の、東日本大震災応援ワインイベント 「ワインバンズ」 ですが、

2011年に引き続き、今年もまた私はボランティアで参加する予定です。

昨年はワインサービスを担当し、腕が筋肉痛になるほどでしたが(笑)、今年も頑張って働きます

フランス(41蔵元)&イタリア(13蔵元)、合計120アイテムのワイン が飲めますので、皆さん、ぜひご来場ください&チケット購入よろしくお願いします。

※先日の紹介記事は コチラ




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏バテしていませんか?

2012-08-04 23:32:42 | 雑記
毎日暑い日が続きますが、皆さん、夏バテしていませんか?

そういえば、最近は 夏バテ よりも 熱中症 の方が、夏の不調のポピュラーワードになってしまった感がありますね。

今年も猛暑ですが、先週から始まったロンドンオリンピックでの日本人選手の活躍で元気をもらえているからなのか、夜更かしのTV観戦で睡眠不足にもかかわらず、元気な人が多い気がします。

今夜の男子サッカーのエジプト戦の勝利も元気をもらえましたよね

あと1週間、オリンピックの応援で、猛暑&夏バテを吹き飛ばしましょう


夏が暑いとスイカがおいしい!(笑)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年も!東日本大震災応援イベント「ワインバンズ」

2012-08-03 22:45:44 | ワイン&酒
2011年3月11日の東日本大震災の被災者支援のため、フランスのワイン生産者の協力で集まったワインを飲み、義援金を被災地に送ろう!というイベント 「ワインバンズ東京」 が2011年8月28日に東京で開催され、私もボランティアでワインサービスのお手伝いをしました。

今年は 8月26日(日) に開催されます。

震災からまもなく500日を迎え、被災地の情報や復興支援に関するイベントが次第に減っていく中、これからも東北を応援し続けていきます!というワインバンズが、今年もやってくれます!

昨年はフランスの生産者だけでしたが、今年はイタリアの13社が加わり、合計54の蔵元が協力 してくれるとのこと。

応援ワインは、なんと120アイテム
120種のフランス&イタリアワインが飲み放題になり、それが被災地への支援につながるのですから、皆さん、ぜひご協力をお願いします。

今年は、陸前高田市の戸羽市長がゲストでいらっしゃるほか、著名人のトークショー、音楽ライブもあります。
都合が合いましたら、ぜひご参加ください。

※昨年のレポートは コチラ



ワインバンズ東京 2012

日時:2012年8月26日(日) 13:00~17:00

会場:時事通信小ホール (東銀座)

会費:5,000円 (飲食チケット500円分付)

詳細&チケット購入方法:ワインバンズHP http://www.wine-bonds.com/


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暑中お見舞い申し上げます

2012-08-02 22:08:35 | 雑記
昨日から8月に入りました。
もう8月?早い!と思いながら夜空を眺めると、月がだいぶ丸くなっていました。

そろそろ満月かしら?と調べると、あらら、今日(8月2日)が満月でしたか!

しまった! ロゼワイン を飲みはぐってしまいました(笑)

※“満月ロゼ”については → コチラ



次の満月は8月31日(金)

その頃には少し涼しくなっていると嬉しいですね。
皆さま、どうぞご自愛ください



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする